ゴミ屋敷になる原因は? 具体的な片付け方法や防止策などを徹底解説

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ゴミ屋敷は社会問題となっており、近隣へ悪影響を及ぼします。

しかし、家主の心理面などが関連しているため、対応が難しいものです。ゴミ屋敷を作ってしまう人には共通した特徴があります。どのような特徴があるのか、具体的な対応策はあるのかなど、さまざまな疑問が出てくるでしょう。

そこで、本記事では、ゴミ屋敷を作る原因や、なりやすい人の特徴・片付け方法などをご紹介します。

  1. ゴミ屋敷を作ってしまう原因は?
  2. ゴミ屋敷になりやすい人の特徴
  3. ゴミ屋敷が近隣に与える悪影響
  4. ゴミ屋敷の片付け方法
  5. ゴミ屋敷になるのを防ぐには?
  6. ゴミ屋敷に関してよくある質問

家主の心理や原因などを知っておけば、対策を考えやすくなるでしょう。ゴミ屋敷の対応に困っている方は、本記事を参考に対策などを検討してみてください。

ゼロプラスでも関東エリア・東海エリアを中心にゴミ屋敷の片付けを行なっています。お急ぎの方はお気軽にご相談ください。

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1.ゴミ屋敷を作ってしまう原因は?

なぜゴミ屋敷を作ってしまうのでしょうか? 原因についてご紹介します。

1-1.少子高齢化

少子高齢化で、独居の高齢者が増えたことにより、家の管理ができなくなることもゴミ屋敷を生み出す原因です。近年はゴミの分別が複雑になってきています。ゴミ出しのタイミングがつかめず、溜(た)め込んでしまうことがあるのです。

1-2.セルフネグレクト

ゴミ屋敷が社会問題となり、セルフネグレクトという言葉が注目されるようになりました。セルフネグレクトとは、食事や入浴など身の回りのことをしなくなることです。孤独感を抱くことが原因となっているケースが多くなっています。自分への興味が薄れ、掃除や片付けを怠り、やがて家がゴミ屋敷となってしまうのです。

1-3.ものへの執着心

ものへの執着心もゴミ屋敷の原因となっています。いつか使うと思い、ものを捨てない・ゴミを集めるなどの行為を繰り返すうちに、ゴミ屋敷となってしまうのです。物資不足や貧困を経験した高齢者が陥りやすい傾向があります。

1-4.財産権・所有権の問題で行政が介入しにくい

ゴミが道路まで置かれるほど溜まっていても、財産権や所有権の問題があり、行政が介入しにくいのです。そのため、すぐに対応できず、ゴミ屋敷化が進んでしまう傾向があります。

2.ゴミ屋敷になりやすい人の特徴

ゴミ屋敷になりやすい人の特徴をご紹介します。

2-1.心理面の問題

ゴミ屋敷を作ってしまう原因は、心理面の問題が関連しています。家主のものへの執着心や、ものを集めることで満たされる自己防衛意識などです。完璧主義の人もゴミ屋敷を作ってしまう傾向があります。心理面の問題が絡んでいる場合は、心のケアが必要になるでしょう。

2-2.身体的問題

家主が高齢になっている・ケガや身体障害などで身体が思うように動かないなどの身体的問題がある場合、ゴミ出しや片付けに支障をきたします。周囲に手助けを求めることができず、ゴミが蓄積してゴミ屋敷となってしまうケースもあるのです。

2-3.精神疾患

家主がうつ病や認知症などの病気を患っている場合、片付けられない症状が出るケースもあります。近年は、大人の発達障害も増えてきました。発達障害の一種である注意欠陥多動性障害(ADHD)の可能性がある人は、片付けが苦手な傾向があります。ゴミ屋敷は家主の怠慢だけが原因で起きるものではなく、精神疾患も関連していることを覚えておきましょう。

2-4.時間的制約がある

家主が多忙で時間的制約があり、片付けられないままゴミ屋敷になってしまうケースもあります。低収入者は働きづめで時間に余裕がなく、一方、高収入者はお金にゆとりはあっても仕事に忙殺されることで、家の手入れまで時間を割くことができないのです。

3.ゴミ屋敷が近隣に与える悪影響

ゴミ屋敷によって、近隣はどのような影響を受けるのでしょうか?

3-1.害虫・害獣の発生

ゴミ屋敷があることで、害虫や害獣の発生も懸念されます。一般の人では駆除が難しいほど大量発生するケースもあるでしょう。害虫・害獣の発生により、健康被害を受ける恐れもあるため、早期に対策を講じることが大切です。

3-2.悪臭の発生

ゴミが蓄積されることで、悪臭の発生も起こります。腐敗臭が漂い、窓を開けることができないなど、日常生活へ支障をきたすでしょう。

3-3.治安の悪化

ゴミ屋敷による治安の悪化も考えられます。放火のターゲット・犯罪者の隠れ蓑(みの)など、犯罪の温床となる恐れがあるため、ゴミ屋敷を軽視してはいけないのです。

3-4.景観が損なわれる

ゴミ屋敷があることで、景観が損なわれます。そのため、周辺の土地価格が下落するなど、経済的損失を招く恐れもあるのです。資産価値に悪影響を及ぼす前に、適切な対応をすることが求められます。

4.ゴミ屋敷の片付け方法

ゴミ屋敷の片付けはどのように進めていけばいいのでしょうか? 具体的な方法をご紹介します。

4-1.家主と話し合う

ゴミ屋敷の解決には、家主との話し合いが必要です。近隣住民がそろって出向き、迷惑となっている旨をきちんと伝えることが大切なポイントとなります。ただし、家主にも主張があるため、穏やかに話し合いを進めましょう。

4-2.家主のケアを大切にする

精神疾患や身体的問題が原因でゴミ屋敷となっている場合は、家主のケアやフォローをしてあげましょう。必要に応じた治療を受けることで、ゴミ屋敷問題が解決することがあります。また、近隣住民も普段から気にかけるようにし、再発防止に努めてください。

4-3.行政に相談する

家主との話し合いがうまく進まない場合は、行政に相談しましょう。行政が近隣住民に代わって家主と話し合いをしてくれます。何度指摘しても改善されない場合は、最終的な手段として、行政代執行がなされるケースもあるでしょう。

4-4.弁護士に相談する

近隣住民や行政だけではスムーズな話し合いができない場合は、弁護士に相談することも考えてみましょう。近隣住民の生活が危険に晒(さら)されている場合など、損害賠償請求を視野に入れた相談ができます。ゴミ屋敷問題に詳しい弁護士を選びましょう。

4-5.ゴミ屋敷の片付けは不用品回収業者が最適

ゴミ屋敷には膨大な量のゴミがあり、分別などが難しいため、一括して引き取りを依頼できる不用品回収業者が最適です。ただし、財産権や所有権が絡んでいるため、家主との話し合いが成立してから手配しましょう。不用品回収業者のゼロプラスでは、ゴミ屋敷の片付けに関する料金プランを用意しています。お得な料金で利用でき、迅速に片付けを終えられるのがメリットです。お気軽にご相談ください。

5.ゴミ屋敷になるのを防ぐには?

ゴミ屋敷問題は深刻です。ゴミ屋敷にならないよう予防策を考えてみましょう。

5-1.普段から周囲が気にかけてあげる

家主が独居の高齢者である場合、孤独感を抱くことでゴミ屋敷になってしまうケースが目立ちます。普段から周囲が気にかけてあげることで、家主も社会とのコミュニケーションを図る機会ができるのです。セルフネグレクトなどの早期発見にもつながり、ゴミ屋敷化を防ぐことができるでしょう。

5-2.片付けることの大切さを理解してもらう

家主とのコミュニケーションをとおし、不要なものの量を減らす断捨離の大切さを理解してもらうことが、ゴミ屋敷化を防ぐ対策となります。健康被害・害虫や害獣の発生・犯罪誘引因子であること・近隣トラブルなど、さまざまなリスクについてきちんと認識してもらいましょう。

5-3.行政による定期的な訪問を行ってもらう

行政に介入してもらい、定期的な訪問を行ってもらうのも1つの方法です。家主の生活状況などを把握するきっかけにもなります。行政の福祉窓口などに相談してみましょう。

6.ゴミ屋敷に関してよくある質問

ゴミ屋敷に関する質問を集めました。

Q.ゴミ屋敷の家主が頑固な場合は?
A.ゴミ屋敷の家主は強いこだわりがあります。時間をかけてじっくり話し合いをしましょう。強引に片付けを要求しようとせず、家主の思いや主張に耳を傾けることが大切です。周囲が理解を示していると分かれば、家主も片付けに対して前向きになってくれるでしょう。

Q.買い物依存症の人もゴミ屋敷化しやすいもの?
A.はい、買い物依存症の人も注意が必要です。買い物依存症は、男性より女性が多いとされています。ものに囲まれていることで安心感を抱くことができる人が、買い物依存症になりやすいでしょう。適切な心のケアを受け、買い物依存症を克服することが大切です。

Q.行政ではゴミ屋敷に関する条例を定めていないのか?
A.下記内容の条例を定めている自治体もあります。

  • ゴミ撤去の勧告などに従わない場合、行政が強制撤去を行うことを可能とする
  • 最大100万円まで自治体がゴミの撤去にかかる費用を負担する

条例を定めている自治体はまだ少数ですが、ゴミ屋敷問題が深刻化しているため、増えつつあります。お住まいの地域に確認してみてください。

Q.ゴミ屋敷は法律で取り締まることができるのか?
A.適切にゴミを処分していない場合は廃棄物処理法の違反に、公道を占拠するほどゴミを溜め込んでいる場合は道路交通法の違反にあたります。しかし、実際は法律がありながら、所有権や財産権などの問題があり、踏み込みにくいのが現状です。

Q.ゴミ屋敷の家主で多い職業は?
A.看護師が多いとされています。夜勤など不規則な生活を送っていることが関連しているのでしょう。ゴミ出しのタイミングが合わずに溜め込んでしまうのです。また、仕事のストレスを感じやすい職業であるため、ストレス発散で大量の買い物をするなど、ものが増える悪循環が続くことでゴミ屋敷化してしまうのでしょう。

まとめ

ゴミ屋敷は社会問題となっています。少子高齢化となり、独居の高齢者が増えたことで、ゴミ屋敷は増え続けているのです。孤独感を満たすようにものを集める・自分への興味が薄れるセルフネグレクトなどが原因となっている場合が多くあります。ゴミ屋敷は近隣住民の生活に悪影響を及ぼすため、早期に解決することが大切です。家主の主張や思いをしっかり受け止め、時間をかけて片付けへの理解を求めましょう。ゴミ屋敷の片付けと併せ、再発防止に努めるよう家主と周囲が意識を変えることもポイントです。