遺品整理の悪徳業者に要注意! 主な手口や見分け方・対処法を伝授!
「遺品整理をすることになったけど、悪徳業者が多いと聞いて心配だ」「遺品整理の悪徳業者を見分ける方法を知りたい」とお考えではありませんか? 親が亡くなって遺品整理をするときに気を付けたいのが、悪徳業者による被害です。思わぬ被害に遭わないためにも、悪徳業者がどんな手口を使うのか、どんな特徴があるのかなど、しっかり理解しておくことが必要でしょう。
そこで今回は、遺品整理の悪徳業者について詳しく解説します。
この記事を読むことで、遺品整理の悪徳業者を見極めて被害を防ぐポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.遺品整理の悪徳業者はどれぐらい存在する?
最初に、遺品整理の悪徳業者が実際にどれぐらい存在しているか見ていきましょう。
1-1.遺品整理の需要と比例して急増している
遺品整理の悪徳業者は、遺品整理の需要と比例して急増しています。実際に、遺品整理を行う人が増えた2010年ごろから増えているのが事実です。また、遺品整理は繰り返し受注するものでない、1回の受注金額が10万円以上になることが多いなどの理由から、悪徳業者が参入しやすいといえます。
1-2.今後も被害が増え続ける恐れがある
遺品整理の悪徳業者は、今後も増え続ける恐れがあります。日本は、超高齢化社会と核家族化が進む一方だからです。親世帯と子ども世帯が別々に暮らすのが当たり前になり、ゴミ屋敷や孤独死などの問題も表面化しています。また、一生独身で過ごす人も多くなり、高齢者の一人暮らしがますます増えることが予想されるのも、悪徳業者にとっては好都合といえるでしょう。遺品整理業務に対して法的に規制が強化されないうちは、油断は禁物です。
2.遺品整理の悪徳業者はどんな手口を使っている?
遺品整理の悪徳業者がどんな手口を使うことが多いか、詳しくご紹介しましょう。
2-1.お得感を前面に出して近づく
遺品整理の悪徳業者は、お得感を前面に出して近づいてきます。たとえば、「今だけキャンペーンで遺品を10個まで無料回収している」「期間限定で遺品整理が80%OFFになる」といった感じです。お得感を出されると、つい気を許してしまいがちなので十分に注意してください。依頼者が飛び付きたくなるような好条件を前面に出してくるのは、悪徳業者の大きな特徴です。
2-2.見積もりより大幅に高い金額を請求する
見積もりより大幅に高い金額を請求するのも、悪徳業者によくある手口です。見積もりでは安い金額を提示しておきながら、実際の請求で法外な金額を請求してきます。依頼者が見積もりの金額と違い過ぎると訴えても、予想外の作業が発生した、物量が多過ぎて時間がかかったなど、何かと言い訳をすることでしょう。結局、依頼者が泣き寝入りをしてしまうパターンが多く見られます。
2-3.依頼した作業をきちんとやらない
悪質業者は、依頼者の目が届かないところを中心に適当な作業をするのもよくある手口です。たとえば、特殊清掃や害虫駆除を依頼されたのに、適当に掃除をしただけで完了報告します。依頼者からクレームが入っても、やるべき作業はきちんとやった、汚染がひど過ぎて汚れを落としきれなかったなどと、何かと理由を付けて反論するのです。中には、仕上がりがひど過ぎるので、ほかの業者に依頼して作業をやり直してもらったという人もいます。
2-4.依頼していない遺品まで勝手に処分する
悪徳業者に多い手口として、依頼していない遺品まで勝手に処分することも挙げられます。作業を指示していない部屋やクローゼットなど物色し、勝手に処分してしまうのです。中には、思い出の品や金銭価値の高いものを勝手に捨てられてしまったという人もいます。見積もりの時点で依頼者の話に耳を傾けず、どんどん家の中を調べるような業者は避けましょう。
2-5.金銭価値の高い遺品を不当に安い金額で買取する
悪徳業者は、金銭価値の高い遺品を不当に安い金額で買取するケースもよく見られます。たとえば、本来なら数万円以上する貴金属類を、何かと理由を付けて1,000円程度で買取するなどです。遺品整理は、親が亡くなって間もなく行うことが多く、依頼者の疲労度が高まっているタイミングになります。そのため、冷静に考えればおかしいと気づくはずが、不当な取り引きでも簡単に納得してしまうことがあるので気を付けてください。
3.遺品整理の悪徳業者を見抜くコツは?
遺品整理の悪徳業者を見抜くコツを詳しくご紹介します。
3-1.主な営業手段が飛び込み訪問や電話での勧誘
悪徳業者の多くは、主な営業手段が飛び込み訪問や電話での勧誘になります。悪徳業者は、強引な方法で営業することで売り上げを得ているのが特徴です。何とかして売り上げを取るために、平日の昼間などに住宅街を巡回したり、電話をかけてみたりしてターゲットとなる家を探しています。一方、信頼できる業者は、強引な営業をしなくても口コミや評判で仕事が舞い込み、経営が安定しているものです。したがって、飛び込み訪問や電話での勧誘をしている時点で、怪しい業者だと考えたほうがよいでしょう。
3-2.現場視察せずに見積もりを出す
遺品整理は、作業量や難易度がそれぞれの現場によって大きく異なります。したがって、見積もりを出すには、必ず現場視察が必要です。しかし、悪徳業者はほとんど現場視察をせずに、金額を提示してくることが多く見られます。安い見積もりを出しておきながら、後から法外な金額を請求することが前提になっているからです。見積もりを依頼したときに、現場視察をしない、もしくは、ほとんど現場を見ない業者は、悪徳業者と判断できます。
3-3.家族に相談すると告げた途端に態度を変える
家族に相談してから契約すると伝えてみると、悪徳業者かどうか見抜くことができます。悪徳業者は、とにかく早く契約を取ることだけが頭にあるからです。家族に相談されては、契約が取れる可能性が低くなってしまいます。そのため、悪徳業者ほど、強い言葉や態度で契約を急ぐようになるのです。家族に相談すると言った途端に態度がガラッと変わるようなら、絶対に契約してはいけません。
3-4.名刺や社員証の提示を渋る
悪徳業者の疑いがあるときは、名刺や社員証の提示を求めるのもよいでしょう。悪徳業者の多くは、身元をハッキリさせるのを嫌がるものです。そのため、提示を求めても「今日はたまたま持ち合わせていない」などと、何かとはぐらかすことが多くなります。また、名刺を渡されても、虚偽の記載をしている可能性があるので注意しましょう。名刺をもらったら、その場でスマホなどを使って業者を検索してみるのもおすすめです。
3-5.ネットでの評判が悪い
業者名をネットで検索し、評判をチェックするのもよい方法です。悪徳業者にだまされた人が、ネットに書き込みをしていることがあります。業者が名指しされた上、複数の悪い評判が書き込まれている場合は、契約を見合わせるべきでしょう。業者の評判をじっくりチェックするためにも、即決で契約するのは避けてください。
3-6.スタッフの態度や言葉遣いが悪い
スタッフの態度や言葉遣いが悪いのも、悪徳業者に当てはまる特徴の一つです。悪徳業者は、とにかく売り上げを上げてくるスタッフだけを優遇します。また、一方で劣悪な労働環境であることが多く、スタッフの入れ替わりが激しくて定着しないのも事実です。そのため、社員教育がまったくできておらず、態度や言葉使いが悪いスタッフが目立ちます。遺品整理は、故人の持ちものを整理するという意味で、礼儀正しさやコミュニケーション能力が必要な仕事です。にもかかわらず、社員教育をきちんとできていないのでは、信頼できる業者とはいえません。
3-7.業務に必要な許可を取得していない
悪徳業者は、業務に必要な許可を取得していない「モグリ業者」であることが多いものです。信頼できる業者は、ホームページや名刺などにきちんと必要な許可番号を記載してあります。しかし、悪徳業者は無許可であることが多いため、許可番号を記載することができません。そのため、依頼者から確認を受けても、話をはぐらかすことになるのです。中には、回収後の遺品を山林などに不法投棄している例もあるので、注意してください。
4.悪徳業者の被害に遭ったときの対処法
実際に悪徳業者の被害に遭ってしまった場合にどんな対処法があるか、詳しくご紹介します。
4-1.業者に直接クレームを入れる
悪徳業者の被害に遭ったら、まずは業者に直接クレームを入れましょう。中には、クレームを言ってきた場合にだけ対応する業者も存在します。このとき、担当者ではなく責任者と話をするのがポイントです。また、業者との話し合いでは、いつ・誰と・どんな内容について話したか具体的に記録しておきましょう。言った・言わないレベルのトラブルを避けることができます。やり取りの内容はなるべく文書で残すのが理想的ですが、電話などの場合は会話を録音しておくのもよいでしょう。
4-2.公的な第三者機関に相談する
業者に直接クレームを入れても話が進まない、取り合ってくれないという場合は、公的な第三者機関に相談するのもよい方法です。たとえば、以下のようなところに相談してみるとよいでしょう。
相談内容が特に悪質だと判断された場合は、業者との間に入って忠告・指導してもらえることがあります。また、各自治体の住民相談窓口で話を聞いてもらえることもあるので、調べてみるとよいでしょう。
4-3.弁護士に相談する
被害金額が大きい、業者を法的な手段で訴えたいといった場合は、弁護士に相談することも可能です。法律の知識に基づき、正当な方法で悪徳業者を訴えることができます。まずは、評判のよい弁護士を探して、よく相談してみるとよいでしょう。ただし、弁護士に相談したり法的な手続きを代行したりしてもらうには、数万~数十万円程度の費用がかかります。弁護士に依頼する費用を用意できるかだけでなく、訴訟に進むと業者との争いが長期戦になりやすいことも理解しておくことが必要です。
5.遺品整理の悪徳業者に関するよくある質問
最後に、遺品整理の悪徳業者に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.知人に紹介してもらった遺品整理業者なら心配ない?
A.まったく知らない業者よりは安心できるでしょう。特に、以前知人が利用したことがあり、問題なく作業してもらった実績があればまず大丈夫です。ただし、知人と最近知り合ったばかりだったり、知人が直接利用したことがなかったりする場合は、念のため事前に調べてみることをおすすめします。
Q.遺品整理の悪徳業者に良心はないの?
A.良心があれば、悪徳業者になることはありません。悪徳業者に「売り上げが取れないと生活が困る」と言われても同情する必要はないので、キッパリ断りましょう。
Q.女性スタッフが訪問してくれば信頼できる業者と判断できる?
A.スタッフの性別は関係ありません。女性スタッフであっても、悪質業者である可能性はあります。少しでも不審な点がある業者とは、契約しないでください。
Q.いったん悪徳業者の手口に引っかかると今後も狙われやすい?
A.はい。悪徳業者の中には、顧客名簿をほかの業者と共有していたり転売していたりすることがあります。そのため、勧誘電話が頻繁にかかってきたり飛び込み営業が増えたりしがちです。悪徳業者の被害に遭った後も、十分に注意してください。
Q.安心して遺品整理を依頼できる業者の特徴は?
A.以下のポイントを参考にして選んだ業者なら安心でしょう。
- 遺品整理で豊富な実績がある
- スタッフが遺品整理士資格を取得済みで正しい知識を持っている
- 現地視察および見積もりは無料
- リーズナブルかつ明確な料金システム
- 丁寧な作業と仕上がりのよさで定評がある
- スタッフの言葉遣いや態度がよく、顧客からの評判もよい
- 不用品の処分だけでなく買取も強化している
- 必要に応じて特殊清掃や遺品供養も依頼できる
- 古物商など業務に必要な許可を取得済み
なお、当ゼロプラスでも、長年にわたり多数の遺品整理をお受けしてご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、遺品整理の悪徳業者について詳しく解説しました。遺品整理の需要が増加するのと比例して悪徳業者による被害も急増しています。思わぬ被害に遭わないためにも、まずは悪徳業者に多い手口や見抜き方を学んでおきましょう。また、万が一被害に遭ってしまったら、泣き寝入りせず公的な第三者機関や弁護士などに相談してみてください。なお、遺品整理を安心して依頼するためには、遺品整理で長年の実績があり評判のよい業者に依頼することをおすすめします。