ゴミ屋敷のトラブルを解決したい! 予防・原因・対策まで徹底解説!

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近年、ゴミ屋敷によるトラブルが注目されています。実際、テレビ報道でも取り上げられることもありますし、自治体も対策に乗り出している状況です。身近にゴミ屋敷トラブルが起きており、お悩みの人もいるのではないでしょうか? 自分の家ではなく親族や近隣住民がゴミ屋敷に住んでいる場合もあります。どうすれば対処できるのでしょう。

  1. ゴミ屋敷によってどんなトラブルがある?
  2. ゴミ屋敷トラブル9つの解決方法
  3. 隣家などゴミ屋敷の住民に困っている場合の解決法
  4. ゴミ屋敷になる6つの原因
  5. ゴミ屋敷トラブルを予防する5つの方法
  6. ゴミ屋敷トラブルでよくある5つの質問

この記事では、ゴミ屋敷のトラブルについて解説します。原因・予防や対策・ゴミ屋敷をキレイにするためにどのようなことをすればいいのか、具体的な方法をご紹介しますので参考にしてください。

1.ゴミ屋敷によってどんなトラブルがある?

ゴミ屋敷ではどんなトラブルが発生するのでしょうか? トラブル事例について解説します。

1-1.近隣住民とケンカになる

ゴミは悪臭を放ちます。気温が高い季節は特に生ゴミや弁当やジュースなどの臭いがきつくなり、近隣住民とトラブルになることも多いでしょう。ゴキブリやねずみなどの害虫が発生し、フンによって悪臭も強くなります。野良猫がエサを求めて集まってくることもあるでしょう。隣家との距離が近いと、2階のベランダから隣家の敷地に落ちることもあります。隣に住んでいる人はたまったものではありません。また、クレームを入れる・勝手にゴミを片付けたことがきっかけで、ゴミ屋敷の住人が怒り大ゲンカに発展することもあります。

1-2.家族・親族との関係が壊れる

ゴミ屋敷になれば、家族や親族との関係が完全に壊れる可能性があります。一緒に住んでいる家族、子供や親がいる一部屋だけゴミ部屋になっていることも少なくありません。家族がゴミだと判断して捨てようとすると、全力で拒否します。ゴミ屋敷を作る人間にとっては財産だからです。他の家族は共感できず言い合いになることもあります。意地となって、ゴミが増える場合も多いようです。最終的に家族の関係が壊れることがあります。

1-3.衛生状態の悪さから病気になる

ゴミ屋敷に住み着いたゴキブリ・ねずみ・ハエなどは病原菌を運びます。住んでいる住人だけではなく、たまたま通りがかった子供がねずみなどに触れて病原菌が感染する場合もあるのです。

1-4.ゴミによる進路妨害

庭先だけではなく道にはみ出たゴミが進路を妨害するケースもあります。普通に歩くだけでも邪魔になりますし、自動車の通行量が多い場所なら交通事故のリスクも高まるのです。通学路なら、子供が怖がる・親が見せたくない場合だと遠回りする必要も出てきます。

1-5.火災が起きる危険性は高い

燃えやすいゴミがたくさんあるなら、火災につながる可能性もあります。タバコの火がゴミに燃え移ることもありますし、漏電から火災に発展するケースもあるでしょう。漏電の場合、たとえばコンセントの差し込み口にホコリがたまります。ゴミで隠れていれば掃除ができず火災につながるのです。また、悪質な放火犯が放火するリスクもあります。火災が起きたとき、隣家にまで燃え移れば大迷惑をかけることになるでしょう。

1-6.賃貸の大家という立場だと負担が大きい

賃貸アパートやマンションの一室がゴミ屋敷になるケースもあります。中には、ゴミを放置したまま夜逃げなどをする人もいるようです。隣の部屋がゴミ屋敷だったために、入居した人がすぐに引っ越しするケースもあります。ゴミ屋敷に住む住民が物件といううわさは、大家という立場だと避けたいでしょう。ゴミ屋敷の住人が夜逃げした場合でも、大家が片付けをしなければなりません。火事が起きれば入居全員に大きな迷惑をかけることになります。

1-7.行政代執行では大きな費用を請求される

ゴミ屋敷が理由となり近隣住民とトラブルになっても片付けなければ、行政が介入する場合もあることは無視できません。行政機関が行政代執行を行えば、どんなに拒否しても強制的にゴミは片付けられます。その片付けにも費用がかかることは知っておきましょう。片付けの費用は行政が支払うのではなく、トラブルの原因となったゴミ屋敷の住人へ請求が行きます。支払いを拒否しても、税金滞納という形となり、片付けの費用を支払わなければなりません。

1-7-1.ただし行政代執行は簡単ではない

ゴミ屋敷が隣や近くにある住人の立場なら、行政に介入してもらったほうが手っ取り早いと考えるかもしれません。ただ、行政に訴えてもすぐに行政代執行を行われるわけではないのです。行政でも、他者の所有物は簡単に処分できません。明らかなゴミだとしても、財産権があり勝手に処分できないからです。ゴミ屋敷に住人が許可を出さなければ処分できないという高いハードルがあります。そのため、ゴミ屋敷の住人がずっと拒否して片付けができないケースも多いのです。

2.ゴミ屋敷トラブル9つの解決方法

ゴミ屋敷の片付けについてどのような解決方法があるか知っておきましょう。少しでも片付けたいと思ったら、その気持ちを大切にしなければなりません。ただ、片付けがスムーズにいかないとすぐにあきらめてしまいます。

2-1.残す物と不用品のリストを作る

自分や親族の家がゴミ屋敷になっても、状況や量にもよりますが、自力で片付けることは可能です。最初に考えるのは残す物と不用品を仕分けしてください。残す物の優先順位の1位は、預金通帳・印鑑・銀行カード・家の権利証などです。財産に関する物は絶対に捨ててはいけません。次は、正常に動くことを大前提にして、洗濯機・電子レンジの家電品です。残す物に優先順位をつけてリスト化すれば、客観的に必要な物と不用品の整理ができます。

2-2.ゴミ袋やダンボール箱など準備する物

  • ゴミ袋・ダンボール箱
  • マスク・軍手・エプロン
  • 害虫駆除ができるスプレーなど
  • 蚊取り線香
  • はさみ・カッター・ガムテープなどのこん包資材
  • 掃除道具
  • 軽トラなどゴミを運ぶ車

大掃除の準備の前に、ゴミ袋とダンボール箱を用意してください。複数用意し、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミ・ビンや缶類と分けるために必要です。ゴミ袋は100枚程度用意するとよいでしょう。マスク・軍手・エプロンなどはケガをしないためにも必要です。害虫駆除のためのスプレーなども用意しておきましょう。生ゴミがある状態なら、ゴキブリやハエは確実にいるからです。蚊取り線香なども蚊やコバエ対策になりますが、火が燃え移らないようにくれぐれも注意してください。

はさみ・カッター・こん包資材も必須です。割れたお皿やサビついた包丁などを袋に入れるだけにすれば、踏んでケガをする場合があります。ガムテープなどは、ダンボール箱をこん包するだけではなく、刃物を新聞で包むときにも便利です。また、ある程度、ゴミを部屋から出しても仕上げの掃除をしなければなりません。掃除機・モップ・ほうき・バケツ・雑巾・洗剤などの掃除道具を用意してください。大量のゴミを自治体のゴミ処理場などへ持っていく予定なら、軽トラなども必要です。

2-3.状況によって数日かけることも考える

家一軒、まるごとゴミ屋敷になっている場合、1日で片付けは終わりません。手伝ってくれる人がいないのに、1日で終わらせようとしても、焦ってケガをしたり、イライラしたり、途中で投げ出したくなるでしょう。1日ではなく、数日かけてコツコツ片付ければ、確実に部屋や家はキレイになります。

1日目は玄関、2日目は廊下、3日目は各部屋というように、焦らず片付けましょう。最初に玄関と廊下を掃除する理由は、あとに残る不用品を外へ運び出すときスムーズになるからです。また、1か所を1日かけて集中し片付けることを心がけてください。部屋の掃除を始めて中途半端にストップして浴室へ行き、風呂場の掃除をするという片付け方法だと、体力的にも厳しいですし、なかなかキレイになったことを実感できません。

2-4.あきらめる前に布団やベッドの周囲だけでも掃除をする

掃除を始められない人は、ベッドや布団の周囲の床だけでもキレイにすることをおすすめします。少しでもキレイにするだけで小さな達成感が生まれるでしょう。この達成感が、片付けたいという気持ちを高めます。明らかなゴミだけでも捨てましょう

2-5.大きな不用品から処分するのもおすすめ

使わない大きな不用品から外へ出すのもおすすめです。家具・布団・家電など、もう不用品と決めたら、一番始めに外へ出してください。書類・手紙・写真よりも捨てるかどうか判断しやすいからです。

2-6.思い入れのある物は残してよいが程々に

自分にとってどうしても捨てられない思い出の品物は無理に捨てなくてもかまいません。たとえば、故人の形見・子供のころのおもちゃなど自分にとって大切にしたい物は誰にでもあります。ただ、小さな思い入れしかない物なら捨てていきましょう。使える物でも、サンプル品や、箱に入れたままの食器などは、将来に亘って使わない物はあるはずです。捨ててしまいましょう。

2-7.自治体へ相談

片付けを自分ではできない場合、自治体に相談することもできます。自治体にもゴミ屋敷の相談窓口を設けている場所は少なくありません。また、ゴミ屋敷を解決するための条例を制定している自治体もあるのでチェックしてください。

2-8.プロの業者に頼む

民間の専門業者に依頼をする方法もあります。依頼をすれば、即日対応してくれるところもあるのでチェックしておきましょう。部屋だけではなく、家をまるごと片付けすることもできます。依頼するときも、ホームページなどのメールフォームや電話で受付し、見積もりと打ち合わせという形です。ただし、各業者で料金やサービス内容が異なるという点には注意しましょう。片付けの量が増加すれば、料金は高くなります。

2-9.ゼロプラスがおすすめ

ゴミ屋敷の片付けを考えるなら、ゼロプラスへの相談を検討してみてください。不用品回収だけではなく、価値がある物なら買取も行っているため、費用を抑えることができます。また、お得な積み放題パックがあるのも大きな魅力です。

軽トラックから4t箱車パックなどに不用品を詰め込むことができます。費用も明確なので、安心して利用できるでしょう。また、他業者との相見積もりにも対応してくれます。損害賠償保険もついていますから、不用品を運んでいる途中に、壁に傷が付く・価値がある物を捨ててしまったなど万が一のトラブルでも安心できるでしょう。

3.隣家などゴミ屋敷の住民に困っている場合の解決法

自分ではなく、隣家がゴミ屋敷になっている場合、解決するには簡単ではありません。行政代執行という方法はありますが、最終手段と考えてください。それまでにできる解決方法を解説します。

3-1.片付けをするよう頼んでみる

直接、隣人に迷惑していることを伝える方法はあります。ただし、けんか腰で怒鳴り込めば、相手が反発して意地になり、余計、片付けを放棄する場合もあるでしょう。そうならないためには、まず、話しかけてください。

具体的には「大切な物が入っているかもしれない袋がうちの敷地にまで入っている。一度、片付けて整理したらどうか」など、あくまで柔らかく意思を伝えましょう。日常的に話をすると相手も心を許し言うことを聞いてくれる場合があります。ゴミ屋敷の住人の中には、他人に敵意を持っている人も少なくないからです。日常会話を通じて、ある程度、信頼関係を築きましょう。

3-2.近隣住民を巻き込んで片付けを手伝ってもらう

近隣住民が協力し、片付けを行う方法もあります。ゴミ屋敷の住民の中には、高齢で体が弱く、片付けたいと思っているのにできないという人もいるからです。ただ、近隣住民がみんな困っているとは限りません。

隣や真向かいに住んで、ゴミ屋敷により実害が生じている人の場合は、協力を得られる可能性も高いでしょう。そうでなければ、他人の家を掃除する気持ちになりません。その場合「景観」「害虫駆除」「思いやりの心」「子供への配慮」という点で、ゴミ屋敷がなくなった場合のメリットを伝え説得してみてください。

3-3.家族や親族がいるなら伝える

ゴミ屋敷に住む住人の家族や親族を知っているなら、困っていることを伝えてみましょう。対応してくれないかもしれませんが、中にはゴミ屋敷状態になっていることを知らなかったという家族もいます。また、知っていたが、片付けをするきっかけがなかったという人もいるでしょう。このような人の場合、スムーズにゴミ屋敷を片付けられるケースもあります。

4.ゴミ屋敷になる6つの原因

どうしてゴミ屋敷になるのか、原因を知れば解決策が見えるかもしれません。ゴミ屋敷になる理由の多くは、心理状態が関係しています。

4-1.片付ける時間がないとあきらめている

片付ける時間がなく、あきらめている人がいます。仕事などが忙しくて片付ける時間が作れない人もいますが、中には働いていない人でも「忙しい」と答えるケースがあるのです。多くの場合、ゴミ屋敷を改善したいと思っていません。周囲から片付けをうながされるたびに、面倒で「忙しい」と言い訳をし続けているうちに、本気で忙しいと思いこんでいるケースもあります。

4-2.片付けられない反動

片付けられないのはどうしてなのか、自分でも分からない人もいます。片付けられない情けない自分を責めることで、ゴミをため込んでしまうのです。自分を責めることはストレスとなります。ストレスにより、ますます片付けができなくなり、結果、ゴミをため込む人も中にはいるのです。これ以上、ゴミをため込んではいけないというストレスの反動と考えればよいでしょう。

4-3.片付けへの自信を失っている

ゴミ屋敷になる前には、ある程度、キレイにしていた人もいるでしょう。ただ、片付けをしても、理想とする現実になかなか近づけない人もいます。捨てても物を増やしてしまい、いつまでたっても片付けられません。そのような状況に追い詰められて「自分は片付けが苦手な人間」とあきらめてしまいます。結果、ゴミ捨ても面倒になり、ゴミ屋敷になるのです。

4-4.本人にとっては宝物

ゴミ屋敷を構成する多くは第三者から見ればゴミでしかありません。生ゴミ・空き缶・ペットボトル・紙類など、さまざまな不用品によりゴミ屋敷ができあがります。また、わざわざゴミステーションにあるゴミを拾ってくる人も多いのです。

第三者が「ゴミを片付けろ」と言うと「ゴミじゃない」と否定します。他人にとってはゴミですが、本人は財産と本気で考えているからです。ゴミに埋もれることで、安心感を得られる人もいます。そのため、勝手にゴミを片付けようとすると財産が失われるという恐怖心により攻撃的になってしまうのです。

4-5.もったいないと思う

ゴミを宝物と考える心理に似ていますが、高齢者に多いのはもったいない精神です。戦後など物が不足した時代を見てきた人は、少しでも使える物ならゴミとは思います。紙袋・スーパーの袋・ダンボール箱・包装紙まで「いつか使う」という精神で残すのです。

ただ、もったいないという価値観が強い両親の元で育った子供も大きな影響を受けることがあります。両親と同じくもったいない精神から、破れた服や靴でも「まだ使える」と言って捨てようとしません。また、子供のころ、貧困家庭で育った人も、もったいない精神が強く物を捨てることができないです。結果、ゴミ屋敷になってしまいます。

4-6.孤独によってもゴミ屋敷になる

両親・夫・妻・子供・兄弟など、親しい人間が亡くなることがきっかけでゴミ屋敷になる場合があります。自分の世話をしてくれた人が急にいなくなると大きな孤独感が生まれ、それが将来への不安につながるのです。将来を悲観することで、片付けることにも意識が向かなくなります。また、親しい人の死以外にも、病気がきっかけで環境が大きく変わることもきっかけです。健康だったころのように動けなくなり、片付けへの意欲もなくなり、結果としてゴミ屋敷に変わります。

5.ゴミ屋敷トラブルを予防する5つの方法

ゴミ屋敷トラブルを予防するために何ができるかもチェックしておきましょう。

5-1.片付ける理由をしっかり理解する

片付ける理由を改めて考えてみましょう。床もゴミに埋もれていたら、自分の家や部屋なのに歩くことができません。ゴミが多く、貯金通帳・ハンコがどこに行ったのかも分からなくなるケースもあります。衣服にも臭いが染みついて外へ出れば、周囲から悪臭により嫌がられる可能性もあるのです。上記であげたように健康についても無視できません。

ゴキブリやねずみが媒介する病原菌だけではなく、ハウスダストによるアレルギーも心配です。また、ゴミ屋敷の中で生活していれば、近隣住民からクレームがくる可能性も高くなります。いつもクレームを受ける生活を本当にしたいのでしょうか? ゴミ屋敷のリスクを改めて考えれば、片付けもしたくなります。

5-2.すぐに使わない物は買わない

セール品でまとめ買いをした缶詰が、数年後、冷蔵庫の奥から見つかるケースもあります。食べ物に限らず、物も同様です。安いからと衣服をたくさん購入して、着なければクローゼットやタンスのスペースを埋めるだけの物でしょう。サンプル品は無料だからと購入して、結局使わなければ意味がありません。購入してすぐ使うのか、買う前にしっかり判断しましょう。

5-3.ゴミはこまめに捨てる

ゴミはたまってしまえば、捨てるのも大きな負担になります。ゴミはためずに少なくても収集日に捨てるようにしましょう。捨てることができなければ、次の収集日には確実に捨ててください。ゴミ袋がいくつもたまれば、ゴミステーションへ持っていくのも一苦労です。そのため、ゴミは忘れずこまめに捨てましょう。

5-4.実家がゴミ屋敷になっているなら説得

実家がゴミ屋敷になりそうなら、自分が片付けをするつもりでご両親などを説得してください。ご両親の場合、子供でも自分が大切にしている物を捨ててしまうという不安があり拒否するかもしれません。その場合は「大切な物は捨てない」ということを粘り強く伝えて説得しましょう。また、ご両親が高齢で片付けられない場合は、自分が積極的に動いて片付けをすることが大切なのです。

5-5.床には物を転がさず使った物は元の位置へ戻す

床に衣服や物を置かないようにしましょう。床に置いたあと、次の日にまた上へ物を放り投げればすぐに山ができます。衣服の場合、スマホや財布などが隠れてしまうかもしれません。また、移動するときも衣服を踏むこともあるでしょう。邪魔になりますし、衛生的にも問題があります。また、はさみやのりなどは定位置を作り、使ったらすぐに元へ戻すようにしましょう。

6.ゴミ屋敷トラブルでよくある5つの質問

ゴミ屋敷トラブルでよくある質問を5つご紹介します。

Q.マンションの隣人がゴミ屋敷になっていて廊下にもゴミが出ているときはどうすればいい?
A.困っていることをゴミ屋敷の住人に伝えてください。ただ、それでも話を聞いてもらえないなら、周囲の住人にも相談しましょう。その上で、家主や管理会社に相談してください。個人だけではなく、他の住人も迷惑していることを伝えるのがポイントです。共用部分にゴミがあると、災害時、避難するときの邪魔にもなります。悪臭なども問題です。賃貸借契約書に衛生上有害な行為や、悪臭、近隣の迷惑になる行為などがかかれていれば、注意できるだけではなく、場合によっては強制撤去も期待できます。

Q.ゴミ屋敷になる小さなきっかけはある?
A.買った物を放置して忘れることです。冷蔵庫に入れなければならない生魚や生肉などを部屋に置いてそのまま忘れてしまい、それが積み重なればすぐにゴミ屋敷となります。食材だけではなく衣服や、日用品も同じことです。買い物をした物はすぐに適切な場所へ収納するようにしましょう。

Q.ゴミ屋敷になっているサインは何かある?
A.夜だけではなく一日中ずっとカーテンが閉められている傾向があります。マンションなども、共用部分にはゴミが出ていないけれど、中はゴミ屋敷というケースもあるのです。また、マンションの場合、資産価値が下がることもあるので注意しなければなりません。

Q.ゴミ屋敷になって片付けたいが業者に見られるのが恥ずかしくて依頼できないときはどうすればいい?
A.恥ずかしいと思う必要はありません。ゴミ屋敷の片付けを行っている業者の多くは作業に慣れています。多くの場合、もっとひどいゴミ屋敷を見ているはずです。そのため、恥ずかしがる必要はなく、気軽に相談してください。

Q.依頼をするとしてもお金がすごくかかるのが心配
A.賃貸の場合、すぐに依頼したほうが得策です。ゴミ屋敷を放置して、床や壁に損傷があれば、修繕費で大きな金額が必要になります。どんなにひどいゴミ屋敷だとしても、プロに依頼をすれば、家賃の1か月分程度で収まることも多いのです。放置すればそれだけお金がかかるため、早めの対策をおすすめします。

まとめ

ゴミ屋敷トラブルは自分や他者でも簡単に解決するものではありません。ゴミ屋敷対策を積極的に行おうとしている自治体も出ていますが、全国規模の動きではまだまだ不十分です。また、自分でもゴミ屋敷にならないための努力が必要でしょう。ゴミ屋敷は自分自身の健康だけではなく、他者にも迷惑をかける行為です。そのことを踏まえ、ゴミ屋敷にならないよう気をつけましょう。