老人ホームへの引越し前にするべきこと~入居準備や片付けについて~

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老人ホームへ引越しをする際、要らないものの処分に追われてしまうものです。引越し当日に慌てないためにも、計画性を持って不用品の処分をすすめていかなければなりません。しかし、老人ホームの入居準備や引越しに向けて、何をしたら良いのか分からない方も多いでしょう。そこで、本記事では、老人ホームへ引越しするための基礎知識から引越し前の準備・荷物の片付け・不用品の処分方法について説明します。

  1. 老人ホームへの引越しについて
  2. 老人ホームへの引越し前の準備
  3. 老人ホームへの引越し~荷物の片付けについて
  4. 老人ホームへの引越しに関してよくある質問

この記事を読むことで、老人ホームへの引越しをスムーズにするために必要な知識を身につけることができます。ぜひ参考にしてください。


1.老人ホームへの引越しについて

老人ホームへの入居まで、思っているよりも時間と手間がかかります。スムーズにすすめるためにも、入居までの流れや手続き・書類関係、持参するもの、注意点についてしっかりチェックしておきましょう。

1-1.入居までの流れ

大まかに、申し込み→必要書類の準備→面談・入居審査→体験入居→契約・本入居という5段階に分かれています。申し込みから本入居まで、およそ1か月半~2か月かかるため、時間に余裕を持たなければなりません。具体的な流れについては、以下を参考にしてください。

  1. 入居の申し込み:施設を見学して気に入った老人ホームへ入居の申し込みをする
  2. 必要書類の準備:入居に必要な健康診断書・看護サマリーなどを用意する
  3. 面談・入居審査:施設側による面談・入居審査を行う
  4. 体験入居:体験として実際に入居し、老人ホームの雰囲気をつかむ
  5. 契約・本入居:施設または自宅・病院で契約を交わし、本入居日を決める

1-2.手続き・書類関係について

申し込みや必要書類の準備・契約などで施設と手続きを進めていかなければなりません。特に、注意しなければならないのが、申し込みと契約に必要となる書類関係です。申し込みをする際は、健康診断書を準備してください。健康診断書の取得には、通常2~3週間ほどかかるので事前に手配したほうが良いでしょう。必要書類の記入用紙は、施設側から受け取ります。また、契約時に必要なものは以下のとおりです。

  • 印鑑
  • 連帯保証人・身元引受人の印鑑
  • 戸籍謄本
  • 住民票

施設によっては、印鑑証明を用意しなければならないところがあります。申し込みや契約をする前に、必要な書類と手続きについて確認したほうが良いでしょう。

1-3.持参するものについて

体験入居を経験してから正式に本入居が決まった場合、入居当日に向けて持参するものを用意しておきましょう。持参するものは、施設によって異なるので事前に確認しておかなければなりません。多くの施設では、衣類・食器・タオル類・靴・洗顔用具セット・ペーパー類などの生活用品の準備が必要です。場合によっては、カーテン・ベッド・タンス・テレビ・冷蔵庫・洗濯機も用意しなければならないこともあります。
また、入居者の健康保険証や介護保険者証・老人保健受給者証・緊急時連絡先票・現在服用中の薬なども用意しておかなければなりません。契約の際に、持参するものについてもしっかり確認してくださいね。

1-4.注意点

「時間がないから」と急いで入居を決めると、老人ホームの雰囲気をつかむことができません。また、具体的な流れが把握できず、入居日までに準備を終わらせることができなくなってしまいます。その結果、入居のタイミングを逃がしたり、失敗したりする破目になってしまうのです。余裕を持って準備をすすめるためにも、きちんと計画を立ててから引越しを進めてくださいね。

2.老人ホームへの引越し前の準備

老人ホームへの引越し準備は、いつごろから始めれば良いのでしょうか。準備するものや確認すべきこと・注意点について説明します。

2-1.いつごろから始めるか

老人ホームへの入居申し込みを済ませた段階から、引越しの準備を始める方がほとんどです。中には、本入居日を決めてから始める方もいますが、それでは時間がありません。特に、ものが多い方は、できるだけ早めに整理を始めたほうが良いでしょう。入居日2~3日前までに、引越しの準備を済ませることが理想的です。入居日までのスケジュールを決めておくと、スムーズに進めやすくなるでしょう。

2-2.準備すること・もの

手続きに必要な書類や持参しなければならないものを準備しておかなければなりません。施設によって、入居者が準備しなければならないものが異なるため、打ち合わせの段階で確認しておきましょう。持参したいものがあれば、持ち運んでも良いのか施設に尋ねてみてください。

2-3.確認すべきこと

まず、最も大切なのが入居者本人の意思です。契約前に、入居者本人の意思を必ず確認してください。少しでも気になる点があれば、納得のいくまで確認すべきです。本人の意思確認を怠れば、トラブルが起きて退去することになりかねません。
また、ほとんどの老人ホームでは「身元保証人」が必要です。誰が身元保証人になるのか、家族で話し合い、確認しておきましょう。
さらに、入居者本人が1人暮らしの場合は、住居の処分を検討しなければなりません。本人の所有物であれば、売却・処分、または相続人が引き継ぐのかも確認が必要です。

2-4.注意点

施設によっては、持ち込み禁止になっているものがあります。たとえば、指輪や腕時計などの貴金属類や貴重品・ライターや刃物・石油ストーブなどです。貴金属類や貴重品は、入居者同士の盗品トラブルが起きていることで持ち込み禁止になっているところが増えています。確認を怠らないように注意してくださいね。
また、入居日までにものの整理や要らないものの処分を終わらせておかなければなりません。持ち運ぶものを準備するためには、整理と片付けが大切です。

3.老人ホームへの引越し~荷物の片付けについて

それでは、老人ホームへ引越しするために必要な荷物の片付けについて説明します。

3-1.片付けについて

自分でする場合と家族がする場合、それぞれの方法についてチェックしていきましょう。

3-1-1.自分でする場合

自分で荷物の整理・片付けをする場合は、スケジュール管理が大切なポイントとなります。要らないものと不要なものの分別から、不用品の処分、部屋の清掃まですべてを1人で済ませなければなりません。時間をたっぷりかけて、体力に無理のないよう計画を立ててください。しかし、不用品の量が多い・体力に限界があるなどの不安を抱えている方は、無理をしないほうが良いでしょう。

3-1-2.家族がする場合

家族に頼める方は、協力し合って整理・片付けを進めてください。歳(とし)を重ねるごとに体力が消耗し、部屋を片付けるだけでも大変な作業だと感じるはずです。家族と協力して進めたほうが、よりスムーズに進められるでしょう。また、家族も入居者本人が気持ち良く引越しをするために、協力してあげることが大切です。休みの日やあいた時間を利用して、一緒に部屋の整理・片付けを進めていきましょう。

3-2.プロに依頼する方法

家族の協力が得られない・1人でするのが大変な方は、プロに依頼するのも選択肢の1つです。依頼先や主な方法・流れなどについて説明します。

3-2-1.依頼先

引越し業者、または不用品回収業者に依頼することができます。引越し業者の場合は、オプションサービスとして、不用品処分を受けつけているところがあり、引越し当日の急な対応が可能です。しかし、高い費用を支払わなければならないケースもあるため、できれば、事前に処分したほうが良いでしょう。引越し当日までに、不用品回収業者を利用して要らないものを処分してください。

3-2-2.主な方法・流れについて

不用品回収業者を利用する場合、出張回収が選択できます。自宅に業者がやってきてくれるので、わざわざ自分で運搬・処分する必要がありません。体力に不安がある方でも、安心して依頼することができるでしょう。大まかな流れは、無料見積もりの申し込み→作業日の予約→当日に品物の確認・作業開始→作業完了の確認後に支払いとなります。

3-3.メリット

不用品回収のプロに依頼することで、処分にかかる手間と時間が省けます。自治体回収の場合は、自分でゴミの分類をして、指定場所まで運ばなければなりません。しかし、業者に依頼すれば、運搬から回収・処分まで、すべてを任せられるのです。大量にある不用品でも、まとめて処分することができます。さらに、業者の中には、買い取りサービスを行っているところもあるので、買い取り可能な品物がたくさんあるほど処分費用も節約できるでしょう。

3-4.費用について

業者へ依頼する場合、費用はかかりますが、低価格で済む場合もあります。たとえば、不用品回収買取の「ゼロプラス」は、回収した不用品をリユースとして再販売・徹底したリサイクルで廃棄コストを削減するなどで、処分費用を削減しているのです。また、5点以上の不用品回収で費用10%オフとなっているので、低価格で処分できます。お得な詰み放題パックも利用できるので、ぜひ1度チェックしてみてはいかがでしょうか。

3-5.業者選びのポイント

業者選びで悩んだときは、以下のポイントをチェックしてください。

  • 丁寧でスピーディーな対応
  • 低価格で処分ができるか
  • 無料見積もり・無料相談を受けつけているか
  • 回収だけでなく買い取りも行っているか
  • 古物商・産業廃棄物収集運搬の許可を取得しているか
  • お得なパックなどプランが充実しているか

3-6.注意点

「回収後に追加料金を請求された」など、業者との間でトラブルが多発しています。中には、「今だけ回収費用が無料!」という謳(うた)い文句で誘う業者もあるため、十分に注意してください。古物商・産業廃棄物収集運搬の許可を取得していない業者は、100%不正業者です。スタッフの対応やサービス・見積もり内容など細部まで確認した上で、依頼するように気をつけましょう。

4.老人ホームへの引越しに関してよくある質問

老人ホームへの引越しに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

4-1.処分費用を抑えたいときにすべきこととは?

処分費用を抑えたいときは、使えそうなもの・価値があるものを買い取ってもらいましょう。「ゼロプラス」では、不用品買い取りを行っているので、お気軽にご相談ください。

4-2.部屋の整理をするときのコツが知りたい

部屋の整理をスムーズにすすめるコツは、必要なものと不要なものに分類することです。仕分けをきちんと行っておけば、要らないものをまとめて処分することができます。基本的に、施設へ持ち運ぶもの以外は処分を心がけると良いでしょう。本当に必要なものだけ残す方向で整理を進めてくださいね。

4-3.引越し業者に依頼する際の注意点は?

春や冬などの繁忙期は、希望日に引越しができない・不用品回収が割高になるというデメリットがあります。その点をきちんと理解した上で、利用しなければなりません。不用品処分に関しては、引越し業者に依頼するよりも、不用品回収業者のほうが節約できる可能性もあります。見積もり内容をきちんと見極めてから選択したほうが良いでしょう。

4-4.すぐに処分したいときでも、対応してくれるのか?

業者の中には、即日対応が可能なところもあります。急いで処分したいときでも、即日対応可能な業者に依頼すれば、スムーズに処分できるので安心してください。

4-5.業者との間でトラブルになった場合、どう対処すべきか?

もし、業者との間で何かしらのトラブルになった場合は、国民生活センターもしくは消費者センターに相談してください。1人で悩むよりもすぐに相談したほうが、解決策の幅が広がります。時間が経過するほど取り返しのつかないことになるので、早急の対処が大切ですよ。

まとめ

いかがでしたか? 老人ホームへ入居するまでに、手続きや必要書類の準備・部屋の片付け・不用品の処分など、やらなければならないことがたくさんあります。最低でも1か月半~2か月の期間が必要です。入居日当日に慌てないためには、余裕を持って準備をすすめていかなければなりません。特に、不用品の処分は大がかりで大変な作業になるでしょう。早めに、必要なものと要らないものに分けて、不用品回収業者に依頼して処分してください。あらかじめ、基礎知識を身につけておけば、スムーズに作業をすすめることができますよ。