マットレス処分の極意!回収・引取等1円でも安く楽に処分する方法

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寿命の切れたマットレスで寝ると、良質な睡眠が取れないばかりか、体を痛める原因にもなってしまいます。マットレスを新調したいけど、古いマットレスの処分方法がわからない。引越しのついでにマットレスを買い替えたい、とお考えの方へ、マットレスの楽な処分方法や安く済む処分方法をご紹介したいと思います。マットレスを処分するための具体的なコツやポイントをまとめましたので、マットレスの処分でお困りのかたにはきっと役立つはずです。

  1. マットレスの処分前に確認すること
  2. マットレスを自分で捨てるには?
  3. マットレスを引越し業者に回収してもらう
  4. マットレスを販売業者に下取りしてもらう
  5. マットレスをリサイクルする
  6. マットレスを不要品回収業者に処分してもらう
  7. マットレスの処分に関するよくある質問

不要品回収業者やマットレスの寿命についても併せてご紹介しますので参考にしてみてください。マットレスの処分にこの記事をお役立てくださればうれしいです。


1.マットレスの処分前に確認すること

1-1.マットレスの寿命について

マットレスの寿命は大手高級メーカーのものでも10年、一般的なノーブランド品ですと5年程度と言われています。

  • マットレスがへこんでいたり、へたりを感じる
  • 寝起きに腰の重さや肩の張りを感じる
  • ギシギシと、きしみ音がする

このような症状がでてきたら、マットレスの替え時である可能性があります。

1-2.マットレスは粗大ゴミ?

まずは自治体に確認しましょう。マットレスを粗大ゴミと処分するところもあれば、解体してゴミ袋に入るサイズにすれば可燃ゴミ・不燃ゴミとして処分できるところもあります。

マットレスをそのままのサイズで処分するのであれば、基本的には粗大ゴミとして扱われることが多いです。

ただし、「使用しているときの大きさが粗大ゴミの基準に当てはまるものは、解体しても粗大ゴミになります。」としている自治体もありますので、注意してください。

1-3.マットレスの構造と捨て方の注意

マットレスには、スプリングを使ったポケットコイルタイプのマットレスや、低反発マットレスなどがあります。ベッドマットレスのほとんどはこのスプリング入りのマットレスです。使っている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。そして、解体して処分するのが最もやっかいなのもこのスプリング入りのマットレスです。

カバー部分・中の綿・スプリングの2~3種類の素材が入っており、それぞれを適正な分別で処分しなければなりません。

マットレスは、粗大ゴミになる可能性が高いんですね。
はい。まずは自治体に確認してみましょう。

2.マットレスを自分で捨てるには?

2-1.マットレスを自分で処分する 自治体回収編

粗大ゴミとして捨てる場合、500~2,000円程度かかります。ほとんどの自治体で、折り畳みマットレスよりもスプリング入りマットレスのほうが高額です。処分のしにくさからでしょう。

自治体にマットレスを回収してもらう方法は

  • 市や区のHP、もしくは、電話で事前に粗大ゴミ収集の申請
  • 粗大ゴミシールや粗大ゴミ券を購入
  • 申請時に提示された日に指定場所に捨てにいく

という流れになります。

2-2.マットレスを自分で処分する 解体編

マットレスには、スプリングなしの折り畳めるタイプのものと、スプリング入りの1枚もののマットレスがあります。いずれもそのままのサイズで捨てたいのであれば粗大ゴミとして出すのが普通です。

解体して処分するのであれば、スプリング入りのマットレスなら、スプリングを取り外さなければなりません。

マットレスのカバーや、中の綿は小さく切れば可燃ゴミ・不燃ゴミとして出すことができます。ですが、低反発マットレス・ウレタン素材はプラスチックゴミとして取り扱う自治体もありますので、素材とその分別方法を必ず確認してください。

ネットにスプリング入りマットレスの解体方法の動画があがっていますが、ベッドによってスプリングの構造が違ったり、スプリングの強度が強すぎて細かく切れなかったりする場合もあります。スプリング入りマットレスの分解は素人にはかなり難しい作業です。ホコリがまったり、スプリングを切断する際にケガをしてしまったりするリスクもあります。

2-3.マットレスを自分で処分する 自治体回収の注意

マットレスを粗大ゴミの指定場所に捨てる場合、状態のいいマットレスはだれかに持っていかれてしまう可能性があるので、わざと切れ目を入れたり汚したりすると安全です。また、粗大ゴミシールがはがれないように、必要事項が隠れない程度にガムテープで補強して貼ると良いでしょう。

2-4.マットレスを自分で処分するメリットとデメリット

メリット

  • 解体がうまくいけば無料で処分することができます。
  • 粗大ゴミとして自治体に安全に回収してもらえます。

デメリット

  • 解体に挑戦した場合、マットレスを切り開いてから「やっぱり無理だ…」となると余計な手間になってしまいます。
  • 粗大ゴミ料金が発生します。
  • マットレスを指定の粗大ゴミ捨て場まで持っていく手間が発生します。

なお、マットレスの粗大ゴミ料金は自治体によってピンキリですので、500円以内で済む場合もあれば2,000円以上かかってしまう場合もあります。

自治体で処分するときも有料になる可能性があるんですね。
はい。まずは自治体のサイトなどで確認してください。

3.マットレスを引越し業者に回収してもらう

3-1.引越し業者によるマットレスの処分

引越しにともないマットレスを処分する場合、引越し業者に引き取ってもらうという手段もあります。料金はかかりますが、引越し当日までマットレスを使えるのが大きな利点です。自分で処分する手間が省ける利点もあります。

3-2.引越し業者によるマットレスの処分方法

HPで、引越し業者としては引き取りOKとなっている品目でも、エリアによってはNGなものもありますので、引越しの見積時にあらかじめマットレスを引き取ってもらえるかを確認しましょう。可能なら見積もり項目に入れてもらいます。

引越し当日に急に言っても引き取ってもらえない場合があり、そうなると引越し先であらためて処分しなければならないので、無駄を防ぐためにも必ず事前に確認しておきましょう。

3-3.引越し業者によるマットレスの処分手数料

引越し業者にマットレスの引き取りをお願いする場合は、運搬費や処分費が発生するため粗大ゴミ料金以上の料金が発生する場合があります。また、粗大ゴミ料金の仕組みと同様、スプリング入りマットレスのほうが高額になる可能性が高いです。

マットレスの引き取り料金は、あらかじめ引越し業者に確認しておき、粗大ゴミ料金+粗大ゴミを捨てる労力と比較したうえで、引越し業者のほうがお得感があれば引き取りをお願いしましょう。

3-4.引越し業者によるマットレスの処分 メリットとデメリット

メリット

  • 引越し当日までマットレスを使えます。
  • マットレスを自分で処分する手間が省けます。

デメリット

  • 引き取ってもらえるかどうかは業者やエリアによります。
  • 粗大ゴミ料金より高額になる可能性があります。
引っ越しの際にマットレスを捨てられれば便利ですよね。
はい。ただし、そんな引っ越し業者でも処分してくれるとは限りません。必ず事前に問い合わせましょう。

4.マットレスを販売業者に下取りしてもらう

マットレスを買いなおす場合、購入したお店で古いマットレスを下取りしてもらえる場合があります。

4-1.販売業者によるマットレスの下取り

ニトリや無印良品、大塚家具などでは、マットレスの下取りをおこなっています。ただし、ベッドごとの下取りであったり、下取り料金が発生してしまったりと、マットレス単体の下取りとしてはあまり有用とは言えません。

4-2.販売業者によるマットレスの下取り 通販業者

ディノスでは大物配送・特大物配送かつ38,000円以上の家具の購入時に、無料で同等品の引き取りをおこなっています。折り畳み式のマットレスはこの条件にはほとんど当てはまりません。スプリングマットレスの中にはこの条件に合うものもありますので、もしディノスでのマットレス購入を考えているのであれば、購入時に無料引き取りを頼むと良いでしょう。

4-3.販売業者によるマットレスの下取り 手数料

約2,000円~3,000円の手数料が発生してしまいます。

ニトリ、無印良品、大塚家具の中では意外にも大塚家具が最も安く、シングルで2,160円です。ニトリ、無印良品では1点3,000円の手数料が発生します。(2016年7月時点)

4-4.販売業者によるマットレスの下取り メリットとデメリット

メリット

  • 新しいマットレスの配送と同日に古いマットレスを引き取ってもらえます。
  • マットレスを自分で処分する手間が省けます。

デメリット

  • 無料引き取りのための条件が厳しいです。
  • 手数料が粗大ゴミ以上になる可能性が非常に高いです。
下取りしてもらえることもあるんですね。
はい。それに下取りは無理でも無料で回収してくれるところもあります。

5.マットレスをリサイクルする

状態が良いマットレスはリサイクルしてほかの人にリユースしてもらえることもあります。ですが、人の使ったマットレスを使いたがる人はあまりいないため、高値で売れる可能性はほとんどないと言っていいでしょう。

5-1.リサイクルできるマットレスは?

フランスベッドや日本ベッドのような、高級ブランドのマットレスでしたら、使用済みでもリサイクルできる可能性があります。

ただし、状態が良く、新品同様のマットレスでなければ買い手がつかないことがほとんどです。

5-2.リサイクルショップ

リサイクルショップでマットレスを買い取ってもらう場合、かなりハードルが高いと思って臨んだほうが良いです。新品同様か、未開封以外のものは買い取ってもらえない可能性があります。リサイクルショップ側としても体積がかさばり、衛生状態が気になるマットレスを取り扱うのは難儀ですので、買い取りのハードルはだいぶ高いです。

5-3.ネットなどのリセール

リサイクルショップと違い仲介手数料が発生しない分、売値はやや上がる可能性があります。

それでも、やはり状態の良いブランド品でないと買い手がつかないと思って良いでしょう。

マットレスをリサイクルショップや指定のゴミ捨て場まで持っていく手間は省けますが、発送するまで綺麗(きれい)な状態で置いておかなければなりません。ホコリや汚れだけでなく、匂いで評価する落札者などもいますので、マットレスの管理に大変気を使います。

また、マットレスは都内同士でも配送料が2,000円ほどかかり、梱包(こんぽう)も大変ですので、お得感があまりないこともデメリットです。

中古のマットレスも一定の需要があるんですね。
はい。ただし、長年使ってきたマットレスほど売却できる可能性は低くなります。

6.マットレスを不用品回収業者に処分してもらう

マットレスをとにかく楽に処分したい、ということであれば不用品回収業者に頼みましょう。運送料や回収料金はかかってしまいますが、運送・梱包(こんぽう)などの手間がすべて省略できます。お金より時間のほうが大切な人にはオススメです。

6-1.不用品回収業者によるマットレスの処分 業者選びのポイント

まずはHPなどでマットレスが回収対象品目であるかを調べます。

マットレスに使用感があっても回収してくれる場合と、そうでない場合があるので細かい点はメールや電話で確認したほうが確実でしょう。

無料見積もりで回収料金を算出してくれるところがオススメです。

6-2.不用品回収業者によるマットレスの処分 メリットとデメリット

メリット

  • マットレスを捨てにいく手間や、運送や梱包(こんぽう)の手間を省けます。
  • 買い取り可能なマットレスの場合、買い取り価格で料金を相殺できる可能性があります。

デメリット

  • 回収料金と運送料金が発生します。
  • マットレス1点だけの回収の場合、あまり元が取れない可能性があります。(大量に回収する場合は安くなる…など)

6-3.不用品回収業者によるマットレスの処分 料金

回収業者は、粗大ゴミ料金のように品目ごとに料金を設定しているところは少ないです。マットレス1点だけを回収してもらうのであれば、粗大ゴミに出すほうが金額的にはお得だと思います。

回収業者は、軽トラに乗る分だけ回収、とか部屋ごと回収など、まとまった片付けが得意ですのでマットレス以外にも回収してもらいたいものがあれば、まずは無料見積もりで回収料金を算出してもらうと良いでしょう。

6-4.不用品回収業者によるマットレスの処分 回収方法

  • 概算見積もり/回収日の設定
  • 訪問/本見積もり
  • 見積額の承認、もしくはキャンセル
  • 回収日にマットレスなど不要品の運び出し
  • 作業後、業者に料金を支払い(基本的には現金支払いが多いです。)

というのが主な流れになります。

見積もり以上の作業をして不当に追加料金を請求されないためにも、見積時に作業内容の明細を出してもらい、追加作業が発生する場合は必ず証拠が残るようにしましょう。また、ひとり暮らしの方は、作業日にどなたかに立ち会ってもらうとより安心です。

確実にマットレスを処分したいなら不用品回収業者がおすすめですね。
はい。たくさん不用品がある場合も利用してみましょう。

7.マットレスの処分に関するよくある質問

Q.新品のマットレスが変な匂いがするので手放したいのですが。
A.ウレタン素材のマットレスは、開封後数日独特の匂いがする場合があります。数日外気にさらしておけば匂いは消えますので、待ってみてください。

Q.マットレスを無料の不要品回収車に回収してもらおうと思うのですが。
A.原則、不要品回収車は悪徳業者だと思ったほうが良いです。無料を謳(うた)いながら、車に積んだあとで高額の回収料金を請求してくる場合があり、トラブルが多発しています。

HPや事業所があり、産業廃棄物収集運搬などの資格を持っている業者に頼むようにしましょう。

Q.マットレスとベッドを粗大ゴミに出す場合、料金は別々ですか?
A.自治体にもよりますが、ほとんどの場合はベッドいくら、マットレスいくらと設定されているので、それぞれの粗大ゴミ料金を支払う必要があります。ソファベッドのようなマットレスと一体になっている場合は、一つ分の粗大ゴミ料金で済む場合もありますので、自治体に問い合わせてみてください。

Q.マットレスの処分費を節約するため、自宅の庭で焼却しようと思うのですが。
A.野焼きは法律で禁じられています。野焼きが許可されている地区もありますが、マットレスには不燃性の素材も混入しているうえに、可燃性の素材であっても有害物質が発生する可能性がありますので、絶対にやめてください。

まとめ

人間にとって睡眠はとても重要ですので、毎日心地良いマットレスを使って寝たいですよね。体に合っていない古いマットレスを手放そうとお考えの方は、今回ご紹介した処分方法を試してみてください。