親の遺品で残すものはどれ? 選ぶ基準や保管方法を詳しく解説します!
「親の遺品を整理することになったけど、どんな基準で残すものを選べばよいのだろう」とお考えではありませんか? 遺品整理で処分するものと残すものを仕分けるのは、とても大変ですよね。効率よく作業を進めるためにも、まずは、遺品を残す基準を決めておく必要があります。それに、残した遺品をどんな方法で保管するとよいのか、不要になった遺品をどんな方法で処分すべきかなども気になるところでしょう。
そこで今回は、親の遺品で残すものについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、親の遺品で残すべきものの基準がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.親の遺品で残すものの基準は?
最初に、親の遺品で残すものの基準について確認しておきましょう。
1-1.金銭価値が高い
親の遺品の中でも、特に金銭価値が高いものは残しておきましょう。金銭価値が高いものは、場合によっては相続の対象になる可能性があります。勝手に処分してしまうと、相続人同士で争いが起きることがあるので注意が必要です。趣味のコレクションなどは、一見して価値がないように見えるものでも、マニアの間で高額取り引きされているケースもあるので覚えておきましょう。
1-2.思い入れがある
個人的に思い入れがあるものも、残しておくとよいでしょう。たとえば、親とおそろいで購入したものや、一緒に旅行をしたときの記念品などです。親の思い出が詰まっているものは、処分してしまうと二度と取り戻すことができません。処分してから後悔する可能性があるのなら、残しておくべきでしょう。
1-3.親が大切にしていた
親が大切にしていたものは、残すとよいでしょう。親が大切にしていたものには、多くの思い出が詰まっているはずです。目にするだけで親を思い浮かべるようなものは、一定期間保管しておきましょう。親が亡くなったばかりのときは、親への思いが強いものです。年月が経過し、親への思いが癒やされたタイミングで処分するか、そのまま形見として持ち続けるか再度考えてみるとよいでしょう。
1-4.再利用できる
十分に再利用できる遺品も、残すことをおすすめします。遺品であっても、まだ十分に再利用できるものを処分するのは、もったいないことです。そのまま遺族が形見として使い続けてもよいですし、後日売却することもできます。たとえば、家電や家具などは、買取してもらいやすい遺品です。そのほかにも、中古品として十分に使えると判断したものは、残しておくとよいでしょう。
1-5.歴史的な価値がある
親の遺品の中には、歴史的な価値があるものが含まれていることがあります。古文書や古い写真などは、そのまま捨てずにひとまず保管しておきましょう。金銭価値がないものであっても、貴重な資料に当たるものもあります。大量にある場合は、博物館などへの寄付を検討してみてください。
2.親の遺品で残すものにはどんなものがある?
親の遺品で残すものについて具体的にどんなものがあるか、詳しく見ていきましょう。
2-1.現金・預金通帳・有価証券類
現金・預金通帳・有価証券類は、たとえ少額であってもそのまま残すのが基本です。現金・預金通帳・有価証券類は、相続の対象になります。後から相続人の間で思わぬトラブルに発展することもあるため、少額であっても勝手に自分のものにしないでください。なお、最近では、ネット銀行やネット証券の口座を所有していることも多く見られるので、併せてチェックしておきましょう。
2-2.身分証明証・契約書類・印鑑など
親の身分証明証・契約書類・印鑑などは、残すのが基本です。公的な身分証明証は、本人が亡くなった場合、速やかに廃止手続きおよび返還する必要があります。また、契約書類も内容を確認し、必要に応じて解約手続きを進めてください。印鑑も、実印や銀行印など特に重要なものを一定期間保管しておくことをおすすめします。
2-3.貴金属類
親の遺品では、貴金属類も残しておくべきでしょう。親族から形見分けを希望されることが多いことからも、勝手に処分することはおすすめしません。なお、貴金属類も評価額によっては相続の対象になることがあります。特に、金・プラチナ・ダイヤモンドを使用したものは、評価額が高くなることがあるので注意してください。
2-4.美術品や骨とう品など
美術品や骨とう品なども、すぐに処分せずに残すとよいでしょう。中には、価値が高いものが含まれている可能性があります。汚れや傷みがひどいものであっても、専門業者に依頼して修復できるものもあるので、ひとまず保管しておきましょう。なお、正しい価値を知るためにも、早めに専門業者に依頼して鑑定してもらうことをおすすめします。
2-5.着物
親の着物も、残すことをおすすめします。汚れや傷みがない着物なら、手入れや仕立て直しをして再度着ることができるからです。特に、絹を使用した着物や加賀友禅など人気の高い産地の着物は、金銭価値が高くなります。ただし、汚れや傷みがひどいものなどで、特に思い入れがないものは処分しても構いません。
2-6.写真やアルバム
写真やアルバムも、親の遺品として残すことをおすすめします。残すものを選ぶときは、以下のようなポイントを参考にしてください。
- 親が写っている
- 親が撮影したと考えられる
- 古い町並みが写っているなどで個人的に気になる
特に、親と家族が一緒に写っているものは、思い出の品として残すことがおすすめです。そのほかの写真は目視でチェックし、必要がないと判断したら処分しても構いません。
3.親の遺品を保管する方法
親の遺品を保管する方法を詳しくご紹介します。
3-1.遺品を保管するときの注意点
遺品を状態よく保管するためにも、以下のような点に注意しましょう。
- 遺品の汚れをキレイにクリーニングしておく
- 適度に余裕を持って収納する
- 除湿・防虫対策をきちんとする
- 直射日光が当たらず、風とおしがよい場所に保管する
3-2.専用の収納ボックスを用意するのがおすすめ
親の遺品をごく少量残すのなら、専用の収納ボックスを用意するとよいでしょう。1か所にまとめてあれば、管理も楽です。また、ふと思い立って遺品を眺めたくなっても、すぐに取り出すことができます。たとえば、透明な衣装ケースを活用すると、中身が見やすく何が保管してあるか分かりやくておすすめです。
3-3.写真はデジタル保存する方法もある
写真は、スキャンしてデジタル保存する方法もあります。現像された写真は、現物を捨ててしまうと二度と取り戻せません。しかし、いくら貴重なものであっても、大量にあると保管しておくのも大変ですし、保管スペースも取ってしまいます。そこで、デジタル保存がおすすめなのです。写真をスキャンしてデジタルデータにしておけば、保管スペースを必要としません。また、保管先にクラウドサービスを選べば、パソコンやスマホなどからいつでも見ることができて便利です。
3-4.レンタルルームの利用も検討する
遺品の物量が多かったりよりよい条件で保管したかったりする場合は、レンタルルームの利用も検討してみるとよいでしょう。レンタルルームを利用すれば、自宅に十分な保管スペースがない場合でも安心です。空調管理や清掃が行き届いた空間を利用できるため、遺品を状態よく保管できるのもメリットといえます。ただし、月額料金が数千円以上かかることなどがデメリットです。たとえば、趣味のコレクションや骨とう品など、お金をかけても保管しておきたいものに利用するとよいでしょう。
4.遺品整理を業者に依頼するには?
遺品整理を業者に依頼する方法や注意点を詳しく見ていきましょう。
4-1.信頼できる業者に依頼することが大切
遺品整理で後悔しないためにも、以下のポイントを参考にして信頼できる業者を選びましょう。
- 遺品整理で豊富な実績がある
- 丁寧な作業や高品質な仕上がりで定評がある
- 不用品の処分や買取も積極的に行っている
- 現場視察や見積もりは無料
- リーズナブルかつ分かりやすい料金システム
- 都合のよい日時と場所を指定して作業してもらえる
- スタッフが遺品整理士の資格を取得済みで専門知識が豊富
- 特殊清掃や遺品供養も依頼できる
- 顧客からの評判がよい
- 古物商など業務に必要な許可を取得済み
なお、当ゼロプラスでも、数多くの遺品整理をお受けし、ご好評をいただいています。遺品整理士資格を持ったスタッフが丁寧に作業しますので、お気軽にご相談ください。
4-2.遺品整理を業者に依頼する方法
遺品整理を業者に依頼する方法と流れは、以下を参考にしてください。
- 業者に問い合わせて遺品整理について相談する
- 業者が現場視察後、見積もりを作成・送付する
- 見積もりの内容を確認して問題がなければ正式に依頼する
- 指定日時・場所に業者がやってきて遺品整理を進める
- すべての作業が終わったら業者と依頼者とで確認して完了
4-3.悪質業者には十分に注意する
遺品整理では、悪質業者の手口に注意してください。最近では、遺品整理の需要が拡大するにつれ、悪質業者による被害も急増しています。たとえば、以下のようなポイントが当てはまる業者は悪質なので、絶対に契約してはいけません。
- 平日の昼間などに突然訪問してきたり電話勧誘してきたりする
- 「今だけ通常価格の50%以上値引き中」などとお得感を強調する
- 何かと理由を付けて家に上がろうとする
- 見積もりだけでも有料
- 法外に高く不透明な料金システム
- 金銭価値の高いものを無理やり安い金額で買取しようとする
- スタッフの言葉遣いや態度が悪い
- 正式な契約書を発行しない
- 顧客からの評判が悪い
- 古物商など業務に必要な許可を取得していない
5.親の遺品で残すものに関するよくある質問
最後に、親の遺品で残すものに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.親が亡くなってすぐ遺品整理をしたほうがよい?
A.状況によります。たとえば、賃貸物件の退去期限が迫っている、孤独死などで特殊清掃の必要があるなどの場合は、すぐに遺品整理することになるでしょう。反対に、持ち家で遺産相続が発生したり特殊清掃の必要がなかったりする場合などは、余裕を持って遺品整理を進めることができます。
Q.処分する決心ができない遺品はどうする?
A.無理に処分せず、保留にしておきましょう。1か月後など保管期限を決めておき、再度処分するか検討してみてください。何回処分しようとしても決心できないのなら、残すべき遺品と考えて大切に保管しましょう。
Q.仏壇や仏具は残したほうがよい?
A.古い仏壇や仏具などで、不要になるものは処分して構いません。ただし、寺院や仏具販売店などに相談して、遺品供養をしてもらう必要があります。なお、遺品整理業者の中には、遺品供養を手配可能なところもあるので調べてみるとよいでしょう。当、ゼロプラスでも仏壇や仏具などの遺品供養を手配できますので、お気軽にお申し付けください。
Q.親の遺品を処分した後で親族からクレームが出たのですが?
A.親族の中には、遺品を形見分けしてもらいたいと考えている人がいる可能性があります。また、相続が発生する場合は、親族の了承を得ずに遺品を処分すると大きなトラブルに発展することがあるので十分に注意しましょう。
Q.親の遺品はいつまで残すべきか?
A.特に決まりはありません。ただし、遺品に思い入れがあるうちは、処分すると後悔する可能性が高いので注意してください。たとえば、親の7回忌や13回忌などが終わった後などに、区切りとして遺品を見直して処分するのもよいでしょう。長く保管した遺品をきちんと処分することも、供養の一つになります。
まとめ
今回は、親の遺品で残すものについて詳しく解説しました。親の遺品整理では、たくさんの遺品の中から、残すものを仕分ける必要があります。まずは、どんなものを残すべきか決めてから仕分け作業に移りましょう。たとえば、金銭価値の高いものや思い入れのあるものなどを残すのがおすすめです。なお、相続が発生する場合は、相続人の了承を得てから作業することが必要になります。遺品を勝手に処分するとクレームが出て、後々までわだかまりが残ることがあるので注意してください。なお、遺品整理で出た不用品の処分は、遺品整理業者に依頼すると何かと便利です。遺品整理の時間や労力を節約し、効率よく作業を進めるためにも、この記事を参考にして信頼できる業者によく相談してみるとよいでしょう。