老後のダウンサイジングとは? 安心して老後を過ごすポイントを解説!

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最近、「老後のダウンサイジング」について関心が高まっています。老後のダウンサイジングとは、人生の終わりに向けて身の回りを整理することです。自分が亡くなった後、遺族が遺品整理などで苦労しないよう、コンパクトな生活に移行するなどが主な方法になります。しかし、具体的にいつから・どんなことを行えばいいのか、よく分からないこともあるでしょう。そこで、今回は、老後のダウンサイジングについて詳しく解説します。

  1. 老後のダウンサイジングについて
  2. 老後のダウンサイジングの重要性やメリット
  3. 老後のダウンサイジングの方法
  4. 老後のダウンサイジングに関するよくある質問

この記事を読むことで、老後のダウンサイジングについて詳しく分かり、効率よく進めることができます。まずは、記事をじっくり読んで参考にしてください。


1.老後のダウンサイジングについて

最初に、老後のダウンサイジングの基本を見ていきましょう。

1-1.ダウンサイジングとは

ダウンサイジングとは、直訳すると規模を縮小することを言います。老後のダウンサイジングの場合は、今までの暮らし方や住居などを見直し、必要なものだけにすることです。子どもたちが独立し、夫婦2人だけもしくは単身になれば、現在の住まいが広すぎて住みにくくなることがあります。また、必要以上に多くのものを持っていても、持て余すだけでしょう。老後にダウンサイジングをして身軽になることは、生活の質を大きく上げることになるのです。

1-2.老後の生活資金や不安について

老後の生活資金は、余裕を持って考えておく必要があります。たとえば、現在夫婦2人とも健康であり自立した生活ができていても、いつ病気になるか分かりません。最低限の生活資金だけでなく、医療費のことも考えておくことも必要です。しかし、すでに退職していて収入が年金だけという人も多いことでしょう。最近、老後を迎えてダウンサイジングをし、生活の必要経費を減らす人が増えているのも納得です。

2.老後のダウンサイジングの重要性やメリット

老後のダウンサイジングの重要性やメリットを詳しく解説します。

2-1.老後のダウンサイジングの重要性

老後のダウンサイジングは、安心して暮らすためにも重要です。老後になっても今までと同様の環境で暮らしたいと考える人もいることでしょう。しかし、心身の能力が落ち、収入も減少すれば、今までと同様の暮らしを維持するのは難しくなります。老後に生活が破たんしてから立て直すのは、とても困難なことです。今のうちに現実をきちんと見て、ダウンサイジングを進めていきましょう。

2-2.老後のダウンサイジングのメリット

老後のダウンサイジングを進めると以下のようなメリットがあります。

2-2-1.生活が楽になる

無駄なものがなくなれば、生活が楽になります。住居をコンパクトにすれば、掃除をする手間や時間を節約できるでしょう。必要なものだけに囲まれることで、雑念が去ってスッキリとした暮らしになります。何かと雑多になりやすい老後の暮らしも、ダウンサイジングによってシンプルに暮らすことが可能になるのです。

2-2-2.出費が減る

余分なものを持たないことは、出費を減らすことにつながります。身の丈にあった暮らしは、住居費や生活費を無理なく節約できるのです。上手にダウンサイジングすれば、老後に収入が少なくなっても安心して暮らすことができます。

2-2-3.終活が楽になる

老後は、そろそろ終活を考え始めることになります。ダウンサイジングしていれば、余計なものが少なく、整理する手間が減るので楽です。万が一、終活が間に合わなかった場合でも、遺族の負担を少なくできるのもメリットと言えるでしょう。

3.老後のダウンサイジングの方法

老後のダウンサイジングの方法について詳しく解説します。

3-1.具体的に何をすればいい?

老後のダウンサイジングでは、具体的に以下のことを進めていきましょう。

3-1-1.住み替え

現在の住まいが、老後に適しているとは限りません。一見、問題がないように見えても、広すぎて手入れが大変・段差があって危険など、老後の暮らしに支障が出る場合があります。思いきって住み替えをし、コンパクトで住みやすい環境を手に入れることはとても有意義です。ただし、現在の家の売却価格が住み替え先の入手価格より下回る場合は、資金計画をきちんと立て、老後の生活に困らないようにする必要があります。

3-1-2.断捨離

老後の暮らしを快適にするためにも、不用品を断捨離しましょう。もう使わない家電や家具・着なくなった洋服や着物など、家の中には多くの不用品があります。もったいないからと残しておいても、使わないのでは意味がありません。片付け能力が残っているうちに、必要なものと不用品を仕分けて、不用品は処分してしまいましょう。ものが少なくなれば、住まいも広々とし、快適な空間が生まれます。また、精神的にも余裕が出るなど、メリットがたくさんあることでしょう。

3-2.老後のダウンサイジングのポイント

老後のダウンサイジングでは、できるだけ無理なく進めることがポイントです。早く終えてしまいたいばかりに、急いで手をつけると挫折しやすいので注意しましょう。まずは、計画を立てて時間をかけてやっていくことをおすすめします。やるべきことをリストアップし、優先順位をつけることで、効率よく進めることができるでしょう。ダウンサイジングを進めるときは、途中で計画と照らし合わせ、適宜見直しをすることも挫折を防ぐコツです。

3-3.残すものと手放すものの基準を決めること

老後のダウンサイジングでは、不要なものをどんどん切り捨てていくことになります。できるだけ身軽なほうが楽なのも事実ですが、むやみに切り捨てると後悔することもあるので気をつけましょう。残すべきものと手放すべきものの基準を最初に決めておくと、うまくいきます。迷ったときはすぐに決めず、日にちを置いてから改めて考えてみるといいでしょう。

4.老後のダウンサイジングに関するよくある質問

最後に、老後のダウンサイジングに関するよくある質問に回答します。それぞれ目をとおし、参考にしてください。

Q.老後のダウンサイジングはいつから始めるべきですか?
A.いつ始めても構いません。老後を意識し始めたときから始めれば、じっくり取りかかることができるでしょう。たとえば、50代のうちに計画を立てておくと、60代に定年を迎えるころには余裕を持って対応できるはずです。

Q.自分たちだけでは不用品の片付けができそうにない場合は?
A.遺品整理業者に依頼するといいでしょう。遺品整理業者では、生前整理のひとつとして不用品の処分を取り扱っており、仕分けから処分・清掃まで依頼できます。まずは、業者に見積もりをもらって検討するといいでしょう。なお、当ゼロプラスでも不用品の片付けのお手伝いをしていますのでぜひご利用ください。

Q.今のうちに形見分けをしておくべきですか?
A.形見分けは、必ずしもする必要はありません。しかし、自分が亡くなった後のことを考えて、今のうちに分けておくのもひとつの方法でしょう。コツは、形見を渡す人の希望を優先して決めることです。勝手に選んで渡すと相手の迷惑になることもあるので気をつけましょう。

Q.老後のダウンサイジングと同時に行うといいことは?
A.体力づくりと遺言書の作成です。老後は誰でも体力が落ちます。何もないところでつまずき、骨折すれば日常生活に支障が出ることでしょう。適度な運動と栄養バランスのいい食事・睡眠時間の確保などに気をつけてください。また、遺産相続が心配な場合は、遺言書の作成も進めておくと安心です。1回作成しておき、定期的に見直すことをおすすめします。

Q.子どもがいないので墓じまいをしたいのですが?
A.お墓をついでくれる子どもがいなければ、墓じまいも老後のダウンサイジングのひとつとなります。まずは、墓の管理者(寺など)に連絡し、墓じまいをしたいことを伝えましょう。なお、墓じまい後に納骨済みの遺骨をどうするかを決める必要があります。共同墓地に納骨する・散骨するなどの方法を考えておきましょう。

まとめ

今回は、老後のダウンサイジングについて詳しく解説しました。老後を安心して迎えるためにも、早めにダウンサイジングに手をつけましょう。住み替えや断捨離が主な方法となります。いきなり始めると挫折しやすいため、きちんと計画を立て、優先順位をつけて取りかかることが必要です。無理をせず、時間をかけてひとつずつ進めるつもりでいるとうまくいくことでしょう。なお、老後のダウンサイジングが自分たちだけでうまくいかないときは、遺品整理業者などの手を借りることも考えてみてください。