神棚の正しい処分の仕方・処分時の流れ・注意点などを詳しくご紹介

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神棚の正しい処分方法って?

飾っていた神棚が不要になった場合、処分の仕方で迷うことがあります。神棚にはお札なども祭っているため、むやみに捨ててしまうと、バチが当たるのではないかと不安になるものです。とはいえ、神棚はどう処分すればいいのか、神棚の処分料金はいくらなのかなど、分からない点も多いでしょう。神棚を撤去する予定がある方は、正しい処分方法を知っておいてください。

  1. 神棚の処分が必要になるのはどんなとき?
  2. 神棚を処分するにはどんな方法があるのか?
  3. 神棚の処分方法を選ぶポイント
  4. 神棚を処分する際の流れ
  5. 神棚を処分する際の注意点
  6. 神棚の処分に関してよくある質問

神棚の正しい処分方法や処分時の流れを知っておけば、撤去する際に困ることがありません。安心して処分ができるよう、あらかじめ知識を持っておきましょう。


1.神棚の処分が必要になるのはどんなとき?

神棚は、どんな場合に処分が必要となるのでしょうか?

1-1.引っ越し

引っ越しの予定がある場合、神棚の撤去を検討しなければなりません。引っ越し当日ではなく、ゆとりを持って処分の段取りを組んでおくと安心です。

1-2.家のリフォームをするとき

家のリフォームを行う場合、家財などを一時的に屋外に持ち出さなければなりません。リフォームを機に、神棚の設置場所を変えたり、撤去し処分を考えたりするケースもあるでしょう。

1-3.式年遷宮

伊勢神宮で執り行われる式年遷宮のタイミングで神棚を新しいものに変えることがあります。式年遷宮とは、伊勢神宮で20年に一度行われる催しです。既存のものより大きい神棚にする方もいます。

1-4.劣化や不具合などが目立つ場合

神棚の劣化や不具合などが目立つ場合、古いものを処分し、新しい神棚に取り替えることを検討しなければなりません。とはいえ、神棚の処分は気軽にできないことが多いものです。いざというときに困らないよう、正しい処分の仕方を知っておきましょう。

2.神棚を処分するにはどんな方法があるのか?

神棚を処分する方法について解説します。

2-1.自治体回収

こだわりがない場合は、自治体回収を利用して神棚を処分する方法があります。ゴミの分別ルールはそれぞれ異なるため、居住地域のルールを確認しておきましょう。可燃ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミなどに分別される場合が多くなっています。粗大ゴミに該当する場合は、事前申請や手数料の支払いが必要です。

2-2.神社に持参する

神社に持参し、神棚の処分を依頼する方法があります。神棚にはお札があり、魂が宿るとされているため、きちんと供養してもらい、処分することが大切なのです。神棚は供養後、お焚(た)き上げで浄化してもらうことができます。ただし、お焚き上げ料などは必要です。また、事前に神棚の処分をしてもらえるか確認しておきましょう。

2-3.仏具業者に依頼する

仏具業者に依頼し、神棚を引き取ってもらう方法があります。仏具業者はあくまでも仲介役で、引き取った後に神社へ供養を依頼するのです。仲介料が割高になる可能性があるため、依頼する際は費用を確認しておきましょう。

2-4.遺品整理業者に依頼する

遺品整理業者に神棚の供養と処分を依頼する方法があります。遺品整理業者は、遺品の引き取りと処分を行う業者です。引き取り後、供養をしてから遺品を処分しています。故人を偲び、遺品を丁寧に扱うことを重視しているため、神棚もゴミとして扱わず、神聖なものとして供養と処分をしてもらえるのがメリットです。とはいえ、神棚の処分にかかる費用は業者によって異なります。複数の業者から見積もりを出してもらい、比較検討しましょう。

3.神棚の処分方法を選ぶポイント

神棚の処分方法を選ぶ際のポイントをご紹介します。

3-1.利用しやすい手段であること

神棚の処分は、利用しやすい手段であることを意識してください。神棚の大きさはまちまちで、中には運搬しにくいサイズのものもあります。できるだけ肉体的負担が少ない方法を選ぶといいでしょう。

3-2.経済的な事情を考慮する

神棚の処分には、費用が発生します。高額な処分費用がかかるようであれば、経済的負担が大きくなるでしょう。家庭によって経済的な事情は異なります。処分方法を選ぶ際は、処分費用に着目することも大切です。

3-3.処分が完了するまでの時間

神棚の処分が完了するまでの時間は、どの方法を選ぶかで異なります。自治体の粗大ゴミとして出す場合、費用負担が少ないメリットはあっても、回収日程が限られているため、処分完了まで時間がかかるのがデメリットです。迅速に処分したい場合は、神社に持ち込むか、業者に依頼する方法を選びましょう。

4.神棚を処分する際の流れ

神棚の処分を行う際の流れをご紹介します。

4-1.神棚を取り外す

神棚を処分する際は、設置してある場所から取り外しましょう。高い位置に設置してある場合は、足場を確保して作業することをおすすめします。

4-2.処分方法を選ぶ

神棚を取り外したら、処分方法を選びましょう。業者を利用して処分する場合は、必ず複数業者の見積もりを比較してください。費用だけでなく、見積時の対応などもチェックすることが大切です。比較検討し、信頼できる業者を見つけましょう。

4-3.神社に依頼する場合は事前に相談しておく

神社に持参して神棚を処分する場合は、事前に持ち込む日時や費用などを相談しておきましょう。神社によっては、お焚き上げをする日を決めている場合があります。受付期間以外は引き取ってもらえないケースがあるので注意してください。

4-4.神棚を引き渡す

業者などへ依頼する場合や、神社に持参する場合は、処分にかかる費用を支払った後、神棚を引き渡します。業者を利用する際は、見積時に引き渡す日を決めておきましょう。

5.神棚を処分する際の注意点

神棚の処分を行う際の注意点を覚えておきましょう。

5-1.取り外しが難しい場合がある

神棚を高所に設置している場合、取り外しが難しいケースがあります。無理に作業を進めると、転落などの事故が起きる場合があるでしょう。取り外しが難しいようであれば、取り外しも含めて処分を業者に依頼したほうが安心です。

5-2.お札は分けておく

神棚とお札は分けておきましょう。お札は、本来であれば、神社に返納することが理想とされています。和紙などに包み、神社に持参するといいでしょう。

5-3.ホコリなどは落とす

神棚は、ホコリなどが蓄積している場合があります。処分する際は、ホコリや汚れなどは落としておきましょう。できるだけきれいな状態にし、感謝の気持ちを込めて処分することが大切です。

6.神棚の処分に関してよくある質問

神棚の処分に関する質問を集めました。

Q.神社に神棚の処分を依頼する場合、お焚き上げに立ち会いは必要なのか?
A.いいえ、立ち会いは不要です。祈祷(きとう)料と神棚を渡すだけで、処分を終えることができます。

Q.神棚を自治体回収に出すとバチが当たらないのか?
A.人によって神棚に対する考え方は異なります。バチが当たるなど不安に感じるようであれば、丁重に供養してもらえる方法で処分しましょう。

Q.業者に神棚の処分を依頼する場合、ほかの不用品も同時に引き取ってもらえるのか?
A.はい、引き取ってもらえます。神棚と不用品をまとめて処分する場合は、見積時に申し出ておきましょう。お得な料金プランが適用される場合があります。

Q.神棚はどのくらいのサイズから粗大ゴミとなるのか?
A.自治体によって異なります。通常のゴミ回収で対応可能なサイズの上限を確認しておき、神棚の大きさを測っておきましょう。

Q.遺品整理業者は神棚の処分だけでも依頼可能なのか?
A.業者ごとに異なります。遺品整理と同時でなければ、対応してもらえない場合もあるでしょう。業者を探す際は、神棚の処分だけを依頼できるか聞いてみてください。

まとめ

不要になった神棚は、処分の仕方で迷うことが多いものです。神棚の処分方法や処分する流れなどを知っておくと、スムーズに進めることができます。処分方法と併せ、処分時の注意点も覚えておいてください。