遺品整理の進め方とコツ・注意点などを徹底解説! 不用品の処分方法も

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「遺品整理の進め方はどうすればいいのか」「どのような流れで遺品整理を進めて行けばいいのか」など、遺品の進め方で頭を抱えている方は多いでしょう。

遺品の量が多ければ多いほど、しっかりと手順やステップを把握しておかないと失敗する恐れがあります。大切な遺品を失くしてしまった……というトラブルも起きているので注意が必要です。

そこで、本記事では、遺品整理の進め方とポイントを解説します。

  1. まずは遺品整理の基本知識をチェック!
  2. 遺品整理の進め方〜6ステップ〜
  3. 遺品整理の進め方〜5つのポイント〜
  4. 遺品整理の進め方〜5つの注意点〜
  5. 遺品整理を業者に依頼したほうがいいケース
  6. 遺品整理の進め方に関してよくある質問

この記事を読むことで、遺品整理の進め方におけるステップや注意点なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。


1.まずは遺品整理の基本知識をチェック!

最初に、遺品整理の基本知識をチェックしましょう。

1-1.故人とお別れすることが目的

故人の愛用品や生活用品などを整理整頓することが遺品整理ですが、本来の目的は故人とお別れすることです。遺品は故人が生きていた証(あか)しになるものですので、故人との思い出が蘇(よみがえ)る遺品整理は心が重くなる作業でもあります。遺品を整理し片付けている時間はツラい時間のように感じると思いますが、遺品を仕分けることで気持ちが切り替えやすくなるでしょう。故人とお別れする時間として、丁寧に遺品整理を行ってください。

1-2.遺品整理のタイミングは「四十九日」

基本的に、遺品整理のタイミングはこの日がいいという決まりはありません。ただ、親族が集まらない状態で遺品整理をするとトラブルになる恐れがあるため、相続人や親族が一堂に集まるタイミングで遺品整理をしたほうがいいでしょう。理想のタイミングは追善供養といわれている「四十九日」がおすすめです。四十九日は大事な法要ですので、相続人や親族が集まりやすいタイミングといえます。

2.遺品整理の進め方~6ステップ~

ここでは、遺品整理の進め方を6つのステップに分けて紹介します。

2-1.遺言書・エンディングノートを確認する

最初に行ってほしいのは、遺言書・エンディングノートの確認です。遺言書とエンディングノートには、「この遺品は○○に渡してほしい」など故人の意思が記載されています。特に、遺言書は法的効力を持っているため、記載されている内容のとおりに遺品整理を進めてください。なお、エンディングノートに法的効力はありませんが、個人の意思を尊重することが大切です。

2-2.必要なものを準備する

次に、遺品整理に必要なものを準備しましょう。下準備をしっかりと行うことで、スムーズに遺品整理が進められるようになります。基本的に、遺品整理を始める前に用意しておきたいものは以下のとおりです。

  • ゴミ袋
  • 段ボール
  • ロープ
  • ガムテープ
  • カッター・はさみ
  • ペンチ・ドライバーなどの工具
  • ペン
  • 台車

遺品の量が多い場合は、ゴミ袋と段ボールを多めに用意してください。なお、大型家具や大型家電を自分で搬出・運搬する場合は、軽トラやワゴン車などの車も用意しておいたほうがいいでしょう。

2-3.遺品の仕分け

必要なものが準備できたら、遺品の仕分け作業へと入ります。遺品整理の中でも特に時間がかかるのが、遺品の仕分けです。主に「残すもの」「不要なもの」「リユース・リサイクルできるもの」の3つに分類していきます。故人との思い出の品や貴重品などの形見は「残すもの」に分類してください。不要なものの中には、リユース・リサイクルできるものもあるので別にしておきましょう。

2-4.形見分け

遺品を仕分けた後は、親族へ遺品を分配する「形見分け」を行います。前述したように、遺言書やエンディングノートを確認し、遺族の意向をしっかりと聞きながら形見分けを行うことが大切です。個人の判断で形見分けを勝手に行うと、親族トラブルへと発展する可能性があるので十分に注意してください。

2-5.遺品を処分する

次に、仕分け作業で「不要なもの」に分類した遺品を処分します。遺品の量が多いと処分費用が高額になってしまうので、「リユース・リサイクルできるもの」を売却しましょう。「遺品は売れるのか?」と疑問に感じると思いますが、正常に稼働するものや再利用できるものは売れる可能性があります。なお、遺品を処分する方法としては、主に以下のとおりです。

  • 自治体収集のゴミとして処分する
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 遺品整理業者のサービスを利用する

2-6.部屋を清掃する

遺品の片付けをすべて終えた後は、部屋の清掃作業へと進みます。部屋の状態によっては大量のホコリや汚れが蓄積されている可能性もあるため、マスクやメガネなどをして体を守りましょう。特に、故人が賃貸物件で暮らしていた場合は、退去日までに部屋の清掃(原状回復)を終わらせる必要があります。

3.遺品整理の進め方~5つのポイント~

ここでは、遺品整理の進め方における5つのポイントを解説します。

3-1.気持ちを整理する

故人とのお別れが遺品整理の目的ですので、故人と向き合うためにも自分の気持ちを整理することが大切なポイントです。気持ちの整理がつかないまま遺品整理を始めてしまうと、大切な遺品を失くしてしまったり、部屋の中がゴチャゴチャになったりしてしまう恐れがあります。故人の死と向き合うことができない場合は、まず気持ちの整理から始めてみてください。故人との思い出を振り返りながら、ゆっくりと遺品整理を進めていきましょう。

3-2.スケジュールを立てる

遺品整理のスケジュールを立てることも大切なポイントです。どのようにスケジュールを立てればいいのか分からずに悩みがちですが、この日までにキッチンの片付けを終わらせるなど、具体的に決めるだけで構いません。特に、退去日が決まっている場合は、その日までに合わせてスケジュールを立ててください。

3-3.仕分けのルールを決めておく

遺品整理を効率的に進めるためにも、仕分けのルールを決めておきましょう。たとえば、「迷ったものは処分する」「貴重品やアクセサリー類は別に保管しておく」などです。仕分けのルールをしっかりと明確にしておけば、遺品整理の最中に迷ったり作業が止まったりする心配もありません。

3-4.自分が対応できない場合はプロに依頼する

遺品の量や部屋の状態、当時の状況によっては、自分で対応できないケースがあります。そのようなケースは自分で無理に遺品整理を進めようとはせず、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。後ほど【5.遺品整理を業者に依頼したほうがいいケース】でも詳しく説明しますが、遺品整理業者に依頼したほうがスピーディーに遺品整理を終わらせることができます。

4.遺品整理の進め方~5つの注意点~

ここでは、遺品整理の進め方における注意点を5つ紹介します。

4-1.親族で話し合う

遺品整理を始める前に、必ず親族で話し合いましょう。どのタイミングで遺品整理をするのか、どのように形見分けをするのかなど、気になる要素をしっかりと話し合い、コミュニケーションを取ることが大切です。前述したように、遺品整理は親族トラブルが多いので慎重に進める必要があります。自己判断で進めず、親族と話し合いをしてから遺品整理を始めましょう。

4-2.自治体のルールに従い処分する

遺品を家庭ゴミとして処分する場合、必ず自治体のルールに従いましょう。各自治体でゴミの分類や処分方法が異なるため、事前にホームページ等で確認しておく必要があります。特に、大型家電や大型家具は収集に時間がかかったり、自治体収集のゴミとして捨てられなかったりするので注意が必要です。処分が面倒だからと不法投棄をしないように気をつけてください。

4-3.重要なものを捨てないように気をつける

故人が愛用していたもの、思い出の品はもちろんのこと、遺品の中には手続きに必要なものもあります。たとえば、以下のようなものです。

  • 身分証明書(運転免許証・パスポートなど)
  • 通帳
  • クレジットカード
  • 年金手帳
  • 不動産の権利証・売買契約書など

手続きに必要なものは処分しないように注意してください。遺品の量が多くなるほどゴチャゴチャになりやすく、混乱する恐れがあるため、事前にチェックリストを作成するのもおすすめです。

4-4.相続手続きは専門家に相談する

相続に関する内容は、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。専門家にアドバイスをもらうことで、必要なものを捨てずに済みます。また、どのように手続きを行えばいいのか、適切な方法で進めることができるでしょう。

5.遺品整理を業者に依頼したほうがいいケース

ここでは、遺品整理を業者に依頼したほうがいいケースを紹介します。

5-1.遠方で生活しているケース

故人の家から遠い場所で生活している方は、休日を遺品整理に費やすと思います。遺品整理をするために訪れる必要があるため、手間と時間だけでなく、交通費もかかってしまうでしょう。そのような場合は、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。遺品整理業者に依頼すれば、遠方にいても遺品整理をスピーディーに終わらせることができます。

5-2.退去日が近づいているケース

退去日までに時間がない方も、遺品整理業者に依頼したほうがいいでしょう。遺品整理業者は遺品の仕分けから不用品の処分まで幅広い知識を持っているため、その場の状況に合わせた方法で遺品整理を行うことができます。退去日までに時間がなくとも、すぐに遺品整理を終わらせることができるでしょう。

5-3.遺品整理に負担をかけたくないケース

遺品整理を早く終わらせたい、手間と時間をかけたくない方も遺品整理業者に依頼してください。前述したように、遺品の量が多くなればなるほど遺品整理に時間と手間がかかります。特に、高齢者や女性は遺品の仕分け作業だけでも大きな負担になるでしょう。自分で無理をした結果、大切な遺品を失くしてしまう恐れもあるので無理は禁物です。

5-4.遺品整理ならゼロプラスへ

遺品整理業者への依頼を検討中の方は、ぜひゼロプラスへご依頼ください。ゼロプラスでは、遺品整理・遺品供養、不用品回収・買取、ハウスクリーニング・特殊清掃とさまざまなサービスを行っています。買取可能なものがあればあるほど、回収費用を最小限に抑えることが可能です。できるだけ費用を抑えたい方も、ぜひ一度お問い合わせください。

6.遺品整理の進め方に関してよくある質問

遺品整理の進め方に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.遺品の仕分けで迷うものが出てきた場合の対処法は?
A.「一時保管ボックス」を作り、そこに入れておくといいでしょう。そして、ある程度遺品整理が終えたら、もう一度「一時保管ボックス」に入っているものを手に取り、残すべきか捨てるべきか考えてみてください。時間を置くことで、より最適な判断ができるようになるでしょう。

Q.思い出の品を片付ける際のポイントは?
A.「段ボール一箱分だけ残す」など、事前に量を決めておくことが大切なポイントです。できるだけ故人との思い出の品は残しておきたい気持ちがあると思いますが、すべてを残すわけにも行きません。必要最低限のものだけ手元に残したり、故人が親しかった友人へ形見として渡したりするといいでしょう。

Q.どのようなものが売れるのか?
A.一般的に、再利用できる状態であれば、買取専門店やリサイクルショップで売れる可能性があります。特に、発売されたばかりの新製品・未使用品・家具家電は高価買取が期待できるでしょう。また、切手などのコレクター類も高く買い取ってもらえる傾向があります。

Q.遺品整理業者に依頼する際の注意点は?
A.遺品整理がどこからどこまでなのか、作業範囲は必ず確認してください。A社は不用品の回収まで行ってくれたとしても、B社は遺品の仕分けだけというケースがあります。後でトラブルにならないように、遺品整理の作業範囲や内容の確認が必要です。

Q.遺品整理業者選びのポイントは?
A.主にチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 遺品整理の実績があるか
  • サービス内容が充実しているか
  • 遺品整理士が在籍しているか
  • 不用品回収や買取も行っているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 料金設定が明確になっているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

まとめ

いかがでしたか? 遺品整理の進め方は遺言書・エンディングノートの確認から始まり、遺品の仕分けや形見分け、遺品の処分など6つのステップに分かれています。それぞれの注意点やポイントをしっかりと押さえておけば、スケジュールどおりに遺品整理を終わらせることができるでしょう。また、自分で遺品整理ができない場合は専門業者に依頼するのも選択肢の1つです。ゼロプラスでは不用品の回収と買取も行っているので、ぜひ一度チェックしてください。