遺品を分類するポイントを紹介! 形見分けや寄付する方法も解説

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どのようなものを形見分けすればいいのか・どうすれば遺品を上手に分類できるのかなど、遺品の分類で悩んでいる方は多いでしょう。遺品の量が多ければ多いほど分類作業に手間と時間がかかってしまいます。まずは、遺品を分類するポイントをしっかりと把握することが大切です。

そこで、本記事では、遺品を分類する際の準備やポイントなどについて解説します。

  1. 遺品を分類する際に準備しておきたいこと
  2. 遺品を分類するポイントは?
  3. 遺品を処分する方法と注意点
  4. 遺品の形見分けや寄付する方法は?
  5. 遺品の分類に関してよくある質問

この記事を読むことで、遺品を上手に分類するコツや遺品を処分する方法などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.遺品を分類する際に準備しておきたいこと

最初に、遺品を分類する際に準備しておきたいことをチェックしておきましょう。

1-1.どのくらいの遺品があるのか量を把握する

遺品を分類する前に、どのくらいの遺品があるのか量をしっかりと把握してください。遺品整理は自分で行う方法と専門業者に依頼する方法があります。自分で作業できる範囲であれば良いのですが、遺品の量が多かったり人手が足りなかったりすると自分で作業するのは困難です。無理に進めてしまうと、余計に部屋の中がゴチャゴチャになってしまうでしょう。そのため、まずは自分で遺品整理できる範囲か量かどうかをチェックすることが大切です。家族や親族で話し合い、遺品整理をどのようにすべきか決めてください。

1-2.遺言書やエンディングノートを確認する

遺品を分類する際の準備として、遺言書やエンディングノートの内容を確認することも大切なポイントです。特に、遺言書は法的効力を持っているため、記載されている内容を尊重して遺品整理を進めていかなければなりません。エンディングノートには遺言書のような法的効力はありませんが、遺品の分類や形見分けなどについて故人の意思が記載されているでしょう。あくまで遺品は故人の所有物なので、遺言書やエンディングノートに書かれている故人の意思を尊重してください。

1-3.必要なものを準備しよう

遺品整理を始める際には、必要なものを準備しておく必要があります。まずは、汚れてもいい格好を心がけましょう。遺品を分類する際はホコリや汚れが飛び交うため、汚れてもいい服装のほか、マスクや軍手も身につけることをおすすめします。また、以下のものは最低限準備しておいたほうがいいでしょう。

  • ゴミ袋
  • ダンボール
  • ガムテープ
  • ハサミ・カッターナイフ
  • 油性ペン

2.遺品を分類するポイントは?

それでは、遺品を分類するポイントを紹介します。

2-1.大まかなスケジュールを決める

遺品をスムーズに分類するポイントは、大まかなスケジュールを決めることです。細かく決める必要はありませんが、終わらせる予定の日・いつ何をやるのかを具体的に決めてください。終わらせる予定の日は、遺品の量や分類する人数を踏まえた上で無理のない作業時間を設けます。そして、「この日は居間にあるものを分類する」というように、いつ何をやるのか具体的な内容を決めてください。スケジュールは終了予定日から逆算して立てると、スムーズに進みやすくなります。

2-2.最初に形見分けをする

遺品の分類を始める場合、最初に形見分けを行うのがポイントです。形見分けとは、故人が遺したものを関係の深い親族や友人などに贈ることを意味しています。やみくもに品物を贈るのではなく、故人の思い出を分かち合う意味を持っているのです。主に、形見分けでは、衣類・アクセサリー類・時計・万年筆などの実用品から趣味に関連した道具などが対象となります。遺品にはさまざまな種類がありますが、形見分けでは相続財産(遺産)になるものはNGです。先に、親族同士で財産分与を行ってから形見分けに入りましょう。

2-3.残すものと処分するものに分類する

たくさんの遺品があるとどこから手をつければいいのか分からなくなりますが、「残すもの」と「保存するもの」の2つに分類するだけでOKです。日記・手帳・住所録・手紙の類は後々必要になることがあるため、1年程度は残しておきましょう。年金手帳・株券・借用書・預金通帳などもひとまとめにして大切に保管します。仕事関係の書類や資料も勝手に廃棄せず、会社に相談してから処分するようにしましょう。どうしても悩んでしまうものは、「一時保管」として残しておくことをおすすめします。そして、ある程度、遺品整理が落ち着いてから改めて必要なものなのか考えてください。

2-4.不用品を処分する

遺品の分類は、必要なものと要らないものに分けたらそこで終わりではありません。要らないもの・捨てるものを処分する必要があります。不用品をそのまま放置してしまうと、一向に遺品が片付かないので手早く処分しましょう。燃えるゴミや燃えないゴミは自治体で決められた場所に持ち込んだり、不用品回収業者に依頼したりするなどして処分できます。特に、粗大ゴミは自治体で回収場所や回収日が決まっているため、スピーディーに処分したい方は不用品回収業者がおすすめです。

3.遺品を処分する方法と注意点

ここでは、遺品を処分する方法と注意点について解説します。

3-1.自治体回収を利用する

遺品を処分する方法としては、自治体回収を利用する方法があります。不用品の量が少なければ、自治体の指定袋に入れてゴミ捨て場に持っていくことができるでしょう。粗大ゴミの場合は前述したように回収日や回収場所が決められていますが、自治体回収でも可能です。ただし、家電リサイクル法の対象品目(テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫)とパソコンは自治体回収ができません。メーカーによる回収とリサイクルが義務づけられているので注意してください。また、不用品の量が多い場合も、近隣トラブルになる恐れがあるため、事前に自治体へ確認したほうがいいでしょう。

3-2.不用品回収業者に依頼する

すぐに不用品を処分したい・処分したい遺品がたくさんあるという方は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。不用品回収業者の大きなメリットは、出張回収を利用すればスタッフが家にやってきて回収してくれることでしょう。即日対応が可能な回収業者に依頼すれば、急を要するときでも安心して遺品を片付けることができます。処分費用はかかってしまいますが、買取を行っているところもあるので選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

3-3.買取サービスを利用する方法も

「遺品は売れるのか?」と疑問を抱いている方が多いと思いますが、遺品の中でも売れるものはあります。たとえば、ブランド品や着物・アクセサリー類などです。冷蔵庫や電子レンジといった家電類も、正常に動くことができる状態なら買い取ってもらえる可能性は高いでしょう。遺品の量が多いと処分費用も高くなってしまうため、処分費用を抑えるために買取サービスを利用する方法もあります。不用品回収業者の中には買取を行っているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。

3-4.供養が必要な遺品も

遺品を処分する際に気をつけてほしいのは、供養が必要なものの処分です。位牌(いはい)や仏壇などの遺品は供養を行う必要があります。絶対供養しなければならないというわけではありませんが、故人の魂が入っている場所でもあるのでそのまま処分するのは気持ち的にも良くありません。お世話になっているお寺に依頼してお焚(た)き上げしてもらうほか、遺品整理業者の中にも遺品の供養を行っているところがあるので利用するのも選択肢の1つです。

4.遺品の形見分けや寄付する方法は?

ここでは、遺品の形見分けや寄付する方法について解説します。

4-1.形見分けは親族同士で集まって行う

形見分けはどのようにすれば良いのか……と悩んでいる方は、まず親族同士で話し合いをしてください。家族や親族で集まりやすい日程に形見分けを行うのがベストです。自分で勝手に決めて形見分けや遺品の分類をしてしまうと、後でトラブルに発展する恐れがあります。親族間のトラブルは後々面倒なことになってしまうため、きちんと話をしてから集まりやすい日に行ってください。理想としては、「四十九日」など法事を目安にするといいでしょう。

4-2.形見分けは遺産分割協議を終えてから

故人の遺品は相続財産になるものもあるため、法定相続人全員で共有することになります。相続トラブルにならないように、遺産分割協議を済ませてから形見分けを行いましょう。また、場合によっては、故人との関係がよく分からない人から「形見分けをしてほしい」という申し出があるかもしれません。そのような場合も自分で勝手に判断せず、贈ってもいいかどうか親族に確認することをおすすめします。そして、相手に贈る場合は遺品をきれいにしてから渡すのがマナーです。あまりに古くて使えそうもないものは贈らないようにしましょう。

4-3.遺品を寄付することもできる

遺品は寄付をすることもできます。たとえば、市区町村役場の福祉課では、遺品の寄付を受け付けているところが多いでしょう。役所で遺品の内容に適切な寄付先を紹介してくれるケースもあります。「どんな遺品が寄付できるのか?」と疑問を抱いている方が多いと思いますが、以下のようなものが当てはまるでしょう。

  • 書籍・マンガ
  • 楽器
  • 運動用具
  • 文具
  • 絵画
  • 子どもの衣類
  • 自転車
  • 家電製品(掃除機・炊飯器・ドライヤーなど)

図書館・学校・高齢者福祉施設・美術館・博物館などに適切な遺品が寄付できます。具体的な内容に関しては、自治体の福祉課に相談してください。

5.遺品の分類に関してよくある質問

遺品の分類に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.不用品回収業者と遺品整理業者の違いは?
A.不用品回収業者は不用品の回収サービスを中心に行っている業者です。一方、遺品整理業者は遺品整理サービスを中心に行っているため、不用品の処分だけでなく遺品の分類や片付けなども行っています。一貫して、遺品整理をお願いしたい方は遺品整理業者、不用品の処分だけを依頼したい方は不用品回収業者に依頼するといいでしょう。

Q.自分で遺品の分類を行う際の注意点は?
A.遺品の分類は、思っている以上に精神的・肉体的な負担が大きい作業となります。特に、気持ちの整理がつかないまま作業をしてしまったり、自分では終わらない遺品の量を目の前にしたりする場合は、相当な負担がのしかかるでしょう。そのため、スケジュールどおりに作業が進まないことを踏まえた上で、焦らずにゆっくりと遺品を分類してください。無理は禁物です。

Q.回収業者選びのポイントは?
A.どの回収業者に依頼すればいいのか分からない方は、以下のポイントに注目するといいでしょう。

  • 不用品回収の実績があるか
  • 回収だけでなく買取サービスも行っているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 料金設定が明確になっているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 実際に利用した人の口コミや評判がいいか

上記のポイントを踏まえた上で複数の業者を比較するといいでしょう。なお、愛知県を中心に不用品の回収と買取・遺品整理サービスを行っているゼロプラスでは、無料相談を受け付けています。遺品の分類で悩んでいる方は、ぜひ一度お問い合わせください。

Q.寄付の手続きの進め方は?
A.まずは、遺品の種類と数量を確認してください。寄付先に問い合わせをする前に、しっかりと遺品整理を行い、どんな遺品があるか・寄付できる遺品や衣類のサイズなどを確認することが大切です。それから、寄付先の施設に問い合わせましょう。

Q.寄付をする際の注意点は?
A.連絡もなしに、いきなり遺品を寄付するのはNGです。また、遺品を寄付する場合は、事前に洗浄や洗濯をしてきれいな状態にしておきましょう。特に、中古衣類の場合、長年の補完でホコリっぽいにおいが気になるはずです。そのまま贈るのは相手にとっても不快な気持ちになるため、きちんときれいにしてから寄付してください。

まとめ

遺品を分類するポイントは、きちんと遺品の量を把握する・「必要なもの」と「要らないもの」に分類することなどです。きちんとポイントを把握しておけば、スムーズに作業を進めることができるでしょう。自分で分類できない遺品の量であれば、遺品整理を行っている業者に依頼するのも方法の1つです。無理をせずに、自分でできる範囲で遺品を分類してください。