遺品整理業者の選び方を知りたい! 利用するときの注意点も詳しく!
「遺品整理をすることになったので、信頼できる遺品整理業者の選び方を知りたい」とお考えではないでしょうか? 実際に、遺品整理を依頼したくても、数多くある業者から何をポイントにして選ぶべきか分かりませんよね。しかし、悪質な業者と契約し、思わぬトラブルに巻き込まれることだけは避けたいことでしょう。
そこで今回は、遺品整理業者の選び方について詳しく解説します。
この記事を読むことで、信頼できる遺品整理業者を選ぶポイントがよく分かります。遺品整理の予定がある方は、記事を読んでみてください。
1.遺品整理を依頼できる業者は?
最初に、遺品整理を依頼できる業者について見ていきましょう。
1-1.ハウスクリーニング業者
遺品整理は、ハウスクリーニング業者に依頼することができます。ハウスクリーニングが主な業務なだけあり、仕上がりが美しいのが特徴です。特に、賃貸住宅の退去を伴う場合などに利用すると便利でしょう。また、遺品整理と同時に家中をピカピカにしたい場合などにもおすすめです。ただし、業者によっては不用品の処分や買取、特殊清掃などが利用できないことがあります。
1-2.便利屋
便利屋に依頼し、遺品整理を進めることも可能です。便利屋では、幅広い業務を取り扱っており、遺品整理も業務の一つとして受けています。たとえば、遺品整理だけでなく、庭木の手入れなどの業務も同時に指定できることなどがメリットです。一方で、業者によって依頼できる作業内容や、仕上がりの品質に大きな差があります。そのため、遺品整理の専門知識がある業者に依頼することがポイントです。
1-3.不用品回収業者
不用品回収業者でも、遺品整理を依頼することができます。特に得意なのが、遺品の片付けや処分・買取などの業務です。遺品整理では大量の不用品が出ることから、最近では不用品回収業者でも遺品整理業務を拡大するところが増えています。ただし、遺品整理業務に参入して日が浅い業者などは、遺品供養や特殊清掃などを依頼できない場合があるので確認が必要です。
1-4.遺品整理業者
遺品整理業者は、遺品整理のプロです。そのほかの業者と比べて依頼できる業務が多く専門性が高いこともあり、最も頼りになる存在といえるでしょう。また、遺品整理に関する豊富な知識と経験により適切なアドバイスがもらえ、気配りが行き届いているのもメリットです。具体的にどんな業務を依頼できるかについては、この記事の「2.遺品整理業者のサービス内容」を参考にしてください。遺品整理を安心して依頼するには、信頼できる遺品整理業者を選ぶのが一番です。
2.遺品整理業者のサービス内容
遺品整理業者ではどんなサービスを行っているか、具体的に見ていきましょう。
2-1.遺品の仕分け
遺品整理業者の主な業務に、遺品の仕分けがあります。遺品の仕分けは、遺品整理の基本です。一見簡単な作業に見えても、効率よく進めるには豊富な経験とノウハウが必要になります。また、単に仕分けるだけでなく、故人に敬意を払ったり依頼者の要望を反映したりしながら丁寧に作業してもらえるのは、遺品整理業者ならではのメリットといえるでしょう。
2-2.遺品の処分
遺品の処分も、遺品整理業者の主な業務になります。遺品整理では、多くの遺品を不用品として処分するのが一般的です。遺品整理業者は、大量かつ多種多様な遺品を素材ごとに分けて処分しています。自分で遺品を処分する場合、種類ごとに分けるだけでも手間や時間もかかって大変です。一方、遺品整理業者に依頼すると、まとめて処分してもらえるので重宝します。
2-3.遺品の買取
遺品整理業者の多くは、遺品の処分と同時に買取も行っています。遺品の中には、まだ十分に再利用できるものが多くあるものです。まだ使える遺品を買取し、新たな持ち主へ再販することによって有効活用できます。持ち主が変わっても処分せずに有効活用できるのなら、故人の供養にもなるでしょう。また、遺品を買取することで、遺品の処分費用と相殺できて安くなるのもメリットです。遺品の中には思わぬ高額買取になるものも含まれていることがあるため、業者の査定を受けてみるとよいでしょう。
2-4.デジタル遺品整理
デジタル遺品整理も、遺品整理業者の大切な業務です。最近では、高齢者にもパソコンやタブレット・スマホなどのデジタル機器が普及しており、デジタル遺品が大きな問題になっています。デジタル機器の中には、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報や個人で作成した文書や撮影画像などが残ったままになっているものです。また、オンラインバンキングやオンライン証券の口座情報・クレジットカードの情報なども、記録されていることが多いでしょう。こうした情報が万が一流出すると、悪用されて思わぬ被害に遭うことがあります。遺品整理業者では、故人の尊厳を尊重し、個人情報の流出を防止するため、デジタル機器やメモリーカードなどのデータ消去を行っているのです。
2-5.ハウスクリーニング
遺品整理業者では、ハウスクリーニング業務も行います。遺品整理が必要な現場は、多くの場合、ホコリやゴミなどで汚れているものです。また、キッチン・浴室・トイレなどの水回りも、掃除が行き届いていないことが多く、きちんと対処する必要があります。遺品整理業者では、プロならではのテクニックを駆使し、隅々まできれいにしてもらうことが可能です。賃貸物件の退去が伴う場合などは、遺品整理だけでなくハウスクリーニングを同時に依頼することも検討しましょう。
2-6.特殊清掃・消毒作業・消臭作業
特殊清掃・消毒作業・消臭作業も、遺品整理業者の業務です。たとえば、孤独死の現場やゴミ屋敷状態での遺品整理では、体液や腐敗物による汚れ、害虫の繁殖など通常の業務では対応できないことがたくさんあります。こうした状態でも、遺品整理業者に依頼すると、特殊清掃・消毒作業・消臭作業を依頼することが可能です。感染症のリスクなどを考えても、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。
2-7.遺品供養
遺品供養も、遺品整理業者の大切な業務の一つです。遺品は故人が暮らした証拠であり、故人の思いがたくさん詰まっています。そのまま雑に処分したのでは、故人が浮かばれないでしょう。その点、遺品整理業者に依頼すると、遺品を丁寧に供養してもらうことができて安心です。なお、遺品整理業者によって遺品供養の方法が異なるので確認しておくとよいでしょう。主に、複数の依頼者からの遺品をまとめて供養する合同供養と、依頼者の要望に添って行う個別供養があります。
2-8.そのほかの業務
そのほかにも、遺品整理業者では以下のような業務を行っていたり、取り次ぎしていたりすることがあります。
- 遺品の捜索
- 不動産などの売却手続き
- 家の解体作業
なお、業者によっても依頼できる業務が異なるので、詳しくは業者に確認してみてください。
3.遺品整理業者を選ぶポイント
信頼できる遺品整理業者を選ぶポイントを、具体的にご紹介します。
3-1.遺品整理の実績が豊富にある
遺品整理業者を選ぶときは、遺品整理の実績が豊富にあることを最初にチェックしてください。長年かつ多数の実績があれば、多くの人から支持されていると判断できます。また、実績が豊富なら、ありとあらゆる現場を見てきているので、とても心強いといえるでしょう。さまざまな要望に対して柔軟に対応してもらえるほか、疑問などにも的確に回答してもらえるはずです。なお、当ゼロプラスでも数多くの遺品整理をお受けし、ご好評をいただいています。まずは、何なりとご相談ください。
3-2.丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある
丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評があることも、遺品整理業者選びで必ずチェックすべきポイントです。信頼できる業者なら、遺品の性質を深く理解しているため、丁寧に作業を進めます。また、作業後の仕上がりが高品質なので安心して依頼することが可能です。丁寧な作業や仕上がりのよさは、高い満足度につながります。実際に、多くの顧客から仕上がりのよさで高評価を得ている業者なら、問題ないでしょう。
3-3.現場視察や見積もりは無料
遺品整理業者を選ぶときは、現場視察や見積もりを無料で行っている業者がおすすめです。無料なら、気軽に依頼できて気持ちが楽になります。本来なら、手間や人件費がかかるので業者も有料にしたいところでしょう。しかし、有料にすると顧客の心理的なのハードルが上がってしまい、現場視察や見積もりを依頼してもらいづらくなります。これでは、正式な契約に至るチャンスを逃がしてしまうのと同じです。現場視察や見積もりが無料であることは、業者と顧客の両方にとって大きなメリットといえます。
3-4.リーズナブルで明確な料金システム
遺品整理は、部屋数や部屋の広さ・物量・汚れ具合などによって料金が異なるため、業者選びの際、リーズナブルで明確な料金システムがあることを必ず確認しておきましょう。遺品整理は、業界内で統一された料金システムがありません。そのため、同じような作業内容でも、業者によって金額に大きな差が出ます。中には、高額な割にサービス内容が伴わないケースもあるでしょう。その点、信頼できる業者なら、作業ごとに明確な料金システムがあるほか、リーズナブルなので安心です。
3-5.都合のよい日時と場所で作業してもらえる
都合のよい日時と場所で作業してもらえることも、遺品整理業者選びで欠かせないポイントです。信頼できる業者では、依頼者の都合を最優先して作業してもらえます。特に、仕事などで多忙だったり、急いで遺品整理する必要があったりする場合は、都合のよい日時を指定できることが大切です。料金が安くても、業者に都合がよい日程を指定されるのでは何かと不都合が多く、不満が残りやすいので注意しましょう。
3-6.不用品の処分や買取も依頼できる
遺品整理業者を選ぶときは、不用品の処分や買取も同時に依頼できるところがおすすめです。遺品整理は、単に遺品を仕分けたり片付けたりするだけではありません。多くの場合、大量の不用品が発生します。遺品の仕分けや片付け・ハウスクリーニングを依頼できても、大量の不用品が残ったままでは困るでしょう。不用品の処分や買取を依頼できることは、遺品整理を依頼する上で重要なポイントといえます。
3-7.必要に応じて遺品供養や特殊清掃なども依頼できる
必要に応じて遺品供養や特殊清掃なども依頼できる業者なら、何かと安心です。特に、ゴミ屋敷のような状態だったり、孤独死に伴う遺品整理だったりする場合は、特殊清掃が必要になることが多いでしょう。また、仏壇は位はい、人形などが遺品に含まれることが多く、遺品供養が必要なケースもあります。さらに、希望する形式で遺品供養を依頼できるかなども併せてチェックしておくと安心です。
3-8.スタッフの教育が行き届いていて顧客からの評判もよい
信頼できる業者は、スタッフの教育が行き届いていることも特徴の一つです。言葉遣いや対応が丁寧で遺品整理の専門知識に詳しく、質問に対してきちんと回答してもらえるので安心できます。何かあったときも気軽にコンタクトできるので、行き違いが発生しづらく、トラブルになりづらいのもメリットです。なお、スタッフの教育が行き届いている業者は顧客からの評判もよいので、併せてチェックしてみてください。
3-9.業務に必要な許可を取得済み
遺品整理を依頼するときは、業者が業務に必要な許可を取得済みかどうかもチェックしてください。信頼できる業者では、当然ながら業務に必要な許可を取得し、正当な方法で業務に当たっています。新規参入業者や悪質業者の中には、不法営業をしているところもあるので注意してください。不法営業をしている業者に遺品整理を依頼すると、回収後の遺品を不法投棄されるなど、思わぬトラブルに巻き込まれることがあるので気を付けましょう。
4.遺品整理業者に依頼する方法
遺品整理業者に依頼する方法を、主な手順に沿って見ていきましょう。
4-1.信頼できる遺品整理業者を選ぶ
最初に、この記事の「3.遺品整理業者を選ぶポイント」を参考にして信頼できる遺品整理業者を選びましょう。単に料金が安いだけで選ぶのではなく、総合的に判断することが大切です。複数の業者で迷うときは、それぞれに現場視察と見積もりを依頼して比較してもよいでしょう。ただし、むやみにたくさんの業者に依頼すると時間と労力がかかるので、急ぎで遺品整理したい場合には注意が必要です。
4-2.業者に現場視察と見積もりを依頼する
信頼できる業者選びが終わったら、業者に連絡して現場視察と見積もりを依頼しましょう。その際、より正確な金額を知るために、以下のような内容を伝えてください。
- 部屋数や部屋の広さ
- 遺品の量や状態
- 買取希望の有無
- 依頼場所の条件
- 都合のよい作業日時
- そのほかに依頼したい内容
4-3.業者からの見積もりをチェックする
現場視察が終わって業者から見積もりが届いたら、以下のポイントを参考に内容をチェックしてください。
- 依頼内容に沿って作成されているか
- 不当に高額な請求になっていないか
- 不明な項目で費用を計上していないか
- 見積もりの作成日・有効期限・担当者名・社名などの記載にもれがないか
- メモ書きなどでなく、正式なフォーマットを使用しているか
上記をしっかりチェックし、不明な点や不審な点があるときは、業者に連絡して説明を受けましょう。場合によっては、見積もりの訂正を依頼することも大切です。
4-4.業者と正式に契約する
業者の見積もりに問題がなければ、正式に契約して遺品整理を依頼しましょう。正式に契約書を交わした後、指定日時と場所に業者がやってきて、依頼内容に沿って作業してもらえます。なお、実際の作業後に費用の清算となるのが一般的です。業者によって、その場での現金支払い、後日指定口座へ振り込みなどまちまちなので、事前に確認しておきましょう。
5.遺品整理業者を利用するときの注意点
遺品整理業者を利用するときには、いくつか注意点があります。
5-1.やってほしいこと・やってほしくないことを明確に伝える
遺品整理業者を利用するときには、やってほしいこととやってほしくないことを明確に伝えましょう。すべて業者に一任する方法もありますが、細かな点で不満が出ることがあります。まずは、どんなことをどこまでやってほしいか、どんなことをやってほしくないかを明確にし、文書にまとめて業者に伝えることが大切です。口頭で伝えるだけだと不確実なので、必ず形に残る方法で伝えてください。メールなどでやり取りしておくのも、安心です。
5-2.不安な点や不審な点をそのままにしない
不安な点や不審な点をそのままにしないことも、遺品整理業者を利用するときに重要なポイントといえます。「遺品整理のプロだから当然考えてくれているだろう」などと、自己判断で進めてしまうと、思わぬ行き違いが発生することもあるでしょう。どんなに評判がよくて信頼できる業者でも、コミュニケーション不足では行き違いが発生することもあります。また、ちょっとした手違いもゼロにするのは難しいものです。何かあってから困らないよう、不安な点や不審な点があったらそのままにせず、その都度業者に確認して解決しておきましょう。
5-3.悪質業者の手口に気を付ける
遺品整理業者の中には、悪質業者も含まれています。遺品整理の需要が高まる一方で、新規参入業者が増えたことにより、悪質業者も比例して急増しているので十分に注意しましょう。悪質業者は、主に以下のような手口を使って近づいてきます。思わぬトラブルに巻き込まれることがあるので、絶対に契約してはいけません。
- 突然訪問してきたりしつこく電話勧誘してきたりする
- 「今だけキャンペーン中で50%OFF」などと根拠のないお得感を強くアピールしてくる
- 料金システムが不透明
- 強い言葉や態度で契約を取ろうとする
- 何かと理由を付けて家に上がり込もうとする
- 依頼していないものまで無理やり回収しようとする
- キッパリ断ってもなかなか引き下がらない
- 身分証や社員証の提示を渋る
- スタッフの態度や言葉遣いが悪い
- 顧客からの評判が悪い
- 不法業者である可能性がある
6.遺品整理業者の選び方に関するよくある質問
最後に、遺品整理業者の選び方に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.遺品整理業者に依頼すれば2日後でも作業してもらえる?
A.業者のスケジュールが空いていれば、対応してもらえることでしょう。まずは、業者にすぐ連絡し、対応可能かどうか確認してみてください。
Q.地元密着型の業者なら安心して依頼できる?
A.断言できません。地元密着型の業者でも、顧客からの評判が悪いなど気になる点がある業者は避けたほうが賢明です。
Q.全国にチェーン展開している業者を利用するメリット・デメリットは?
A.以下を参考にしてください。
メリット
- 地域が変わっても一定レベルのサービスを受けられる
- 料金システムが確立している
- 知名度があるため心理的に安心できる
デメリット
- 地元密着型の業者と比べて小回りが利きづらい
- 料金設定が相場より高めのことがある
- 急激に店舗を拡大している場合は従業員の教育が追い付いていないことがある
Q.業者の遺品整理中はずっと立ち会うべきか?
A.一般的には、ずっと立ち会う必要はありません。ただし、作業開始時と終了時には、確認のために立ち会いを求められることが多くなります。また、作業中に立ち会う必要がない場合でも、念のため緊急連絡先として携帯電話の番号などを業者に知らせておくとよいでしょう。
Q.できるだけベテランのスタッフに作業を担当してもらうことはできる?
A.業者によっては、スタッフの希望を考慮してもらえることもあるでしょう。なお、経験年数が浅くても、向上心が強くて優秀なスタッフもいるので、ベテランであることだけにこだわらないことも大切です。
まとめ
今回は、遺品整理業者の選び方について詳しく解説しました。数ある遺品整理業者から信頼できる業者を選ぶには、さまざまなポイントがあります。費用の安さだけで選ぶと失敗しやすいので、遺品整理の実績が多い、顧客からの評判がよいなどの点を総合的に判断して決めるとよいでしょう。遺品整理は、故人の持ちものを整理して処分する大切な作業です。故人のためにも、遺品整理は信頼できる遺品整理業者によく相談して進めていきましょう。