お清め・玉串料は? 神棚の処分方法を知っておこう!

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実家・事務所などに取り付けてある神棚。その神棚を処分・取り替えるとき、古いものはどのように処分すればいいのでしょうか。神棚はみたまが入ったもの。簡単に捨てられないかと思います。

そこで、神棚の処分方法について知っておきましょう。

  1. 神棚処分に必要な手順は?
  2. 神棚の処分方法
  3. 神棚の処分費用
  4. 処分するときの注意点

1.神棚処分に必要な手順は?

神棚を処分するとき、きちんとした手順を踏むことをおすすめします。その手順について知っておきましょう。

1-1.お焚き上げを行う

各神社では、定期的に「お焚き上げ」を行っています。1年間おまつりしたお神札やお守り、古い神棚、しめ縄、正月飾りなどは、神社に納められるのです。その納められた神具を浄火によって燃やすことを「お焚き上げ」と言います。このお焚き上げは、今まで守ってくれた神様へ感謝を表す行事です。今までの先人たちによって培われた伝統ある風習の1つと言えます。

全国的には、旧正月の行事として行われている「どんど焼き」や「左義長」もお焚き上げの1つです。お焚き上げの中には、重要無形文化財として登録しているものがあります。この「お焚き上げ」は、どの神社でも大々的に行ってはいません。しかし、古い神棚を「お焚き上げをしたい」「お清めをしたい」という旨を神主に伝えればお祓い後に処分してもらえます。近くに神社があればお願いしてみましょう。玉串料と一緒に神棚を預ければ供養後に処分してもらえます。

1-2.自分でお清めを行う

近くに神社がないときは自分で処分しましょう。現代の神社では、環境問題や各神社の方針によって処分方法が変わってきているのです。神社の中には、神棚の中にあるお神札のお清めのみをする場合があります。お神札とは、神さまの印となるお札。このお札さえお清めすれば神棚を自分で処分しても大丈夫です。

神棚をごみとして出すことに抵抗がある人も多いでしょう。抵抗があるときは、神棚に塩を振ってからお清めを行います。塩でお清めをした後ならば処分して大丈夫です。個人で処分するときもお神札のお清めをしましょう。この札も不用品回収業者や廃品回収で捨ててしまうのは適切ではないです。神社にて神棚を一緒に処分するときは、玉串料を奉納して処分してもらいましょう。

1-3.お店・業者によるお焚き上げのサービスがある

引っ越しや両親が亡くなることで神棚を処分するケースがあります。しかし、忙しい時期に神棚を処分するのも難しいです。そのときは、不用品回収業者や引っ越し業者に神棚の処分サービスがあるところを選びましょう。不用品回収業者などでは、神社などに依頼してお焚き上げを代行してくれる業者があります。引っ越し業者などでは費用がかさむことがあるので確認してから利用しましょう。

特に、先祖から代々引き継いできた神棚はみたまが込められています。しっかりとお清めを行った上で処分してくれる業者に依頼しましょう。また、みたまの入っていない神棚もあります。みたまが入っていないのであれば簡略的に処分できるのです。どうしても不安な場合は、塩を振ってから処分しましょう。

神棚は自分で処分もできるんですね。
はい。お札など神様の依代(よりしろ)を正しい手順で処分すれば、神棚は燃えるゴミなどに出しても大丈夫です。

2.神棚の処分方法

神棚を処分するときは、きちんとした手順を踏めば処分できます。神棚を処分する方法として考えられる方法を紹介しましょう。

2-1.神社にて処分する

先祖代々から受け継いできた神棚は、神社にてお焚き上げを行って処分します。中にあるお神札をお清めしないと失礼です。また、神社にて玉串料を納めれば神棚ごと処分してもらえます。近くに神社がないときは、宅配にて対応してくれる神社もあるので探してみましょう。

近くに神社が依頼できます。しかし、お焚き上げを行わずお神札のお清めだけ行っている神社があるので確認しましょう。お清めのみの場合、お祓いの終わった神棚は自分で処分するようにします。念のため、塩を振ってから捨てるのがおすすめ。

2-2.自分で処分する

ホームセンターなどに売られてある神棚は、自分で処分しても大丈夫です。塩を振ってから分解して可燃ごみ・不燃ごみとして出しましょう。大きな神棚の場合、お神札のみ神社にて清めてもらい自分で処分することが多くなっています。神棚を丸ごと処分してもらいたいときは、事前に確認しておきましょう。

2-3.業者に依頼する

自分で処分できないときは、業者に依頼して神棚を処分してもらいます。引っ越し業者や不用品回収業者では、神棚を回収した後にまとめて「お焚き上げ」を行う業者があるのです。引っ越しに併せて神棚を処分したいときは、処分サービスがある業者に依頼しましょう。

神棚の処分を神社に依頼することもできるんですね。
はい。ただしどこでも処分を引き受けているわけではないので、必ず事前に確認しましょう。

3.神棚の処分費用

神棚を業者や神社に依頼して処分するとき、どれぐらいの費用が掛かるのでしょうか。この項目にてチェックしておきましょう。

3-1.神社にて処分してもらう場合

神社にて処分してもらうときは、神社に玉串料を納めることになります。大きさによっては神主に出張してもらうことになると思いましょう。小さい場合は、白い布などで包んで直接持って行けば大丈夫です。

費用の目安としては、小さい場合は五千円~3万円の間となります。出張という形になると「お礼」を含めるため4万円~5万円の間になると思いましょう。

3-2.業者に依頼する場合

神棚の処分は、引っ越しや不用品回収業者が代行してくれる場合があります。サービスの有無は違うので事前に確認しましょう。また、引っ越し業者ではあまり対応してくれないことも多いです。

費用としては最低1万円、高い場合は3万円以上になることもあります。処分に時間が掛かって間に合わないこともあるので早めに行動しましょう。

処分費用は処分を依頼するところによって異なるのですね。
はい。玉ぐし料の場合は5,000円前後をお包みするのが相場です。

4.処分するときの注意点

神棚を処分するときは、気を付けておきたい点があります。この項目にてチェックしておきましょう。

4-1.神棚を変える時期について

神棚は、いちど備え付けると頻繁に替えるものではありません。家を引っ越したりリフォームしたりする場合は、古い神棚を替えることになると思いましょう。古い神棚を処分するタイミングは、それほど多く訪れません。

しかし、引っ越しの際に神棚をそのままにする人も多いようです。そのままになった神棚は、新しく入居した人が処分することになります。古い神棚を処分するときは、神社にてお焚き上げを行っておきましょう。

4-2.信頼できる業者に依頼する

神棚を処分するときは、信用できる神主や業者に依頼します。今では、神棚をお焚き上げとして簡単に燃やせないのが現状です。そのため、神社も回収だけして不用品回収業者に依頼することが増えています。

その課程の中、きちんとお清めをしてくれる神社や業者を選ぶことが大事です。お清めの行程についてしっかり聞いてみましょう。適当な場合は別の神社・業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼する場合は信頼できるところを選ぶことが大切なんですね。
はい。また、神社の納札所などに神棚を勝手に置いてきてはいけません。

まとめ

この記事では神棚の処分についてまとめました。神棚を処分するときは、神札のお清めが必要となります。お清めをした神棚ならば自分で処分しても大丈夫です。神棚ごと神社にて処分してもらうときは、玉串料を納めて処分してもらいましょう。引っ越しなどに併せて業者に依頼することもできます。そのときもお清めなどお祓いをしてもらうようにしましょう。