実家を賃貸に出す前の家財処分|残す物・片付ける物と貸し出し準備の進め方
「空き家になった実家を賃貸に出したいけれど、家具や家電は全部処分した方がよい?」
「親が使っていた物が大量に残っていて、どこから片付ければよいか分からない」
「家財を処分してから清掃や修繕をするのか、先に不動産会社へ相談するのか迷っている」
親が施設へ入所した、別の場所へ転居した、相続後に実家を活用したいなどの理由から、実家を賃貸住宅として貸し出すケースがあります。
その際に必要になるのが、室内に残っている家具・家電・生活用品などの整理です。
ただし、賃貸に出すからといって、家の中にある物を何も確認せずすべて処分すればよいわけではありません。
今後使用する物、親や家族に確認が必要な物、買取できる物、設備として残す物、処分する物などに分ける必要があります。
実家を賃貸に出す前の家財処分では、まず「貸し出す際に何を残すか」を不動産会社などと確認し、そのうえで不要な家財を整理することが大切です。
この記事では、不用品回収や家一軒の片付けに対応するゼロプラスの立場から、実家を賃貸に出す前の家財整理、家具・家電の処分、清掃・修繕との順番、片付け業者へ依頼するときのポイントについて解説します。
- 実家を賃貸に出す前に家財処分は必要?
- 最初に「残す物」と「処分する物」を決める
- 実家に残りやすい家財を整理する
- 大型家具・家電を処分するときの注意点
- 家財処分・清掃・修繕はどの順番で進める?
- 実家の片付けを業者へ依頼する場合
この記事は次のような方におすすめです
- 空き家になった実家を賃貸に出したい方
- 親が残した家具・家電を整理したい方
- 実家一軒分の家財をまとめて処分したい方
- 家具付きで貸すか空室にするか迷っている方
- 家財撤去から清掃までまとめて進めたい方
1.実家を賃貸に出す前に家財処分は必要?
実家を一般的な賃貸住宅として貸し出す場合は、所有者や家族の生活用品を整理し、入居者が使用できる状態にしておく必要があります。
ただし、住宅内の物をすべて撤去しなければならないとは限りません。
設備として残す物もある
住宅内には、家財なのか設備なのか判断しにくい物があります。
たとえば、
- エアコン
- 照明器具
- カーテンレール
- 温水洗浄便座
- 据え付け収納
- 物置
などです。
これらを貸主側の設備として残すのか、撤去して貸し出すのかは、募集条件によって変わります。
不用品回収を依頼する前に、賃貸管理を依頼する不動産会社へ確認しておきましょう。
家具付き賃貸にする場合は残す家財を決める
物件によっては、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、テーブルなどを残し、家具・家電付き物件として貸し出すことも考えられます。
ただし、残す家具や家電については、
- 故障した場合の対応
- 古くなった場合の交換
- 設備として貸すのか残置物として扱うのか
などを明確にしておく必要があります。
何となく家具を残したまま募集するのではなく、管理会社と相談して扱いを決めましょう。
入居者が使わない家財は先に整理する
親が使用していたタンス、食器、衣類、布団、趣味用品などは、通常、新しい入居者がそのまま利用する物ではありません。
不要な家財が大量に残っていると、室内の状態を確認しにくく、清掃や修繕もしづらくなります。
賃貸募集へ進む前に、少なくとも個人的な生活用品は整理しておくとよいでしょう。
2.最初に「残す物」と「処分する物」を決める
実家一軒分の家財を整理するときは、いきなり捨て始めるよりも、物の行き先を決めてから作業すると進めやすくなります。
家族が残しておきたい物
まず確認したいのが、家族にとって必要な物です。
たとえば、
- 写真・アルバム
- 手紙
- 記念品
- 仏具
- 貴金属
- 重要書類
などがあります。
家財処分を急いでいると、思い出の品まで不用品に混ざってしまうことがあります。
判断に迷う物は「保留」として別の場所へまとめておきましょう。
別の住居へ持っていく物
親が施設や別の住居へ移っている場合は、今後の生活で使う物を先に選びます。
衣類、テレビ、小型家具、写真、日用品など、必要な物を確認してください。
搬出する際に処分品と混ざらないよう、部屋を分けたり目印を付けたりしておくと安心です。
買取を検討する物
まだ使用できる家具・家電や価値のある物については、廃棄する前に買取を検討できます。
たとえば、
- 比較的新しい家電
- ブランド家具
- オーディオ機器
- 工具
- 貴金属
- コレクション品
などです。
ゼロプラスでは、不用品回収と買取をまとめて相談でき、買取できる品物がある場合は査定額を作業料金から差し引いています。
賃貸設備として残す物
エアコンや照明など、賃貸物件の設備として使用する物は処分品から外します。
見た目だけで「古いから不要」と判断せず、不動産会社や管理会社へ確認してください。
処分する物
家族も使用せず、賃貸設備としても残さず、買取・譲渡もしない物は処分対象とします。
家一軒を整理すると、
- タンス
- 食器棚
- ベッド
- 布団
- 衣類
- 食器
- 古い家電
- 本・雑誌
- 生活雑貨
など、さまざまな家財が出てきます。
3.実家に残りやすい家財を整理する
長く暮らした実家では、目に見えている家具だけでなく、収納や物置の中にも多くの物が残っています。
押し入れ・クローゼット
押し入れには、
- 布団
- 衣類
- 季節用品
- 贈答品
- 古い家電
などが大量に保管されていることがあります。
家具を搬出する前に収納内部も確認しましょう。
キッチン・食器棚
食器、鍋、調理器具、食品、調味料なども残りやすい物です。
冷蔵庫を処分する場合は、庫内を空にする必要があります。
長期間空き家になっていた場合は、賞味期限切れの食品なども確認してください。
物置・倉庫
屋外の物置には、
- 工具
- 園芸用品
- 自転車
- タイヤ
- 脚立
- アウトドア用品
などが残っていることがあります。
室内だけ片付けて安心せず、敷地内全体を確認しましょう。
納戸・天袋・床下収納
普段使用しない収納には、家族自身が存在を忘れている物もあります。
賃貸に出した後で私物が見つからないよう、入居募集前にすべて確認しておくと安心です。
重要書類・貴重品
実家の片付け中には、
- 通帳
- 印鑑
- 保険証券
- 不動産関係書類
- 年金関係書類
- 現金
- 貴金属
などが見つかることがあります。
紙類をまとめて処分する前に、中身を確認してください。
4.大型家具・家電を処分するときの注意点
実家整理で負担になりやすいのが、大型家具・家電の搬出です。
タンス・食器棚・ベッド
大型家具は、自治体の粗大ごみとして処分できる地域もあります。
ただし、自宅前や指定場所まで自分で搬出しなければならない場合があります。
2階から大型タンスを下ろす、ベッドを解体するなどの作業が必要になるケースもあります。
無理に運ぶと、壁や床を傷つけたり、けがをしたりする可能性があります。
これから貸し出す住宅を傷つけないためにも、搬出が難しい場合は専門業者へ相談しましょう。
テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機
家庭用のテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象です【注1】。
一般的な粗大ごみとして処分するのではなく、家電リサイクル法に沿った方法で引き渡します。
実家整理では複数の家電を同時に処分することもあるため、見積もり時に品目と台数を確認しておくとよいでしょう。
エアコンは勝手に外さない
古いエアコンが設置されていても、賃貸設備としてそのまま使用する場合があります。
一方、年式や状態によっては交換してから貸し出す場合もあります。
エアコンを処分するかどうかは、不動産会社・管理会社などと相談してから決めましょう。
古い家具を無理に残さない
「まだ使えるから」という理由だけで、古いタンスや食器棚などを残して貸し出すと、入居者にとって不要な場合があります。
家具を残すかどうかは、貸主側だけで判断せず、募集方法を決める不動産会社と相談した方がよいでしょう。
5.家財処分・清掃・修繕はどの順番で進める?
実家を賃貸に出す場合、家財処分だけでなく、清掃や修繕、設備確認なども必要になることがあります。
基本的には、次のような順番で進めると作業しやすくなります。
1.不動産会社へ相談する
まず、賃貸に出せる状態か、どのような条件で募集するかを相談します。
この段階で、
- 残す設備
- 撤去する設備
- 修繕が必要な箇所
- 家具付きで貸すか
などの方向性を決めます。
2.家財を仕分ける
次に、家の中の物を、
- 家族が保管
- 別の住居へ移動
- 買取
- 賃貸設備として残す
- 処分
へ分類します。
3.不要な家財を搬出する
処分する家具・家電を撤去し、室内を空に近い状態にします。
家財がなくなると、床や壁の傷み、家具裏の汚れなども確認しやすくなります。
4.住宅の状態を確認する
家財搬出後に、
- 壁紙
- 床
- 水回り
- 建具
- 照明
- エアコン
などを確認します。
修理や交換が必要な箇所があれば、賃貸募集前に対応を検討します。
5.清掃する
家具を撤去した後は、長年隠れていたホコリや汚れが出てくることがあります。
キッチン、浴室、トイレなどを含め、入居者を迎えられる状態へ整えます。
ゼロプラスでは、家財の片付けだけでなくハウスクリーニングや現状復帰工事まで相談できます。
6.設備・残置物を最終確認する
賃貸借契約では、貸主が設置した設備と、単に住宅内へ残されている物の扱いを明確にしておくことが重要です。
国土交通省でも、賃貸住宅における残置物をめぐる問題に対応するため、残置物の処理に関するモデル契約条項やガイドブックを公開しています【注2】。
前の所有者や家族の私物が中途半端に残った状態で入居募集へ進まないよう、最後に確認しましょう。
6.実家の家財処分を業者へ依頼する場合
長年暮らした実家では、家族だけで片付けようとすると数週間から長期間かかることがあります。
遠方に住んでいる場合や、大型家具が多い場合は、家一軒の片付けに対応する業者へ依頼する方法があります。
まず「残す物」を決める
業者へ依頼する前に、できる範囲で残す物を決めておきます。
特に、
- 写真
- 重要書類
- 貴重品
- 賃貸設備として残す物
は分かるようにしておきましょう。
すべてを細かく分別しておく必要はありませんが、「絶対に処分しない物」を明確にしておくと作業を進めやすくなります。
現地見積もりで家財量を確認する
家一軒分の片付け費用は、間取りだけでは判断できません。
同じ3LDKでも、収納の中まで物が詰まっている家と、家具が数点だけ残っている家では作業量が大きく異なります。
ゼロプラスでは、現地で家財の量や状況、買取品の査定額、必要な作業人数などを確認したうえで見積もりを提示しています。
買取できる物を処分前に確認する
まだ使用できる家具や家電がある場合は、処分前に査定を受ける方法があります。
ゼロプラスでは、不用品回収と買取を同時に依頼でき、買取可能な物があれば査定額を作業料金から差し引いています。
実家を丸ごと整理する場合は、処分品と買取品をまとめて見てもらうと作業を進めやすくなります。
作業中に見つかった貴重品の扱いを確認する
家財整理を始めると、引き出しや収納の奥から現金、通帳、印鑑、写真などが見つかることがあります。
見つかった際に連絡してもらう、別の場所へ保管してもらうなど、事前に業者と対応を決めておくと安心です。
賃貸開始予定を伝える
「○月から入居募集を始めたい」「○日までに管理会社へ引き渡したい」など予定がある場合は、見積もり時に伝えましょう。
大量の家財がある場合、搬出だけでなく清掃や修繕も必要になるため、賃貸募集開始日から逆算して作業日を確保します。
片付け後の清掃もまとめて相談する
実家を賃貸に出す場合、単に家財がなくなれば完了というわけではありません。
家具を撤去した後のホコリ、キッチンや水回りの汚れなどを清掃し、必要に応じて修繕する必要があります。
ゼロプラスでは、不用品回収のほか、ハウスクリーニングや現状復帰工事まで一貫して相談できます。
家財撤去後に別の業者を探す手間を減らしたい場合は、片付けと合わせて相談すると進めやすくなります。
まとめ|実家を賃貸に出す前は「何を残すか」を決めてから家財処分を進めよう
実家を賃貸に出す前には、親や家族が使用していた生活用品を整理し、入居者を迎えられる状態へ整える必要があります。
ただし、すべての家具や設備を無条件で撤去する必要はありません。
まず、次のように家財を分類しましょう。
- 家族が保管する物
- 別の住居へ持っていく物
- 買取を依頼する物
- 賃貸設備として残す物
- 処分する物
- 判断を保留する物
また、家財整理前には、
- 不動産会社へ貸し出し方法を相談したか
- エアコンなど残す設備を確認したか
- 写真や重要書類を確保したか
- 買取できる家具・家電がないか
- 家電リサイクル法対象品があるか
- 物置や収納の中まで確認したか
- 家財撤去後の清掃・修繕が必要か
を確認してください。
実家を賃貸に出す前の片付けでは、「家を空にすること」そのものが目的ではなく、貸し出し方に合わせて不要な家財を整理し、入居できる状態へ整えることが重要です。
長年暮らした実家では、自分たちだけでは処分しきれない量の家具や生活用品が残っていることもあります。
ゼロプラスでは、不用品回収・買取のほか、家一軒分の片付け、家具・家電の搬出、ハウスクリーニング、現状復帰工事まで相談できます。
「実家の家具をまとめて撤去したい」「買取できる家財を確認しながら整理したい」「賃貸に出せる状態まで片付けたい」といった場合は、貸し出し予定や残したい設備が決まった段階でご相談ください。












