生前整理のメリットが知りたい! 具体的なプロセスや業者に依頼する方法も

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「生前整理をすることでどのようなメリットが生まれるのか」「どのようなステップで進めるべきか」など、生前整理で悩んでいる方は多いでしょう。生前整理とは、元気なうちに身のまわりにあるものを整理することです。

終活の1つとして注目されている生前整理は、さまざまなメリットがあります。ただし、事前に生前整理を進めるポイントを把握しておかなければ、逆効果になる恐れがあるので注意が必要です。

そこで、本記事では、生前整理のメリットや具体的なプロセスなどを解説します。

  1. 生前整理の心理的メリット
  2. 生前整理の物理的・経済的メリット
  3. 生前整理の具体的なプロセスとステップ
  4. 生前整理の一般的な課題と克服方法

この記事を読むことで、生前整理の一般的な課題と克服方法なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.生前整理の心理的メリット

最初に、生前整理の心理的メリットをチェックしましょう。

自分の気持ちがスッキリする

生前整理は、自分の気持ちがスッキリします。身のまわりにあるものを片付け、不要なものを処分しながら自分の気持ちを整理していくことが、生前整理の特徴です。自分にとって本当に必要なものだけに囲まれながら生活できるため、精神的にも楽になります。部屋がたくさんのものであふれている状態では、精神が不安定になりがちです。身のまわりにあるものを整理すれば、精神的に落ち着くことができるでしょう。

万が一のときでも自分の考えが伝えられる

生前整理は自分がいなくなったときでも、エンディングノートや遺言書を通して自分の考えや気持ちを伝えることができるというメリットがあります。生前整理の1つであるエンディングノートや遺言書は、相続手続きや葬式などに関する自分の気持ちを伝えるものです。遺言書は法的効力があるため、自分がいなくなったときでも安心できます。自分の死後に手続きしてほしいことがあれば、しっかりと文書に残しておきましょう。

親族間のトラブルが回避できる

生前整理は、親族間のトラブルが回避できるというメリットもあります。遺品整理でよくあるトラブルが、親族間・相続人同士のトラブルです。「遺品を勝手に捨てられた」「高価なものを奪われた」などのトラブルに発展しないためにも、本人が生前に整理しておく必要があります。生前整理で財産をきちんと把握しておけば、遺言書で遺品分配の整理ができるでしょう。親族同士でのトラブルが回避できるという安心感は、生前整理の大きなメリットです。

これからの人生について考えられる

生前整理は、自分がこれからどのような人生を送りたいのか、真剣に考えるきっかけの1つになります。生前整理を進める中で、これまでの人生を振り返ると同時に、これから送る人生について考えることができるのです。「こんな老後を過ごしたい」という願望があれば、それが実現できるように日々を過ごすことができるでしょう。

2.生前整理の物理的・経済的メリット

ここでは、生前整理の物理的・経済的メリットを解説します。

残された家族の負担が減る

生前整理を済ませておけば、自分がいなくなったときに残された家族の負担が減ります。生前整理をせずに自分がいなくなった場合、身のまわりにあるものはすべて家族が片付けることになるでしょう。遺品の量が多ければ多いほど、遺品整理にも時間と手間がかかります。残された家族のためにも、自分自身が生きているうちに身のまわりにあるものは片付けておきたいものです。特に、家族へ負担をかけたくない方は、元気なうちに生前整理を済ませておくと安心できます。

遺品整理にかかる費用が節約できる

生前整理の経済的なメリットとして、遺品整理にかかる費用が節約できるという点があります。前述したように、遺品の量が多いほど整理に手間と時間がかかり、不用品の量によっては費用も高額になりがちです。また、残された家族が自分たちで片付けられない場合、専門業者へ依頼する可能性もあります。専門業者に依頼するとさらに費用がかかるため、経済的な負担が大きくなってしまうでしょう。

財産が把握できる

自分が今、どれだけの財産を持っているのか把握できるのも生前整理の大きなメリットです。生前整理では最初に所有財産を整理し、財産目録を作成します。自分が所有している財産を目録として作成することで、どれだけの財産があるのかが明確になるのです。また、財産はプラスの財産だけでなく、借金などマイナスの財産も含まれています。生前整理で財産が把握できるのは、生前整理のメリットです。

今後の人生が快適になる

身のまわりにあるものを整理することで、物理的に今後の人生が快適になります。生前整理は自分の所有物から必要なものと不要なものに仕分けるのがポイントです。そして、不要なものは処分する必要があります。身のまわりにあるものを片付けることで、生活しやすい環境が整うでしょう。ものがたくさんある生活環境よりも、キレイに整理整頓されている環境のほうが精神的・物理的にも快適です。

老後の資金が増える

生前整理をすることで、老後の資金を増やすことができるというメリットがあります。たとえば、財産の一部となる不動産や車を売却するなどです。子どもが独立して夫婦2人の生活に、持ち家は大きすぎることがあります。その場合は、持ち家を手放し、夫婦2人で過ごせる程度のマンションへ移り住むことも可能です。免許証を返納する場合は、自家用車も不要になるので手放すことになるでしょう。生前整理で財産をしっかりと整理すれば、老後の資金が増え、経済的余裕も生まれます。

大切な財産が守れる

自分がいなくなったとき、大切にしていたものが勝手に処分されると悲しくなりますよね。物理的にも自分の人生を形として残しておきたい場合は、生前整理でしっかりと自分の考えや気持ちを示すことが大切です。生前整理は、自身が大切にしていたものや財産を守ることができるというメリットもあります。「この財産は○○に渡してほしい」など自分の願望を記しておけば、大切な財産を守ることができるでしょう。

3.生前整理の具体的なプロセスとステップ

ここでは、生前整理の具体的なプロセスとステップを解説します。

お金・財産に関わるものを把握する

最初に、お金や財産に関わるものを整理し、自分がどのくらいの財産を所有しているのかを把握しましょう。特に、預貯金・有価証券・不動産・車など相続税の対象になるものは要チェックです。借金などマイナスの財産を所有している場合も、財産目録にしっかりと記載してください。基本的に、財産目録は誰に何の財産を相続するのか、誰が見ても分かりやすく記載する必要があります。不動産など財産分与が簡単にできないものがある場合は、弁護士に相談しながら目録を作成するのがおすすめです。

デジタル機器も整理する

生前整理では、デジタル機器(デジタル遺産)も整理する必要があります。スマホやパソコンなどのデジタル機器には、個人情報やクレジットカード情報などさまざまなデータが記録されているでしょう。これらのデータを整理し、不要なデータは消去します。また、以下のような財産はデジタル遺産に該当するため、要らないものは解約などの手続きが必要です。

  • ネット証券やネット銀行など金融取引
  • 有料会員サービスなどの定期課金
  • 暗号資産(仮想通貨)
  • 各種ポイントやマイレージ
  • 電子マネー

必要書類は別に保管する

お金や財産に関連するものを整理した上で、手続きに必要な書類も別にして保管しましょう。たとえば、生命保険の保険証券や、不動産の権利証などは相続手続きに必要です。残された家族が相続時にすぐ使用できるように、お金や財産に関わる重要書類は大切に保管しておく必要があります。できれば、1つにまとめてから1箇所に保管しておくと安心です。家族や弁護士に保管場所を伝えておくと、自分がいなくなったときでもスムーズに手続きできます。

身のまわりにあるものを整理する

相続に関するものを整理した後は、身のまわりにあるものを片付けます。本・衣類・食器・コレクター類など、身のまわりにあるものがたくさんある場合は、しっかりと計画性を持って片付けることがポイントです。「この日はリビングを片付ける」「この日までに部屋を整理する」など、期限を決めて生前整理を進めるといいでしょう。また、身のまわりにあるものを片付ける場合は、必要なものと不要なものに仕分けていきます。どうしても捨てられないものや悩んでしまうものがある場合は、一時保管ボックスに入れておき、すべてを片付けた後にもう一度考えるのがおすすめです。

エンディングノートや遺言書を作成する

お金や財産に関するもの、身のまわりにあるものを整理した後は、エンディングノートや遺言書に自分の考えや気持ちをまとめて記載しておきましょう。特に、お金や財産に関することは遺言書に記載しておくと、法的効力を持って自分の考えを家族に伝えられます。エンディングノートに法的効力はありませんが、願望を記載することができるでしょう。

不用品を処分する

生前整理で「要らないもの」に分類したものは、できるだけ早めに処分する必要があります。不用品を放置しておくと、部屋の中が不要なものでいっぱいになり、生活空間を圧迫してしまうので注意が必要です。なお、不用品を処分する場合は、自治体収集のゴミとして処分するか、不用品回収業者へ依頼することになるでしょう。少量の不用品であれば自分で分類して処分できますが、大量の不用品は時間と手間がかかるので不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。

4.生前整理の一般的な課題と克服方法

ここでは、生前整理の一般的な課題と克服方法を解説します。

ものが捨てられない

生前整理でよくあるのが、「ものが捨てられない」という課題です。どれも自分にとっては必要かつ大切なもので、なかなか手放すことができません。必要なものと不要なものの分類ができなければ、生前整理も進まなくなるでしょう。「もったいないから」とものが捨てられずに悩んでいる方は、なぜ必要だと思うのか、自分自身と向き合う必要があります。また、これからどのような生活を送りたいのか、その生活に必要なものなのかを考えてみてください。ものへの執着をなくすことは、生前整理の大切なポイントでもあります。

思った以上に時間と手間がかかる

思っていた以上に、生前整理に手間と時間がかかり、途中で諦めてしまうケースがあります。特に、たくさんのものを所有している方は整理したり、不用品を片付けたりすることが負担になりがちです。生前整理が負担に感じてしまうと、作業も進まなくなります。自分で生前整理ができない場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。部屋の片付けや不用品回収などのサービスを提供している業者に依頼すれば、プロの力を借りながら生前整理を進めることができるでしょう。手間と時間もかからないので、気力・体力的に不安がある方も業者への依頼がおすすめです。

悪質な業者に要注意

専門業者の中には、不正を働く悪徳業者が存在しています。悪徳業者は、見積書とは異なる金額を作業後に請求したり、回収したものを不法投棄したりするなどトラブルの原因になるので注意が必要です。悪徳業者とのトラブルを回避するために、慎重に業者を選びましょう。専門業者に依頼する場合は、下記のポイントに注目してください。

  • サービス内容が充実しているか
  • 生前整理の実績があるか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 料金設定が明確になっているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

生前整理ならゼロプラスヘ

生前整理でお悩みの方は、ぜひゼロプラスヘご依頼ください。ゼロプラスでは、資格を持った専門家が丁寧に対応しています。生前整理はもちろんのこと、不用品の回収と買取も可能です。生前整理で出た不用品の中には、高値で売れるものもあります。買取可能なものが多ければ多いほど、処分費用も節約できるでしょう。無料相談や無料見積もりも受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

いかがでしたか? 生前整理は自分の気持ちが整理できるだけでなく、身のまわりにあるものを片付けるので今後の生活が快適になります。また、残された家族の負担が軽減できるのも、遺品整理の大きなメリットです。身のまわりにあるものが多く、自分だけで生前整理を進めるのが不安な方は、専門業者に依頼するといいでしょう。ゼロプラスでは不用品の回収や買取も行っているので、できるだけ費用を抑えたい方はぜひチェックしてください。