親の施設入居で実家を片付けるには?持っていく物・残す物・不用品整理の進め方
「親の施設入居が決まったものの、実家をどう片付ければよいのか?」とお困りではありませんか?
介護施設や老人ホームの居室には、自宅にあるすべての家具や生活用品を持っていけるわけではありません。施設へ持っていく物と実家に残す物、不用品として手放す物を分けながら、限られた期間で片付けを進める必要があります。
この記事では、親の施設入居に伴う実家の片付けについて、持っていく物や残す物の選び方、不用品を整理する手順などを詳しくご紹介しましょう。
- 親の施設入居で実家を片付ける前に確認すること
- 親が施設へ持っていく物
- 実家に残す物・家族が保管する物
- 施設入居に伴う不用品整理の進め方
- 不用品回収業者に依頼する場合
- 親の施設入居に伴う実家の片付けに関するよくある質問
実家にある物は、大きく以下の4つに分けると整理しやすくなります。
- 施設へ持っていく物→施設での生活に必要な物
- 家族が保管する物→通帳・印鑑・重要書類・貴重品など
- 実家に残す物→自宅へ戻る可能性がある場合に必要な物
- 買取・譲渡・処分する物→今後使用する予定がない物
また、ゼロプラスでは、親の施設入居に伴う実家の片付けや生前整理、不用品回収・買取に対応しています。大型家具や家電の搬出もお任せいただけますので、家族だけで片付けるのが難しい場合はお気軽にご相談ください。
1.親の施設入居で実家を片付ける前に確認すること
親の施設入居が決まったら、すぐに不用品を処分するのではなく、施設の居室や実家の今後について確認しましょう。
1-1.施設へ持ち込める物を確認する
施設によって、居室の広さや備え付けられている家具、持ち込める物が異なります。ベッドや収納家具が用意されている施設もあれば、テレビや小型の家具を自分で準備する施設もあるでしょう。
まずは、施設から渡された入居案内や持ち物一覧を確認してください。分からないことがある場合は、施設の担当者へ直接確認しておくと安心です。
特に、以下の点を確認しておきましょう。
- 居室の広さ
- 収納スペースの大きさ
- 備え付けられている家具や家電
- 持ち込める家具や電気製品
- 衣類やタオルの必要枚数
- 持ち物への記名方法
- 持ち込みが禁止されている物
居室の写真や間取り図があれば、持っていく物の量や配置を考えやすくなります。
1-2.実家をいつまでに片付けるのか決める
施設の入居日までに、必ず実家を空にしなければならないわけではありません。
実家が持ち家で、施設入居後もしばらく残す予定であれば、まずは施設へ持っていく物の準備を優先し、残った家財を後から整理することも可能です。
一方、実家が賃貸住宅で退去日が決まっている場合や、売却・賃貸・解体を予定している場合は、期限までに家財を撤去しなければならないことがあります。
施設の入居日だけでなく、実家の退去日や引き渡し日も確認し、いつまでに片付けを終える必要があるのか決めておきましょう。
1-3.施設入居後の実家をどうするか決める
施設入居後の実家をどうするかによって、片付ける範囲は変わります。
- 親が自宅へ戻る可能性がある
- 当面は空き家として残す
- 家族が住む予定がある
- 売却や賃貸を予定している
- 建物を解体する予定がある
一時的な施設入居であれば、家具や家電をすべて処分する必要はありません。親が自宅へ戻ったときに必要になる物は残しておきましょう。
売却や解体を予定している場合は、最終的に家の中を空にする必要があります。不動産会社や解体業者にも、どの状態まで片付ける必要があるのか確認してください。
施設への引っ越し準備については、老人ホームへの引越し前にするべきこと~入居準備や片付けについて~も参考にしてください。
2.親が施設へ持っていく物
施設へ持っていく物は、施設から指定された物と、日常生活に欠かせない物を優先して選びましょう。
2-1.施設から指定された書類
入居契約に必要な書類や介護・医療に関する書類など、施設から提出を求められた物を準備します。
原本を提出するのか、コピーでよいのかは施設によって異なります。重要書類を日用品と同じ段ボールへ入れると、入居当日に見つからなくなる可能性があるため、専用のファイルやバッグへまとめておきましょう。
2-2.薬・お薬手帳
服用中の薬、お薬手帳、薬の説明書、かかりつけ医や薬局の情報を準備します。
薬は入居直前まで使用するため、早い段階で段ボールへ入れないようにしましょう。施設から薬の持参方法について指定されている場合は、その指示に従ってください。
2-3.衣類・下着・履物
普段着、下着、靴下、寝間着、上着、室内履き、外出用の靴などを用意します。
必要な枚数は、施設の洗濯頻度や収納スペースによって異なります。自宅にある衣類をすべて持っていこうとせず、施設から案内された枚数を目安にしましょう。
衣類やタオルへの記名を求められることもあります。名字だけでよいのか、フルネームが必要なのかも確認してください。
2-4.洗面用品・日用品
歯ブラシ、コップ、くし、電気かみそり、タオル、ティッシュなど、施設から指定された日用品を用意します。
施設側で用意される物や、施設内で購入できる物もあります。重複して購入しないよう、持ち物一覧を確認してから準備しましょう。
2-5.眼鏡・補聴器・入れ歯など
眼鏡、補聴器、入れ歯、杖、歩行器など、日常生活に欠かせない物も忘れずに準備してください。
充電器、電池、ケース、洗浄用品などの付属品も一緒にまとめておきましょう。
2-6.写真や使い慣れた小物
家族写真、時計、ラジオ、趣味の道具など、親が慣れ親しんだ物を持ち込むことで、新しい居室でも落ち着いて過ごしやすくなります。
ただし、施設の居室に置ける物の量には限りがあります。特に大切な物を本人と一緒に選びましょう。
高価な物や壊れやすい物については、施設でどのように管理するのか確認してから持ち込むことをおすすめします。
3.実家に残す物・家族が保管する物
施設へ持っていかない物が、すべて不用品になるわけではありません。重要書類や貴重品、家族の思い出に関わる物は、処分する物と分けて確認しましょう。
3-1.通帳・印鑑・カード・現金
通帳、印鑑、キャッシュカード、証券、現金などは、片付けの初めに確保しておきましょう。
施設へ多額の現金や複数の通帳を持ち込むのは避け、親本人の意向を確認したうえで、家族が安全に管理できる場所へ移します。
誰が何を保管しているのか分からなくならないよう、親本人や家族間で保管場所を共有しておくことも大切です。
3-2.不動産・保険・年金などに関する書類
不動産関係の書類、保険証券、年金関係の通知、契約書、税金に関する書類などは、すぐに処分しないようにしてください。
必要かどうか判断できない書類は、新聞やチラシなどの紙ごみと分け、書類専用の箱へまとめましょう。
実家の売却や契約の変更で必要になる可能性もあるため、不明な書類は契約先や専門家に確認してから処分してください。
3-3.家や車・倉庫などの鍵
実家の鍵だけでなく、車、自転車、金庫、物置、貸倉庫などの鍵が残されていることがあります。
何の鍵か分からない場合も、関連する物や契約がないか確認するまでは処分しないようにしましょう。
3-4.写真・手紙・思い出の品
写真、アルバム、手紙、賞状、記念品などは、親だけでなく家族にとっても大切な場合があります。
一度処分すると元に戻せないため、親本人だけでなく、兄弟や親族にも確認しましょう。家族全員が実家へ集まれない場合は、写真を撮って共有する方法もあります。
写真やアルバムが大量にある場合は、特に大切な物を選び、データ化して残すことも検討しましょう。
3-5.季節外の衣類
施設の収納スペースが限られている場合は、季節外の衣類を実家や家族の家で保管し、衣替えの時期に入れ替える方法があります。
衣類を段ボールへ入れる場合は、外側に「冬物」「夏物」などと記載しておくと、必要なときに取り出しやすくなります。
3-6.親が自宅へ戻ったときに必要な物
一時的な施設入居で、自宅へ戻る可能性がある場合は、生活に必要な家具や家電をすべて処分しないようにしましょう。
ベッド、冷蔵庫、洗濯機、調理器具など、再び自宅で生活するときに必要になる物は残しておきます。
自宅へ戻る可能性や時期が分からない場合は、施設の担当者や家族と相談し、すぐに処分せず保留にすることも大切です。
4.施設入居に伴う不用品整理の進め方
施設へ持っていく物と残す物が決まったら、不用品の整理を進めます。必要な物を誤って処分しないよう、順番を決めて作業しましょう。
4-1.親本人の意向を確認する
親本人が判断できる状態であれば、家族だけで処分を決めず、本人の意向を確認しながら進めてください。
家族から見ると使っていない物でも、親にとっては大切な思い出の品である可能性があります。
最初から「何を捨てるか」を聞くのではなく、「施設へ何を持っていきたいか」「家族に残したい物はあるか」という聞き方をすると、話を進めやすくなるでしょう。
4-2.分類ごとに置き場所を決める
実家の中に、以下のような分類ごとの置き場所を作ります。
- 施設へ持っていく物
- 家族が保管する物
- 実家に残す物
- 判断を保留する物
- 手放す物
段ボールを使う場合は、上面だけでなく側面にも分類名を書いておきましょう。箱を積み重ねた後も、中身を確認しやすくなります。
4-3.貴重品や重要書類を先に探す
家具や家電を運び出す前に、通帳、印鑑、現金、契約書、写真などを確認します。
特に、以下の場所は中身を確認してから片付けましょう。
- タンスや机の引き出し
- 衣類やバッグのポケット
- 仏壇や神棚の周辺
- 本や手帳の間
- 封筒や空き箱の中
- 押し入れや食器棚の奥
- 古い財布や小物入れ
親が大切な物を複数の場所に分けて保管していることもあるため、一か所を確認しただけで終わりにしないよう注意してください。
4-4.判断しやすい物から片付ける
期限切れの食品、空き容器、壊れた日用品、明らかなごみなど、判断しやすい物から整理しましょう。
写真、手紙、趣味用品など、判断に時間がかかる物から始めると、作業が進まなくなる可能性があります。迷う物は保留用の箱へ入れ、ほかの場所を先に進めてください。
4-5.処分期限を決める
判断を保留する物が多すぎると、いつまでも実家の片付けが終わりません。
「次に家族が集まる日まで」「実家を売却する日まで」など、判断する期限を決めておきましょう。
施設での生活が始まってから、親本人に改めて確認する方法もあります。急いで結論を出す必要がない物は、無理に処分しないことも大切です。
4-6.大型家具・家電の処分方法を決める
施設へ持っていかないベッド、タンス、食器棚、ソファ、冷蔵庫、洗濯機などは、買取・譲渡・自治体回収・不用品回収の中から処分方法を選びます。
大型家具を家族だけで無理に運び出すと、けがをしたり、床や壁を傷つけたりする恐れがあります。階段作業が必要な場合や、玄関から出せない家具がある場合は、設置した状態で回収業者へ相談しましょう。
4-7.物置・倉庫・庭も確認する
実家の片付けでは、室内だけでなく、押し入れ、天袋、ベランダ、物置、倉庫、庭、車庫にも物が残っていることがあります。
特に、実家を売却・賃貸・解体する場合は、植木鉢、自転車、物干し台、工具、園芸用品なども忘れずに確認してください。
5.不用品回収業者に依頼する場合
家一軒分の家具や生活用品が残っている場合や、退去日まで時間がない場合は、不用品回収業者への依頼を検討しましょう。
5-1.仕分けや搬出の負担を減らせる
不用品回収業者に依頼するメリットは、大量の不用品をまとめて回収してもらえることです。
自分たちでは運び出せないタンス、ベッド、冷蔵庫なども、室内に置いた状態から搬出を依頼できます。階段や狭い通路がある家でも、搬出を任せることで、家族の体力的な負担を減らせるでしょう。
ゼロプラスでは、必要な物を抜いておけば、残った家財の仕分けや搬出を相談できます。生前整理については、生前・遺品整理サービスをご確認ください。
5-2.買取できる物がないか確認する
比較的新しい家具や家電、ブランド品、腕時計、カメラ、楽器、工具、趣味用品などは、状態や需要によって買取対象になる場合があります。
自分では価値がないと思っている物でも、買取できる可能性があるため、処分する前に査定を依頼しましょう。
ゼロプラスでは、不用品の回収と買取をまとめて依頼できます。買取できる物がある場合は、買取金額を作業費用から差し引くことが可能です。詳しくは、不用品回収・買取サービスをご覧ください。
5-3.無料見積もりを依頼する
まずは、実家の状況を業者に伝えて見積もりを依頼しましょう。
見積もり時には、以下の内容を伝えるとスムーズです。
- 片付ける部屋や建物の広さ
- 家具や家電のおおよその量
- 実家を空にする必要があるか
- 片付けを終えたい期限
- 残しておく物や探してほしい物
- 買取を希望する物
- 階段やエレベーターの有無
- 作業車を駐車できる場所があるか
現地見積もりを受けた際は、仕分け、搬出、回収など、どこまで料金に含まれているのかを確認してください。
5-4.追加料金の条件を確認する
見積もりを依頼する際は、提示された金額だけでなく、どのような場合に追加料金が発生するのか確認しましょう。
見積もり後に回収する物が増えたり、依頼していなかった作業が必要になったりすると、料金が変わることがあります。
作業範囲や回収する物をできるだけ正確に伝え、見積書の内容に納得してから依頼してください。
5-5.立ち会いが難しい場合は事前に相談する
実家が遠方にあり、家族が何度も通えない場合や、作業当日に立ち会えない場合もあります。
立ち会いなしで作業を依頼する場合は、鍵の受け渡し方法、残しておく物、作業前後の確認方法、支払い方法などを事前に打ち合わせておきましょう。
必要な物や処分してはいけない物は、写真やメモを使って明確に伝えることが大切です。
6.親の施設入居に伴う実家の片付けに関するよくある質問
「親の施設入居に伴って実家を片付けたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめました。
Q.親の許可を得ずに物を処分してもよいですか?
A.親本人が判断できる状態であれば、本人の意向を確認しながら進めることが大切です。家族から見れば不要な物でも、親にとっては大切な物である可能性があります。
Q.親が物を捨てたがらない場合はどうすればよいでしょうか?
A.最初から処分する物を決めるのではなく、施設へ持っていく物や残したい物を選ぶことから始めましょう。迷う物は保留にし、施設での生活が落ち着いてから確認する方法もあります。
Q.施設へ持っていく衣類は何枚必要ですか?
A.必要な枚数は、施設の洗濯頻度や収納スペースによって異なります。施設から渡された持ち物一覧を確認し、不明な場合は担当者へ尋ねてください。
Q.施設入居後に実家を片付けても問題ありませんか?
A.実家をすぐに明け渡す必要がなければ、入居後に片付けることも可能です。ただし、食品、生ごみ、現金、通帳、重要書類などは早めに確認しましょう。
Q.分別や袋詰めをしていない状態でも不用品回収を依頼できますか?
A.業者によっては、仕分けや袋詰めをしていない状態から依頼できます。残してほしい物や探してほしい物がある場合は、見積もり時に伝えてください。
Q.実家が遠方にあり、作業に立ち会えない場合も依頼できますか?
A.業者によっては立ち会いなしの作業にも対応しています。鍵の受け渡し方法や作業前後の確認方法を事前に相談しましょう。
Q.家具や家電を買い取ってもらうことはできますか?
A.年式、メーカー、状態、需要などによっては買取対象になる場合があります。処分する前に、不用品回収とあわせて査定を依頼するとよいでしょう。
まとめ
親の施設入居に伴う実家の片付けについて詳しくご紹介しました。実家の片付けでは、最初からすべてを処分するのではなく、施設へ持っていく物、家族が保管する物、実家に残す物、不用品として手放す物に分けることが大切です。
通帳や印鑑、重要書類、写真、鍵などは、ほかの不用品と一緒に処分しないよう、片付けの初めに確保しておきましょう。また、親本人が判断できる場合は、本人の意向を確認しながら進めてください。
家一軒分の家財が残っている場合や、大型家具を運び出せない場合、入居日や退去日が迫っている場合は、不用品回収業者へ依頼する方法もあります。ぜひこの記事を参考に、家族の負担を抑えながら実家の片付けを進めてみてください。












