廃品回収業者とのトラブル事例を解説! トラブルの予防法や対処方法は?

はてなブックマークに追加
Twitterでシェア
Facebookでシェア

「廃品回収業者を利用したいが、トラブルが多いと聞いて悩んでいる」という人はいませんか? 廃品回収業者は、家庭から出た不用品を回収してくれる便利な業者です。自治体のゴミ出しルールが厳しくなっている現在、今すぐに不用品を処分したい人は利用すると便利でしょう。しかし、その一方で業者とのトラブルも増えています。

そこで今回は、廃品回収業者と利用者との間に起こっているトラブル事例や、トラブルを防ぐ方法を紹介しましょう。

  1. 廃品回収業者とのトラブル件数や事例
  2. 廃品回収業者とのトラブルを防ぐ方法
  3. 廃品回収業者とトラブルになってしまったら?
  4. 廃品回収業者とのトラブルに関するよくある質問

この記事を読めば、廃品回収業者の上手な利用方法も分かります。廃品回収業者の利用を考えている人は、ぜひこの記事を読んでトラブル予防の参考にしてください。

1.廃品回収業者とのトラブル件数や事例

廃品回収業者とは、どのようなトラブルが起こるのでしょうか? この項では、トラブルの件数や実際の事例を紹介します。

1-1.廃品回収業者とのトラブルは増え続けている

廃品回収業者とのトラブルは、国民生活センターや全国の消費生活センターに報告されているものだけでも、2012年度~2016年度まで千件を超えています。2002年度は141件でしたので、実に十倍以上です。これだけを見ると廃品回収業者が悪徳業者ばかりのような印象を受ける人もいますが、廃品回収業者の数も利用者も年々増加しています。そのため、トラブルの報告も増加しているのです。

1-2.廃品回収業者とのトラブルは回収費用に関するものが多い

廃品回収業者とのトラブルで、最も多いものが回収費用に関することです。一例をあげてみましょう。

  • 回収費用が無料だというので依頼したら、積み込んだ後で高額な費用を請求された
  • 見積もりを出してもらったが、積み込んだ後で追加料金を請求された
  • 「後で役所から返金を受けられる」と説明されて高額の料金を支払ったが、役所でそんなことはやっていなかった
  • 依頼していないものまで積み込んで、高額料金を請求してきた

支払いを断ると「あるだけでいい」と言ったり恫喝(どうかつ)したりした例もあります。

1-3.不法投棄や強引な引き取りもある

廃品回収業者の中には、引き取ったはずの廃品を不法投棄して処分費用を着服する業者もいます。また、貴金属など価値があるものを強引に引き取っていく例もあるので、注意が必要です。今のところ廃品回収業者不法投棄をした場合、責任を問われるのは廃品回収業者のみですが、環境破壊などの悪影響があります。また、違法な輸出や不適切な管理が原因で廃品の火災が起きる可能性もあるでしょう。

2.廃品回収業者とのトラブルを防ぐ方法

では、どうすれば廃品回収業者とのトラブルを防ぐことができるのでしょうか? この項ではその方法を紹介します。

2-1.無料という言葉につられない

今は、廃品を処分するのにもお金がかかります。パソコンなどリユースしたり部品が再利用できたりする一部の製品に限って無料回収している業者はありますが、「すべての不用品を無料回収する」と宣伝している業者は利用しないようにしましょう。

2-2.業者は自分で探す

しつこいセールスをかけてくる業者や町を軽トラックで流しているような業者に回収を依頼すると、トラブルになりやすい傾向があります。自分でインターネットやイエローページを使って業者を探しましょう。なお、口コミサイトを参考にする場合は、長期にわたって良好な評価がついている業者を選んでください。

2-3.事務所の住所や固定電話の番号がオープンになっているか確認する

悪徳業者の中には、連絡先を携帯電話だけにすることで、顧客とすぐに音信不通になれるようにしているところがあります。優良な業者は、会社の所在地をwebサイトや顧客に渡す名刺にしっかり記してあるはずです。また、自治体から「産業廃棄物収集運搬許可」をはじめとする各種の許可を得ているかどうかも確認しましょう。

3.廃品回収業者とトラブルになってしまったら?

では、廃品回収業者とトラブルになってしまったらどうしたらいいのでしょうか? この項では、対処の一例を紹介します。

3-1.全国の消費生活センターに連絡する

全国の消費生活センターには、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問い合わせをすることができます。被害に遭ったらまずは最寄りのセンターに相談をしてみましょう。対処法を教えてくれることもあります。

3-2.1人で対処せず応援を呼ぶ

業者に1人で対応しようとすると、業者のペースに巻きこまれてしまいがちです。特に、高齢者や女性の場合は業者が強気に出ることも多いでしょう。業者には複数人で対応するのがおすすめです。

3-3.恫喝などをされたら警察を呼ぶ

無理に家にあるものを持ち出そうとしたり、依頼者を言葉で脅したりするのは犯罪です。その場で警察を呼びましょう。

4.廃品回収業者とのトラブルに関するよくある質問

この項では、廃品回収業者とのトラブルに関する質問を紹介します。

Q.無料で引き取りをすると宣伝している業者は、すべて悪徳業者である可能性は高いのですか?
A.いいえ。パソコンや一部の家電は部品をリユースできます。そのため、無料で回収している優良な業者あるので、一概にはいえません。

Q.見積もりを作成したもらったら、必ず依頼しなくてはならないのでしょうか?
A.そんなことはありません。見積もりの作成を理由に契約を迫る業者は、悪徳業者といっていいでしょう。

Q.廃品回収業者は買い取りはしてくれないのですか?
A.業者によっては買い取りをしているところもあります。しかし、条件があるところが一般的です。

Q.廃品回収の相場がよく分かりません。
A.複数の業者に見積もりを出してもらえば、おおよその相場が分かります。

Q.家電リサイクル法対象家電は廃品回収業者に回収を依頼できるでしょうか?
A.はい。自治体の許可を得ている業者ならば可能です。

まとめ

今回は、廃品回収業者とのトラブル事例や予防方法を紹介しました。時間がない中で不用品をすぐに処分したいと考えてしまうと、悪徳業者にひっかかりやすくなります。時間に余裕を持ち、業者を比較して依頼するところを決めることが大切です。