遺品整理の悪徳業者とよくあるトラブルは? 優良業者の見分け方やトラブル対策

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遺品整理を専門業者に依頼するケースが増えていますが、同時に悪徳業者とのトラブルも増加傾向にあるので注意が必要です。

しかし、どのようなところに注意すればいいのか、悪徳業者の特徴は何なのか、分からずに悩んでいる方は多いでしょう。事前に、遺品整理における悪徳業者の特徴を把握しておけば、トラブルを防ぐことができます。

本記事では、遺品整理の悪徳業者に見られる特徴やトラブル対策などについて詳しく説明しましょう。

  1. 遺品整理における悪徳業者の特徴
  2. 被害事例をチェック!
  3. 遺品整理の悪徳業者による被害を防ぐ方法は?
  4. 悪徳業者と優良業者の見分け方
  5. 遺品整理の悪徳業者に関してよくある質問

この記事を読むことで、悪徳業者による被害事例や優良業者の見分け方なども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.遺品整理における悪徳業者の特徴

最初に、遺品整理における悪徳業者の特徴をチェックしましょう。

1-1.スタッフの対応が悪い

悪徳業者は、何よりもスタッフの対応が悪いという大きな特徴があります。遺品整理の流れや内容について尋ねても答えてくれなかったり、質問をしても適当な答えしか返ってこなかったりと信用できません。また、メールやホームページ上のフォームから問い合わせても、一向に返事がないケースもあります。返事が遅く、対応が悪い遺品整理業者は悪徳業者と考えていいでしょう。

1-2.契約書や見積書を書面で出さない

契約書や見積書は書面で提示するのが一般的ですが、悪徳業者は書面で残さず、口頭で説明する傾向があります。書面で残してしまうと、それが証拠になってしまうからです。口頭だけで説明しておけば、「先に説明しました」と言い逃れがしやすくなります。いくら求めても契約書や見積書といった大事なものを書面で出してくれない遺品整理業者は、悪徳業者の可能性が高めです。

1-3.遺品に関する専門知識を持っていない

不正を働く遺品整理業者は、遺品の扱いや正しい処理の仕方など専門知識を持っていないという特徴があります。遺品整理業者は遺品の正しい扱い方を熟知しているため、故人が愛用していたものでも安心して任せることができるでしょう。しかし、遺品の専門知識を持っていない悪徳業者に依頼すると、大切な遺品を失ったり、壊されたりする恐れがあります。

1-4.見積もりが極端に安い

できるだけ費用を安く抑えるために、最も安価で依頼できる遺品整理業者を選びがちです。しかし、見積もりが極端に安い遺品整理業者は悪徳業者の可能性があります。後ほど【2.被害事例をチェック!】で詳しく説明しますが、安い見積もりにだまされて高額な費用を請求されたというトラブルが続出中です。見積もりが極端に安い遺品整理業者は、注意したほうがいいでしょう。

2.被害事例をチェック!

ここでは、遺品整理の悪徳業者による被害事例をいくつか紹介します。

2-1.高額な追加費用やキャンセル料の請求

悪質な遺品整理業者とよくあるトラブルが、金銭トラブルです。たとえば、見積書に記載されていない高額な追加費用を請求されたり、説明されていなかったキャンセル料を求められたりするなど、不当な金銭を要求してきます。追加料金の説明を求めると、「思いのほか、作業に時間がかかったから」「処分する不用品が多いため」と適当な言い訳をつけて金銭を請求するのが悪徳業者の特徴です。

2-2.遺品を乱暴に扱われた

前述したように、悪質な遺品整理業者は遺品の扱い方や正しい処理方法を把握していないので、雑な作業でトラブルになるケースもあります。故人の大切な遺品を雑に扱われると、怒りとショックでいっぱいになるでしょう。遺品を雑に扱われるだけでなく、作業中に遺品や部屋を傷つけたり、大事な書類を失くしたりする恐れもあります。依頼人に相談せず、自分の判断で遺品を処分してしまうケースもあるので注意が必要です。

2-3.遺品の盗難被害も多い

まさかとは思いますが、遺品整理業者が勝手に遺品を持ち出すという盗難被害もよくあるトラブルの1つです。「この遺品は処分しないでほしい」「勝手に扱わないでほしい」と遺品整理業者に伝えていても、悪徳業者は勝手に持ち去る可能性があります。特に、現金や宝石などの貴重品、ブランド品、マニアに高く売れるコレクター類は盗難に遭(あ)いやすい傾向があるでしょう。不安な方は、貴重品や大切なものだけ自分たちで片付けることをおすすめします。

2-4.高圧的な態度での営業

悪徳業者の中には、高圧的な態度や言葉で強引な営業をしてくるところがあります。執拗(しつよう)に営業の電話をかけてきたり、契約するまで玄関にい続けたりするなど非常に悪質です。理不尽な言いがかりで契約を取ろうとしてくる悪徳業者も存在しており、実際に「脅された」「強引な営業で契約するしかなかった」というトラブルも起きています。

3.遺品整理の悪徳業者による被害を防ぐ方法は?

ここでは、被害を防ぐ方法とポイントを解説します。

3-1.アポなしの訪問は断固な姿勢で拒否する

前述したように、悪質な遺品整理業者の中には、しつこく営業をかけてくるところがあります。アポなしで直接家に訪問された際には、断固として拒否しましょう。相手を玄関に入れると契約するまで居座る可能性があるため、インターホン越しにしっかりと断ってください。また、電話での営業においてもきちんと断ることが大切です。それでもしつこく電話がくる場合は、着信拒否にしてください。

3-2.見積書・契約書の内容をチェックする

見積書や契約書をしっかりと書面で出してくれるのはもちろんのこと、内容も細かく記載されているか必ずチェックしてください。見積書の内容が大ざっぱになっていたり、料金体系が不明確になっていたりする場合は注意が必要です。そして、書面で分からないことがあれば、すぐに業者へ尋ねましょう。分からないところをそのままにしておくと、後でトラブルになる恐れがあるので注意してください。

3-3.サービス内容を把握する

遺品整理業者でも、不用品の回収まで行っているか、遺品の仕分けだけなのか、サービス内容は業者によって異なります。すべての遺品整理業者でサービス内容が共通しているわけではないので、事前の確認が必要です。遺品整理を依頼する場合、求めているサービスを提供しているか、しっかりとチェックしましょう。

3-4.無料見積もりを依頼する

ほとんどの遺品整理業者では無料見積もりを行っています。無料見積もりは最低でも3~4社に依頼してください。複数の遺品整理業者に無料見積もりを依頼することで、だいたいの費用が分かりやすくなります。極端な見積もりを提示してくる悪徳業者が分かり、トラブルが防げるでしょう。なお、遺品整理業者の費用相場は以下のとおりです。

  • 1R・1K:約5万~8万円
  • 1DK・2K:約9万~12万円
  • 1LDK・2DK:約13万~16万円
  • 2LDK・3DK:約17万~20万円
  • 3LDK・4DK:約21万~24万円
  • 4LDK・5DK~:約25万円~

なお、無料見積もりを依頼する際は、オプションサービスや追加費用の有無なども確認してください。

4.悪徳業者と優良業者の見分け方

ここでは、悪徳業者と優良業者の見分け方を解説します。

4-1.遺品整理士が在籍しているか

悪徳業者と優良業者を見極める方法として、遺品整理士が在籍しているかに注目してください。遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理士認定協会の民間資格です。遺品の種類別で正しい扱い方や処理の仕方を熟知しているため、安心して遺品整理を任せることができます。優良業者のほとんどは遺品整理士が存在しているので、ホームページ等をチェックしてみてください。

4-2.料金体系が明確になっているか

ホームページ等に料金が掲載されているか、見積書の内容が明確になっているか、チェックするのも大切なポイントです。優良業者は料金体系が明確になっているので、どのサービスを利用すればどのくらいかかるのか教えてくれます。あらかじめ予算が決まっている場合は、その旨を遺品整理業者に伝えるといいでしょう。予算を踏まえ必要なサービスを提供してくれたり、寄り添って相談にのってくれたりするのが優良業者です。

4-3.事業に必要な許可を取得しているか

基本的に、家庭から出るゴミを回収するには「一般廃棄物収集運搬業」、不用品の買取を行う場合は「古物商許可証」の許可が必要になります。許可を取得していない遺品整理業者は、不正を働く悪徳業者の可能性が高いので注意してください。しっかりと許可を取得している遺品整理業者は、ホームページ等に許可番号が掲載されています。

4-4.口コミと評判も要チェック

インターネットで口コミと評判をチェックするのも、悪徳業者と優良業者の見分け方です。口コミや評判をチェックする際は、良い口コミではなく悪い口コミに注目してください。良い口コミはサクラを使っている可能性があるからです。サクラを使って良い口コミをわざと載せている遺品整理業者は、わざわざ悪い口コミを載せることはありません。つまり、悪い口コミが記載している遺品整理業者は、本当に利用した人の感想といえます。

4-5.遺品整理ならゼロプラスへ

どの遺品整理業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひゼロプラスへご依頼ください。ゼロプラスでは遺品整理だけでなく、遺品の供養や不用品回収と買取サービスも行っています。遺品整理で要らないものが出てきた場合は、そのまま回収が可能です。正常に使用できるものは買取対象になるため、費用を最小限に抑えることもできます。無料見積もりや無料相談も受け付けていますので、ぜひ一度お問い合わせください。

5.遺品整理の悪徳業者に関してよくある質問

遺品整理の悪徳業者に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.悪質な遺品整理業者とトラブルになった際の対処法は?
A.気をつけていても悪質な遺品整理業者とトラブルになった場合は、すぐに消費者センターまたは国民生活センターへ相談してください。消費者ホットライン(188)に電話すると、身近な相談窓口を案内してくれます。早めに相談すると解決策が見つかりやすくなりますが、相談が遅くなればなるほど解決の余地がなくなるでしょう。1人で抱えこまず、すぐに相談することが大切です。

Q.遺品整理業者の費用が高額になるケースは?
A.遺品の量が多く、部屋数が増えるほど遺品整理にかかる費用が高額になります。また、アパートにはエレベーターがないので、不用品を搬出する際は階段を使うことになるでしょう。作業員の手間と時間がかかったり、人数を必要としたりするほど費用が高額になりがちです。

Q.自分で遺品整理はできるのか?
A.遺品整理業者とトラブルになるなら、自分で遺品を片付けたほうがいいと感じるでしょう。遺品の量や部屋の状態によっては自分で遺品を整理できますが、遺品の量が多い場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。また、遠方で生活しているため、移動に時間がかかったり、手間が必要になったりする場合も遺品整理業者に依頼したほうがいいでしょう。

Q.料金はどのように決まるのか?
A.遺品整理業者によって異なりますが、以下の要素で料金が決まります。

  • 遺品・不用品の量
  • 部屋の広さ(間取り)
  • 不用品の種類
  • オプションサービス
  • 建物・道路の状況

そのほか、どのように料金が決まっているか、見積書の内訳をチェックするといいでしょう。見積書を見ても分からない場合は、直接業者に尋ねて確認してください。

Q.費用を抑えるコツは?
A.買い取ってもらえるものは買取に出し、事前に貴重品や大切なものだけ整理しておくと費用を抑えることができます。作業前に貴重品や大切なものを自分たちで片付けておけば、遺品整理業者とトラブルになる心配もありません。

まとめ

いかがでしたか? 遺品整理の悪徳業者はスタッフの対応が悪く、見積書や契約書を書面で出さない傾向があります。作業後に高額な追加費用を請求してくる可能性もあるため、事前に料金やサービス内容などをチェックすることが大切です。分からないことがあれば、納得するまで遺品整理業者に尋ねてください。また、複数の遺品整理業者を比較することも大切なポイントです。なお、ゼロプラスでは遺品整理だけでなく、不用品の回収や買取、遺品の供養も受け付けています。遺品整理でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。