遺品の供養は必要? 行った方がよいものや依頼できる場所とは?

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遺品とは、故人が残した現金や有価証券以外のものです。
ものが豊富になった現代では、遺品を大量に残して亡くなる方も少なくありません。
自分たちでは処分しきれず、業者に頼む方もいるでしょう。
そんなときに悩むのが、遺品の供養です。
必要か、必要でないかも分からないという方も多いでしょう。
そこで、今回は遺品の供養についてご説明します。
方法や相場についてもご説明しますので、遺品の整理や処分の仕方に悩んでいる方はぜひこの記事を読んでみてくださいね。

  1. 遺品を供養するという考え
  2. 遺品の供養はどこで行えるの?
  3. どうする?位牌(いはい)や仏壇の供養
  4. 遺品供養の相場とは?
  5. 生前整理を行おう

 1.遺品を供養するという考え

「供養」という言葉を辞書で引くと、「死者の霊を慰めるために法要を行うこと」と、出ています。
また、遺品とは故人が残したものすべてを指すのです。
その中には、生前に愛用したものも含まれているでしょう。
そのような品は「形見分け」といって血縁者や友人が引き取ったり、お棺(かん)に入れて一緒に火葬してあげたりするのが一番です。
また、故人をしのぶものとして、仏壇に置いておくのもよいでしょう。
しかし、愛用品が多すぎた場合は、すべてを分けきれないこともあります。
また、今は火葬場の炉を守るためにお棺(かん)に入れるものが制限されているところも多いです。
さらに、核家族化が進んだ現在では、あまり縁のない親戚の遺品整理を依頼されることもあるでしょう。
そのような場合は、遺品を手元に置きたくないというケースも多いです。
このようなときは、遺品をゴミに出したり業者に処分を依頼したりするのが一般的でしょう。
しかし、日本には昔から「大切にされていたものには魂が宿る」という考えがあります。
ですから、針供養や人形供養などが全国で行われているのです。
故人が愛用していたものだけれど処分する必要があるという場合、そのままゴミ袋に詰めてゴミ捨て場へ持っていくというのは、心理的に抵抗がある方は多いでしょう。
そんなときに「遺品を供養する」という行為が必要になるのです。

2.遺品の供養はどこで行えるの?

では、遺品の供養はどこで行えるのでしょうか?
この項では、遺品供養が必要になりやすいものや、遺品供養を引き受けてくれる場所をご紹介します。

2-1.遺品供養が必要になりやすいものとは?

遺品供養が必要になるものは、前述したように故人の愛用品がまずあげられます。
時計やくつ、眼鏡、杖などが多いですが、今はパソコンやスマートフォンを供養に出す方もいるそうです。
また、人形やぬいぐるみも供養に出される方は多いでしょう。
さらに、宗教の道具なども供養を依頼する人が少なくありません。
逆に、美術品やコレクターズアイテムなどは、人の手から手へ渡っていくのが当たり前と思われているのか、供養に出される方が少なくないようです。

2-2.供養はどこでしてもらえるの?

遺品の供養は、菩提寺(ぼだいじ)があればそこで行ってもらうのが一番です。
お経(きょう)をあげてもらい、ものの魂を慰めてから処分しましょう。
また、菩提寺(ぼだいじ)がないという場合は遺品供養を引き受けてくれる寺社に依頼する方法もあります。
今は、ダンボールいっぱいに遺品を詰めて送ったら提示してある値段で供養してくれるところもあるのです。
また、人形など特定の品物を供養してくれる寺社もあります。

2-3.遺品整理をしてくれる業者に依頼する方法もある

遺品整理を業者に依頼した場合、業者と提携しているお寺や神社の僧侶や神主が供養を行ってくれるところもあります。
遺品の数が多く、個別に自社に頼むのは大変という場合は、業者に一括して頼んでもよいでしょう。
大抵の場合はお経(きょう)や祝詞(のりと)をあげてものの魂を慰めてから、焼却処分をしたりリサイクルしたりします。

3.どうする?位牌(いはい)や仏壇の供養

仏壇や位牌(いはい)が遺品として残さる、ということも珍しくありません。
特に、地方の家には大きな仏壇があるところも少なくないでしょう。
仏壇や位牌(いはい)は先祖を祀ったものですから、そのまま処分することはできません。
仏壇は「閉眼供養(別名、御霊抜き)」を行います。
これは、仏壇から魂を抜き取る供養のことです。
菩提寺(ぼだいじ)か、近隣のお寺に依頼しましょう。
位牌(いはい)は菩提寺(ぼだいじ)に永代供養料を払って引き取ってもらうか、位牌(いはい)を引き受けてくれるお寺に供養料とともに収めてください。
供養が終わった仏壇は、遺品整理を行う業者に引き取ってもらいましょう。

4.遺品供養の相場とは?

遺品供養の相場は、明確に決まってはいません。
戒名料やお布施のように「お気持ちで」と答える僧侶や神主が多いです。
しかし、そういわれればかえって迷ってしまうでしょう。
そこで、「皆様はどのくらいお包みしていますか?」と尋ねても失礼にはあたりません。
また、供養料を明確に定めている寺社の値段を基準に払ってもよいでしょう。
大抵数千円~数万円くらいです。
また、遺品整理業者に依頼する場合は、料金の中に供養料が入っている場合と別途にかかる場合があります。
依頼するときによく確認してみましょう。
なお、あまりにも多額の供養料を要求する寺社は、利用しない方がよいですね。

5.生前整理を行おう

ここまで記事を読まれてきた方の中には、「遺品整理って大変そうだ」と思った方もいると思います。
確かに、今まで使っていたすべてのものをそのまま残して亡くなられると、遺族は苦労することが多いです。
特に、価値のあるものをコレクションしていた場合は、同好者が「譲ってくれ」と押しかける場合もあるでしょう。
また、すべての遺品を処分した後に、「あれは価値があるものだったのに」といわれても困ってしまいます。
そこで、ある程度の年齢になったら、自分の持ち物を整理していきましょう。
一生使っていきたいものだけを手元に残し、後は少しずつ処分していくのです。
今は、親が元気なうちに親子で家の整理をする人も増えています。
特に、コレクターの場合は自分の死後、コレクションをどうするのか遺言をしておきましょう。
そうすれば、遺族が苦労することもありません。
また、人によっては「死ぬときはこれをお棺(かん)に入れてほしい」というものをピックアップしている方もいるそうです。
そこまで無理にする必要はありませんが、家の中に不用品があふれているという方は、まだ体が動くうちに整理を始めましょう。

おわりに

いかがでしたか?
今回は、供養が必要な遺品やその方法についてご説明しました。
まとめると

  • 故人の愛用品は供養した方が遺族は心理的な負担が少なくなる。
  • 供養は菩提寺(ぼだいじ)や供養を引き受けてくれる寺社に依頼する。
  • 遺品整理業者が供養をしてくれる寺社を紹介してくれる場合もある。
  • 仏壇の場合は専門の供養が必要。

ということです。
故人の遺品は、たとえ量産品でも捨てにくいもの。
しかし、あまり交流がなかった親戚の遺品をもらっても扱いに困るでしょう。
ですから、供養した後に処分やリサイクルをするとよいのです。
また、故人が特定の宗教を信じていた場合は、その宗教の方法で供養してあげるとよいでしょう。
通っていた宗教の施設に連絡すれば、引き受けてくれるところもあります。
また、仏壇のように残されても困るものは、できるだけ最後の所有者が元気なうちに行先を決めておきましょう。
菩提寺(ぼだいじ)がある場合は位牌(いはい)だけ永代供養にしてもらい、後は閉眼供養をした後で処分すれば遺族の負担も減ります。