遺品整理の手順を知りたい方へ! 流れ・時期・方法など詳しく教えます!
遺品整理に悩んでいたり困っていたりする人は、珍しくありません。遺品整理は、1人でがんばっても解決できないケースも多いのです。ですから、可能な限り複数でやることが大切でしょう。今は、遺品整理を手伝ってくれる業者もたくさんあります。
今回は、遺品整理の必要性や手順を紹介しましょう。
この記事を読めば、遺品整理をスムーズに行う方法もよく分かります。遺品整理の方法を知りたいという人は、ぜひ読んでみてください。
1.遺品整理〜まず行うこと・知っておきたい手順〜
遺品整理を始める前に、まずは行うべきことと、知っておきたい手順などをご紹介します。事前に知識を仕入れておくと、とまどわずに済むでしょう。
1-1.遺品整理、まず始める前に行うこと!
遺品整理は下準備が大切です。まずは、以下の2つを行ってください。
1-1-1.スケジュールを立てる
最初に、遺品整理を「いつから始めていつまでに終わらせるか」というスケジュールを立てましょう。というのも、故人が暮らしていた場所・部屋の広さ・荷物の量などによって、「遺品整理に必要な期間」は異なるからです。
故人が賃貸物件や老人施設で暮らしていた場合は、不動産管理会社や施設に退去日を確認し、それまでに遺品整理や不用品の処分などすべて終了できるように計画を立てましょう。
故人が自宅で暮らしていた場合は、急ぐ必要はありませんが「○○までに終わらせよう」と期間を決めるほうがおすすめです。そうでないと、いつまでたっても遺品整理は終わらないでしょう。故人をきちんと供養するためにも、スケジュールを決めて行動に移してください。
1-1-2.遺品を分類する
遺品整理は、まず遺品を分類することから始めましょう。なぜなら、行き当たりばったりで荷物を片付け始めても混乱を招くだけだからです。最初に、故人の遺品を大まかに「残すもの」と「処分するもの」に分けてください。
1-2.知っておきたい!遺品整理の手順
大まかな遺品整理の手順は、以下のようになります。スケジュールは、これをふまえて立ててください。
- 分類で「残すもの」とした遺品の中から、さらに「形見分け」をする品を選別し親族や友人などに渡す
- 「処分するもの」とした遺品は、さらに「売る」「捨てる」に仕分けしそれぞれ処分する
- 賃貸物件の場合は部屋の「原状回復(※)」をして明け渡しを行う
- 施設の場合は、施設のルールにのっとり明け渡しを行う
※原状回復:清掃やクリーニングをして元の状態(借りる前の状態)に戻すこと
それぞれの詳しい方法やポイントは後の項でご説明します。
2.遺品整理〜時期・方法・ポイント〜
遺品整理の時期やスムーズに進める方法、おさえておきたいポイントなどをご紹介します。
2-1.遺品整理の時期
遺品整理は、四十九日や1周忌の法要に合わせて行うのが最適です。法要は、親族が集まるので「形見分け」をするには最適なタイミングでしょう。ただし、「1-1-1.スケジュールを立てる」で触れたように、故人が賃貸物件や施設で暮らしていた場合は、退去日に合わせて急いで行わなければならないこともあります。
2-2.遺品整理の具体的な方法とポイント
「1-2.知っておきたい!遺品整理の手順」でご紹介した手順に添って、具体的な方法やポイントをご紹介しましょう。
2-2-1.形見分けの方法とポイント
「残すもの」に分類した遺品の中から、形見分けする品物を選びます。一般的に形見分けの品とするのは以下のものです。
- 腕時計
- アクセサリー
- 貴金属
- 衣類や着物
- 趣味の道具
【ここがポイント!】
形見分けは、贈る相手の性別・年齢・趣味なども考えて、喜んでくれるものを選ぶことが大切です。形見分けの品は法要のときなどに直接手渡しますが郵送でも構いません。プレゼントではないのでラッピングは不要です。奉書紙や半紙で包み手紙を添えて送りましょう。
2-2-2.「処分するもの」の分類方法とポイント
「処分するもの」に分類した遺品の中で、未使用・まだ新しい・まだ使えるなどのものは「売る」に分類し、リサイクルショップや買い取り業者などに売りましょう。「捨てる」に分類したものは、自治体のルールに従い、可燃・不燃・資源・粗大ゴミで廃棄してください。
【ここがポイント!】
遺品を分類するときに、「保留」と書いた大きな段ボールを用意しておくと便利です。遺品整理のときは、1つずつ手にとって迷っていたら作業が進みません。「どうしようかな」と迷ったら、とりあえず「保留ボックス」に入れましょう。1週間〜1か月後に見直すと決心できるものです。
2-2-3.部屋の片付けや清掃方法とポイント
故人が賃貸物件に住んでいた場合は、荷物をすべて片付け清掃をして退去する必要があります。故人が亡くなったら早めに管理会社や大家さんに連絡をして、退去日や原状回復のルールなどを確認してください。
【ここがポイント!】
限られた時間内に、遺品整理や不用な家電・家具などの処分、清掃などをすべて自分たちで行うのは大変です。不用品の買い取り回収・原状回復などを行う業者に依頼するのもおすすめでしょう。
3.遺品整理〜注意したいことは〜
遺品整理を行うときに注意したいことをご紹介しましょう。
3-1.遺言書が見つかった場合
遺品整理中に遺言書が見つかったときは、勝手に開封しないでください。遺言書は、家庭裁判所に持ち込み「検認(※)」してもらう必要があります。後で、親族間でもめないようにするためにも必要です。
※検認:裁判所が遺言書の存在と内容を確認・調査する手続き
3-2.高価なものの処分方法
高価なものは、買い取り業者の査定に出してみましょう。「いくらで売れるかわからないな」と迷うものでも、意外と高値で買い取ってもらえることもあります。
3-3.仏壇の処分方法
仏壇は、粗大ゴミに出すのではなくきちんと供養してから処分します。仏壇を作ったときに「開眼法要」を行っている場合は、お寺で「閉眼法要」「魂抜き」を行い、仏壇としての役目を終了させるのです。お寺・仏壇業者・仏壇処分業者などに依頼してください。
3-4.個人情報の処理
故人の健康保険証・年金証書・免許証・クレジットカードなどは、大切な個人情報でもあるのできちんと処理しましょう。それぞれ、役所や年金事務所、警察署などしかるべき場所で手続きをして返却してください。クレジットカードは、クレジットカード会社に連絡をして解約の手続きをしてから廃棄するか返却します。
3-5.デジタル遺品の処分
故人の「デジタル遺品」もきちんと処分することが大切です。デジタル遺品とは、故人のパソコン・スマートフォン・携帯電話に残されたメール・アドレス・写真・文章・SNS・ブログ・クレジットカードなどの情報になります。これらは放置しておくと、第3者に悪用されたりお金を請求されたりすることもあるので注意してください。
- 文章や写真、メールなどはそのまま保管するかHDDやフラッシュメモリーなどにコピー
- SNSなどのアカウントは「のっとり」「なりすまし」防止のため閉鎖する
- クレジットカードをインターネットショッピングで利用している場合は、残りの支払いがないか確認
- 会費の引き落としがある会員になっている場合は解約する
- インターネットバンキングは解約する
もし、パスワードなどがわからない場合は、デジタル遺品の処分を行う業者もいるので利用を検討しましょう。
4.遺品整理〜遺品整理業者に依頼する〜
遺品整理は、不用品の処分も同時に行わなければならないので時間も人手も必要です。そのため、プロの遺品整理業者に依頼する人も増加しています。遺品整理業者に依頼するメリットや業者の選び方、作業の流れなどをご紹介しましょう。
4-1.遺品整理を業者へ依頼するメリット
遺品整理を業者に依頼すると以下のメリットがあります。
- 遺品整理に長い時間を割かずに済む
- 大きな家電や家具など自分では運べない荷物も処分してもらえる
- 故人の遺品を見てつらい思いをせずに済む
- 不用品の仕分けや処分もしてもらえる
- 遺品供養や部屋の清掃を依頼できる
- 買い取り&回収も業者なら不用品をお金に替えられる
「自分で遺品整理をする時間がない」「人手がない」「部屋の明け渡しがあるので急いでいる」などの場合は、業者に依頼するのもおすすめです。
4-2.遺品整理業者の選び方
仕事がていねいで信頼のおける遺品整理業者は、どのように選べばいいのでしょうか。以下のポイントをチェックしてください。
- 遺品整理だけではなく不用品の買い取り&回収に対応している
- 無料で見積もりをしてくれる
- 清掃や原状回復も依頼できる
- 料金システムが明確
- 古物商・産業廃棄物収集運搬などの許可を持っている
- 遺品整理士の資格を持っているスタッフがいる
4-3.遺品整理の料金相場
遺品整理の料金は業者によって異なります。また、荷物の量・依頼内容(遺品整理だけではなく特殊清掃も依頼するなど)によってもさまざまです。事前に見積もりを取ってもらい料金を明確にしてもらいましょう。
4-4.依頼から遺品整理までの流れ
遺品整理を業者に依頼し実際に作業終了するまで、どのような流れになるのか「ゼロプラス」の例をご紹介しましょう。
- 電話かインターネットのフォームで無料見積もり・査定を依頼し、訪問日時を決める
- スタッフが訪問し見積もりを提示し、金額に納得がいけば作業日時を予約する
- 2で予約した日時に遺品整理・不用品の買い取り&回収・清掃など依頼された内容の作業を行う
- 最後に部屋を確認にしてもらい問題がなければ清算
ゼロプラスでは、万が一に備えて損害賠償保険に加入しています。もし、作業中に壁や床、扉などを傷つけてしまった場合でも責任を持って補償するので安心です。詳しくは、こちらをごらんください。
4-5.悪質な業者には注意しよう!
悪質な遺品整理業者には注意してください。最近は、「遺品を粗末に扱った」「仏壇供養の料金を払ったのに供養せずそのまま廃棄した」「見積もりの3倍の料金を請求された」など、トラブルが増えています。以下のことに当てはまる業者は「悪質業者」の可能性が高いので注意してください。
- ホームページに会社の住所や電話番号を明記していない
- ホームページの会社概要に資格や許可番号などがない
- 無料見積もり後、契約を強引に迫る
- 依頼した内容以外のオプションをしつこくすすめる
- 「遺品整理作業一式」などのように見積もり明細が大ざっぱすぎる
少しでも「おかしいな」と感じたら断るようにしましょう。
5.遺品整理〜よくある質問〜
遺品整理に関するよくある質問をご紹介しましょう。
Q.遺品を業者の買い取りに出すとき、できるだけ査定金額を上げるコツを教えてください。
A.まず、きれいに掃除をしましょう。付属品や取り扱い説明書、保証書がある場合は用意してください。また、製品を購入したときの外箱やケースなどがあればそれに入れて査定に出しましょう。
Q.故人が使っていた遺品を処分するのは抵抗があります。けれども、保管する場所はありません。どうすればいいでしょうか。
A.ゼロプラスでは、遺品供養を行っています。「そのまま捨てるのは忍びない」という遺品は、僧侶を呼んで供養しますのでお申し付けください。
Q.故人が残したアルバムや紙焼き写真が大量にあります。取っておきたいのですがすべてを引き取るだけの保管場所がありません。
A.写真をデータ化すれば、色あせることもなく場所も取らずに保管できます。紙焼き写真のデータ化ができるスマートフォン専用アプリや、スマートフォン専用のスキャナーなどなら自分でデータ化ができるのです。また、量が多い場合は写真のデータ化を請け負う業者に依頼するのもおすすめでしょう。
Q.遺品整理はトラブルになることもあると聞きました。どのようなことが多いのでしょうか。
A.1番多いのが、相続人が複数いるのに1人で遺品整理を進めてしまうケースです。金銭的に価値のある品物を勝手にもらったり処分したりするとトラブルになります。全員に遺品整理を行う旨を連絡し許可をもらってからにしましょう。
Q.孤独死をした個人の部屋を清掃してから明け渡しをしなければなりません。遺品整理業者にお願いできるのでしょうか。
A.ゼロプラスは、遺品整理のみならず特殊清掃や現状復帰工事にも対応しています。「事件現場特殊清掃認定」を受けているスタッフが対応するので、ご安心ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。遺品整理を行う前にやっておきたいことや手順、方法やポイントなどをご紹介しました。遺品整理は、やらなければならないことがたくさんあります。事前に知識を仕入れておけばとまどうことなくスムーズに進められるでしょう。また、自分ですべて行うのは難しい場合は専門業者に依頼するのもおすすめです。ぜひこの記事を参考にして自分に合った方法を選んでくださいね。