位牌を処分する方法は? 失敗しないポイントや注意点を詳しく解説!

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「位牌(いはい)を処分したいけど、どんな方法で捨てることができるのだろう」とお考えではありませんか? 何らかの理由で位牌を処分したくても、そのままゴミとして出してよいのか、そのほかの方法で処分すべきかなどよく分からないですよね。それに、処分するときの注意点も詳しく知りたいことでしょう。

そこで今回は、位牌の処分について詳しく解説します。

  1. 位牌の処分が必要になるときは?
  2. 位牌を処分するにはどんな方法がある?
  3. 位牌の処分方法を選ぶポイント
  4. 位牌を処分する流れ
  5. 位牌を処分するときの注意点
  6. 位牌の処分に関するよくある質問

この記事を読むことで、位牌を処分するときのポイントがよく分かります。位牌を処分する予定がある人は、記事を読んでみてください。


1.位牌の処分が必要になるときは?

最初に、どんなときに位牌の処分が必要になるか見ていきましょう。

1-1.汚れや傷みが目立つ

経年などの理由により位牌の汚れや傷みが目立つ場合、処分して新しいものに作り替えることがおすすめです。特に、素材の変色や変質などで戒名が見づらくなっているものは、処分するタイミングになります。それに、キレイな位牌に作り替えることも、供養の一つです。先祖へ感謝の気持ちを表すためにも、古い位牌を処分して新しく作り替えましょう。

1-2.弔い上げが終わった

弔い上げが終わったときも、位牌を処分するタイミングになります。弔い上げとは、年忌法要の最後となる儀式のことです。多くの場合、三十三回忌や五十回忌がめどになります。弔い上げが終わった後は、お墓参りなどにより供養を続けることが可能です。弔い上げを行うころには、すでに子ども世代から孫世代に移行していることも多く、位牌を処分するタイミングの一つといえるでしょう。

1-3.引っ越し

引っ越しに伴い、位牌の処分が必要になることがあります。引っ越し先に位牌を置く場所がない、洋風の間取りで雰囲気にマッチしないなどの場合は、位牌を処分するのも一つの方法です。実際に、引っ越しを機会に古い位牌を処分する人が多くいます。新居に持ち込んで困るぐらいなら、処分することを考えるとよいでしょう。

1-4.遺品整理

遺品整理により、位牌の処分が必要になることもあります。たとえば、故人が一人暮らしだったケースなどで、位牌を引き取ってくれる人がいない場合などです。実際に、超高齢化社会や核家族化が進み、一生独身でいる人が増えたことからも、遺品整理に伴って位牌を処分するケースが増えています。

2.位牌を処分するにはどんな方法がある?

位牌を処分する方法について、詳しく見ていきましょう。

2-1.寺院に依頼する

位牌の処分は、寺院に依頼することができます。寺院に位牌の処分を依頼した場合、閉眼供養を行った後、お焚(た)き上げしてもらうことが可能です。処分費用は寺院によって異なりますが、1柱に付き数千~数万円程度になります。なお、宗教や宗派によっても位牌の処分方法が異なるので、確認が必要です。

2-2.販売店に依頼する

販売店でも、不要になった位牌の処分を依頼できることがあります。まずは、販売店に連絡して位牌を処分してもらえるか確認してみてください。販売店に位牌の処分を依頼する場合、1柱数千円程度~が相場です。販売店によっては、店頭持ち込みのほか、宅配回収に対応していることもあるので調べてみるとよいでしょう。

2-3.遺品整理業者に依頼する

不要になった位牌の処分は、遺品整理業者に依頼することも可能です。具体的には、以下のようなポイントを満たした業者を選ぶと安心でしょう。

  • 遺品整理で豊富な実績がある
  • 遺品整理の知識が豊富にある
  • 見積もりは無料
  • 分かりやすくてリーズナブルな料金システム
  • 回収後の遺品を適切な方法で再販・再資源化している
  • 必要に応じて遺品供養も依頼できる
  • スタッフの対応が親切で感じがよい
  • 顧客からの評判がよい
  • 業務に必要な許可を取得済み

なお、当ゼロプラスでも、位牌の処分をお受けしています。まずは、お気軽にお問い合わせください。

2-4.自治体回収にゴミとして出す

閉眼供養が終わった位牌などは、自治体回収にゴミとして出すことができます。木製のものは可燃ゴミ、金属製のものは不燃ゴミとして出すことが可能です。自治体ごとに決まった曜日・時間・場所に出しておくと、無料で収集してもらえます。なお、自治体によっては、指定ゴミ袋に入れて出すなどの指示があるので、ルールを守って出してください。

3.位牌の処分方法を選ぶポイント

位牌の処分方法を選ぶときのポイントを、詳しく見ていきましょう。

3-1.手間

位牌の処分方法を選ぶときは、どれぐらい手間がかかるかチェックしましょう。寺院に依頼する場合は、寺院に直接持ち込むか、自宅などに僧侶を呼んで閉眼供養をしてもらうのが一般的です。寺院に直接持ち込む場合は車の手配が必要になり、自宅などに僧侶を呼ぶ場合は相応の準備が必要になるでしょう。一方、販売店や遺品整理業者に依頼する場合は、特別な準備は必要ありません。なるべく手間をかけずに位牌を処分したいのなら、販売店か遺品整理業者に依頼することを検討しましょう。

3-2.タイミング

位牌を処分できるタイミングも、処分方法を選ぶときのポイントです。寺院に処分を依頼する場合は、寺院が指定した日時に直接持ち込むように指示されることもあるでしょう。また、自宅などに僧侶を呼ぶ場合も、都合のよい日時を指定できるとは限りません。急ぎで処分したい、特定の日までに必ず処分したいなどの場合は、都合のよいタイミングで処分できる方法を選びましょう。

3-3.費用

位牌の処分費用も比較して、納得できる方法を選びましょう。依頼方法によっては、処分費用が数万円程度かかることもあります。簡単な供養でよいから安く済ませたい場合と、丁寧に供養した後でお焚き上げまでしてもらいたい場合では、費用に差が出て当然です。予算も併せて考え、ベストの方法を選びましょう。

3-4.気持ち

位牌を処分するときは、自分の気持ちも考えて方法を選ぶことが大切です。たとえば、特に近い関係の人や大切な人の位牌は、きちんと供養して丁寧にお焚き上げしてもらいたいこともあるでしょう。反対に、位牌に対して特に思い入れがない、処分するのに割りきることができるというのなら、自治体回収にゴミとして出すなどの方法でも構いません。後悔することがないよう、自分が納得できる方法を選びましょう。

4.位牌を処分する流れ

位牌を処分する流れを、主な方法ごとに解説します。

4-1.自分で処分する流れ

位牌を自分で処分する流れは、以下を参考にしてください。閉眼供養を行う必要がない場合は、最もシンプルな方法になります。

  • 必要に応じて寺院などで位牌の閉眼供養を行う
  • 位牌を自治体回収にゴミとして出すなどの方法で処分する

4-2.寺院に依頼する流れ

位牌の処分を寺院に依頼する流れは、以下のとおりです。寺院によっては、自宅などで供養してもらうことも可能なので、相談してみるとよいでしょう。

  1. 寺院に連絡して位牌の処分を相談する
  2. 寺院にて位牌の閉眼供養を行う
  3. そのままお焚き上げするなどの方法で処分してもらう

4-3.販売店に依頼する流れ

販売店に位牌の処分を依頼するには、以下の流れを参考にしてください。なお、販売店の休業日には基本的に対応してもらえないため、確認が必要です。

  1. 販売店に連絡して位牌の処分について相談する
  2. 販売店が指示した方法で位牌を持ち込んだり送付したりする
  3. 販売店に処分費用を支払って位牌を処分してもらう

4-4.遺品整理業者に依頼する流れ

遺品整理業者に位牌の処分を依頼する流れは、以下をご覧ください。

  1. 遺品整理業者に連絡して位牌の処分を相談する
  2. 遺品整理業者から見積もりが送られてくる
  3. 見積もりを確認し、特に問題がなければ正式に依頼する
  4. 指定日時と場所にて業者が位牌を回収する

なお、位牌のほかに引取処分や買取を依頼したいものがある場合は、見積もりを依頼する時点で伝えておきましょう。回収当日に依頼した場合、物量などによっては、営業車両に載せることができないなどの理由により断られることがあります。

5.位牌を処分するときの注意点

位牌を処分するときには、いくつか注意点があります。

5-1.閉眼供養の必要性を確認する

位牌を処分する場合、閉眼供養の必要性を確認しておきましょう、位牌を作る際、寺院で開眼供養をしているはずです。開眼供養をした位牌は、閉眼供養を依頼する必要があります。閉眼供養が必要かよく分からない場合は、寺院に聞いてみるとよいでしょう。

5-2.そのほかの不用品やゴミとは袋を分ける

位牌を自治体回収にゴミとして出す場合は、そのほかの不用品やゴミとは袋を分けておきましょう。たとえきちんと閉眼供養してある位牌でも、ゴミ袋の外側から判別できる状態だと、近隣の人が見て不快に感じることがあります。たとえば、古新聞紙や布に包んでからゴミ袋に入れるなどの配慮が必要です。

5-3.親族に処分することを伝えておく

位牌を処分するときは、親族にも事前に伝えておくことがおすすめです。後から位牌を処分したことを知らせると、クレームが入ることがあります。特に、高齢者の中には、相談せずに処分することをマナー違反と考える人もいるので注意しましょう。思わぬトラブルにならないためにも、故人と近い間柄だったり細かな性格だったりする親族には伝えておいたほうがよいでしょう。

6.位牌の処分に関するよくある質問

最後に、位牌の処分に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.古い位牌を処分するのに気が引けるのですが?
A.きちんと供養をして正しい方法で処分すれば、必要以上に気にすることはありません。不要になった位牌を処分することも、供養の一つだと考えてください。

Q.何年ごとに古い位牌を処分して作り替えるべきか?
A.特に決まりはありません。古くても、汚れや傷みが気にならないのなら、そのまま持ち続けてもよいでしょう。

Q.閉眼供養が終わった位牌をそのまま持ち続けるのはダメ?
A.閉眼供養を行った後なら、思い出の品として持ち続けても構いません。ただし、以前と同様に仏壇などに置いて手を合わせることはやめてください。

Q.位牌と同時に仏壇や仏具も処分したほうがよい?
A.仏壇や仏具も傷みや汚れが気になる、不要になったなどの場合は、同時に処分してもよいでしょう。なお、仏壇は大きさや重さがあるため、信頼できる遺品整理業者に引取処分を依頼するのがおすすめです。

Q.不用品回収業者に位牌の供養を依頼するときの注意点は?
A.以下のことを確認し、納得してから依頼するようにしてください。

  • どんな方法で供養しているか
  • 費用はどれぐらいかかるか
  • 供養後の位牌をどんな方法で処分しているか

信頼できる業者では、遺品供養の方法や費用についてホームページなどで分かりやすく説明していることが多いので、併せてチェックしてみるとよいでしょう。なお、当ゼロプラスでも位牌の供養をお受けしていますので、お気軽にお申し付けください。

まとめ

今回は、位牌の処分について詳しく解説しました。不要になった位牌を処分するには、販売店に依頼する、寺院に依頼する、遺品整理業者に依頼する、自治体回収にゴミとして出すなどの方法があります。まずは、それぞれの処分方法のメリット・デメリットをよく理解し、最もメリットが大きな方法を選ぶとよいでしょう。なお、位牌の処分は、信頼できる遺品整理業者に依頼すると何かと便利です。たとえば、仏壇やそのほかの不用品を同時に処分してもらえる、都合のよい日時と場所で回収してもらえるなど多くのメリットがあります。まずは、信頼できる業者を選び、よく相談してみるとよいでしょう。