IHクッキングヒーターの処分にお悩みの方! 寿命や上手な処分方法

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IHクッキングヒーターは、便利で安全なので最近では独身者からファミリーまで利用している幅広いキッチン家電です。けれども、調子が悪くなったり故障したりして処分したいなと思っても、どうやって処分すればいいのかわからないとお悩みの人もたくさんいます。ひとくちにIHクッキングヒーターといっても種類も大きさもさまざまです。そこで、ここではIHクッキングヒーターの処分をお考えの人に向けて、いろいろな方法をご紹介しましょう。

  1. IHクッキングヒーターを処分したい・廃棄したい・捨てたい
  2. IHクッキングヒーターの処分〜自分で行う場合〜
  3. IHクッキングヒーターの処分〜不用品回収業者に依頼する場合〜
  4. IHクッキングヒーターの処分〜リセールについて〜
  5. IHクッキングヒーターの処分〜よくある質問〜

この記事を読んでいただければ、どのようにしてIHクッキングヒーターを処分すればいいのかがわかります。ぜひ、自分に合った方法を見つけてください!


1.IHクッキングヒーターを処分したい・廃棄したい・捨てたい

不要になったIHクッキングヒーターを処分する前に、「そもそもIHクッキングヒーターとは?」という基礎知識を学んでおきましょう。知っておくと役立ちます!

1-1.IHクッキングヒーターとは

「IHクッキングヒーター」とは、英語の「Induction(誘導)」と「Heating(加熱)」の頭文字「IH」を取ったもので、「電磁誘導加熱式調理器」のことです。

IHクッキングヒーターのプレート部分には、たくさんのうずまき状コイルが入っています。そこに高周波の電流を流すことによって「磁力線」が発生し、それが金属の鍋底を通過するときに「渦電流」を生み出すのです。そのときに鍋底に電気抵抗が起こり「熱」が発生します。そのため、電気抵抗が少ないアルミ・銅・土鍋・ガラス鍋などは使用できません。

IHクッキングヒーターの長所は、「火」を使わないところです。そのために、周囲に置いてあるものに「炎」が引火することはありません。また、使用直後のプレート部分に直接触るなどの行為をしなければやけどのリスクも低いのです。そんなIHクッキングヒーターには、いくつか種類があります。

1-2.IHクッキングヒーターの種類

IHクッキングヒーターは、大きく分けると卓上型・据え置き型・ビルトイン型の3つに分類できます。

  • 卓上型IHクッキングヒーター:テーブルの上で使うカセットコンロのIH版といえるタイプです。近くにコンセントがある場所ならどこでも使うことができます。IHクッキングヒーターだけのものと、専用の鍋とセットで販売しているタイプのものがあるのです。
  • 据え置き型IHクッキングヒーター:キッチンのガスコンロを配置するスペースに据え置くタイプです。据え置き型のガスコンロの場合、取り外せばそのまま据え置き型IHクッキングヒーターに取り替えることができます。ガスコンロと同様に、魚焼きグリルが付いているタイプもあります。
  • ビルトイン型IHクッキングヒーター:システムキッチンに最初から組み込まれているタイプです。ほとんど魚焼きグリルが付いています。ラインナップが多く種類も豊富に展開しています。

1-3.IHクッキングヒーターの寿命

IHクッキングヒーターの寿命はどれくらいなのでしょうか? もちろん、種類・メーカー・価格・使用回数・お手入れの状態によっても異なります。一般的には「8年〜10年が寿命」と考えてください。それ以上に長持ちするケースもありますが、基本的には製造年月日から8年以上経過した場合、交換できる部品が廃番になることも多いのです。

1-4.IHクッキングヒーターは何ゴミか?

IHクッキングヒーターは、「何ゴミで捨てるの?」と迷いますよね。一般的には、燃えないゴミか粗大ゴミとして処分できるのです。ただし、自治体によって異なるので、まずはお住まいの自治体に問い合わせをしてみましょう。

1-5.取り外しについて

卓上型のIHクッキングヒーターは、自分の好きな場所に移動できます。また、据え置き型の場合はコンセントを抜き、パネルを外して固定部分をゆるめれば取り外すことができるのです。しかしながら、ビルトイン型はもともとシステムキッチンの一部として組み込んであるので、素人が簡単に取り外すことはできません。

1-6.どんな処分方法があるか

IHクッキングヒーターを処分する方法は以下のようなものがあります。

  • 自治体のゴミで回収してもらう
  • 新しい製品を購入することを条件に販売店で下取りしてもらう
  • まだきれいな状態のもの、使用できるものなどはリセール(リサイクルショップやインターネットオークションで売るなど)する
  • 知人や友人に譲る
  • 不用品回収業者に依頼する

製品の種類や使用年数、状態などによってふさわしい方法を選びましょう。

1-7.注意点、問題点

IHクッキングヒーターは「粗大ゴミで出すのは面倒」という理由で「分解して燃えないゴミに少しずつ出せばいい」という意見もあります。しかしながら、素人が分解するのは危険です。また、分解しても粗大ゴミ扱いになるのでやめたほうがいいでしょう。

2.IHクッキングヒーターの処分〜自分で行う場合〜

IHクッキングヒーターを自分で処分する場合の方法をご紹介しましょう。

2-1.自治体回収の場合

「1-4.何ゴミか」でご紹介したように、IHクッキングヒーターは燃えないゴミか粗大ゴミになります。

2-1-1.できるものできないもの

一般家庭で使用していたIHクッキングヒーターは、粗大ゴミや燃えないゴミで回収してもらえます。ただし、お店などで使用していたものが大量にある場合、粗大ゴミでは引き取ってもらえず「事業系ゴミ」として処分しなければならないこともあるのです。自治体によってルールが異なるのでお問い合わせください。

2-1-2.自分で処分する場合のメリット・デメリット

自治体の回収で処分するメリットは、費用が安いことです。自治体にもよりますが、IHクッキングヒーターは300〜500円くらいで回収してもらえます。不燃ゴミで出せる場合は無料です。

ただし、デメリットとしては以下のことが挙げられます。

  • 粗大ゴミで処分する手配をしなければならない
  • 回収場所まで自分で運ばなければならない
  • 指定された回収日まで待たなければならない

引っ越しなど予定が決まっている場合は、回収が間に合わないこともあるでしょう。

2-2.粗大ゴミで処分する方法

  1. 自治体のホームページに「粗大ゴミ受付センター」のリンクが貼ってあります。インターネットのフォームか電話で申し込みをしましょう。
  2. 申し込みのときに、品目・個数・サイズ・回収か持ち込みか(※1)などを伝えます。
  3. 回収日と粗大ゴミ処理手数料を教えてもらいます。
  4. 粗大ゴミ処理手数料に相当する金額の「粗大ゴミシール」を購入(※2)します。
  5. 処分したいものにシールを貼り、指定された日に回収場所に出します。
  • ※1:自分で粗大ゴミセンターに持ち込む場合は、回収料金が半額になるところもあります。
  • ※2:粗大ゴミシールは、地域のコンビニエンスストアや米店、酒店などで販売しています。詳細は自治体のホームページをごらんください。

2-3.メーカーや販売店の回収・下取りについて

新しいIHクッキングヒーターを購入することを条件に、販売店が下取りをしてくれることもあります。下取りとは、新しい製品の価格から古い製品を買い取った金額を引いてくれることです。ただし、まだ使用できる製品に限るなど条件があります。また、街の小さな販売店などでは新しい製品を購入したときに古い製品を有料で回収するサービスを行っていることもあるのです。ただし、下取りや回収を行うお店は少なくなります。

3.IHクッキングヒーターの処分〜リセールについて〜

使用可能なIHクッキングヒーターを廃棄してしまうのはもったいないものです。また、最近は不要なものを簡単に廃棄せずできるだけ利用する傾向でもあります。リセールすることも考えてみましょう。

3-1.リセールは可能か

リセールとは、中古品を買い取って再販売したり転売したりすることを指します。具体的に挙げるとリサイクルショップに売る・インターネットオークションに出品する・不用品の買い取り・回収業者に買い取ってもらうなどです。

そのため、古い・不具合がある・壊れている・使用できないIHクッキングヒーターはリセールできません。

3-2.買い取りできるもの

基本的に、買い取り可能なIHクッキングヒーターは以下のようなものになります。

  • 未使用の製品
  • 製造から1〜3年ほどしか経過していない製品
  • きれいな状態の製品
  • 人気メーカー・ブランドの製品(パナソニック・アイリスオーヤマ・ティファールなど)
  • 中古市場で需要がある製品

3-3.高額査定のポイント

IHクッキングヒーターを高額で売るにはコツがあります。

  • リセールする前にはできるだけきれいに掃除をする
  • 匂いを取る
  • 取り扱い説明書や付属品があれば用意する
  • 購入したときの外箱があれば準備する

3-4.リサイクルショップ

もし、近所にキッチン家電などを扱っているリサイクルショップがあれば、IHクッキングヒーターの買い取りを行っているか聞いてみるのもいいでしょう。一般的には、売りたい製品をリサイクルショップに持ち込みするか宅配で送るなどで査定を依頼し、見積金額に納得がいけば買い取ってもらうという流れになります。IHクッキングヒーターの買い取り価格は、製品の種類・タイプ・状態・製造年などによっても大きく異なるでしょう。

3-4-1.リサイクルショップのメリット・デメリット

リサイクルショップは、気軽に利用できるのがメリットです。ただし、未使用や新製品の品物以外は買い取り価格は安くなります。また、査定はキッチン家電に詳しいスタッフが行うとは限りません。適切な査定金額を出してもらえないこともあるのです。

3-5.インターネットオークション

IHクッキングヒーターを、大手のインターネットのオークションに出品する方法です。インターネットのフォームで、会員登録をするか利用手続きをすれば参加できます。売りたいIHクッキングヒーターの写真を撮影し、製品名・メーカー・年式・機能・状態などの説明文を添えて出品するのです。入札期間が終わった段階で買い手がいればオークション成立となります。

3-5-1.インターネットオークションのメリット・デメリット

インターネットオークションは、デジタルカメラやスマートフォン、パソコンなどがあれば家にいながらにして気軽に出品できます。また、リサイクルショップでは値段が付かないものも、オークションでは思わぬ高値で買い取ってもらえることもあるでしょう。

ただし、買い手が付かない、いつ売れるかわからないという面もあるのです。さらに、基本的には赤の他人とのやりとりになるので、送料はどちらが持つのか、支払いはどうするのかなどを巡ってトラブルにもなります。

  • 製品を送ったのにお金を払ってくれない
  • 荷物は届いているはずなのに「届いていない」といいはられた
  • きれいに掃除し動作も確認して送ったのに「故障しているからお金は払えない」といわれた

などは、よくあるトラブルです。

3-6.不用品回収業者

買い取りを行っている不用品回収業者に処分を依頼する方法です。回収業者の場合は、買い取り不可能なIHクッキングヒーターでも有料で回収してくれます。不用品回収業者の利用方法やメリット・デメリットについては次の項で詳しく説明しましょう。

4.IHクッキングヒーターの処分、不用品回収業者に依頼する場合

不要になったIHクッキングヒーターは、不用品回収業者に処分を依頼する方法もあります。メリット・デメリット、買い取りしてもらうコツ、回収方法や業者選びのポイントなどを詳しくご紹介しましょう。

4-1.不用品回収業者のメリットとデメリット

不用品回収業者を利用するメリットとはどのようなことでしょうか。

  • 自分の都合のいい日時に回収してもらえる
  • 自分で不用品を運ぶ必要がない
  • IHクッキングヒーター以外にも処分したい家電や家具、日用品などをまとめて処分してもらえる

回収費用がかかるので事前に見積もりを出してもらいましょう。デメリットとしては、違法な業者もいるので信頼できる業者を選ぶ必要があるということです。後の項で業者の選び方をご紹介します。

4-2.買い取りできる場合

不用品回収業者の多くは、回収するだけではなく製品の買い取りも行っています。たとえば、未使用の製品・まだ新しい製品・まだ使用できる製品・中古市場で需要のある製品などは買い取ってもらえるのです。回収してもらう製品をまとめて出した場合、買い取り品が多ければ回収費用と相殺することもできます。買い取り可能か、回収費用がいくらかかるかなどを事前に知りたい場合は、見積もりサービスを利用しましょう。

ゼロプラスでは見積もりやお問い合わせのサービスを行っています。お気軽に、こちらをご利用ください。

4-3.回収方法

一般的に、不用品回収業者では以下の方法で回収を行っています。

  • 店頭回収:お客さまが自分で不用品を業者の営業所に持ち込む方法です。業者はその場で査定をし、買い取り可能なものは現金で買い取ります。
  • 宅配回収:お客さまが宅配便で不用品を業者に送る方法です。業者が査定をし、買い取り可能なものは見積金額をお客さまに連絡し銀行振り込みをします。
  • 出張回収:業者が直接お客さまの自宅にうかがい不要品の査定をします。買い取り可能なものはその場で買い取るのです。不可能なものは有料で回収します。

ゼロプラスでは、回収・買い取りのお申し込みをいただければ、お客さまのご都合のいい日にご自宅に出張回収にうかがいます。詳しくはこちらをごらんください。

4-4.手数料など

回収の手数料は業者によって異なります。また、お客さまの住居の状態(エレベーターがない建物の3階以上など)や回収物の量によっては追加料金がかかることもあるのです。事前に確認しましょう。

4-5.業者の選び方

不用品回収業者はインターネットで検索しただけでも、たくさん出てきます。初めて利用する場合は、何を基準に選んでいいのか迷ってしまうでしょう。そこで、不用品回収業者の選び方をご紹介しましょう。

  • ホームページに所在地や電話・FAX番号、メールアドレスなどをきちんと明記している
  • 買い取り・回収業に必要な許可を得ている(古物商・産業廃棄物収集運搬など)
  • 無料で見積もりサービスを行っている
  • 対応が早い
  • 大量の不用品でも回収が可能
  • 自宅が業者の「出張対応エリア」になっている

4-6.違法業者など注意点

最近、問題になっているのが違法な不用品回収業者です。行政の許可も得ずに回収を行っている業者もいるので注意してください。空き地に「不要品を回収します」と書いたのぼりを立てて回収したり、訪問回収を行ったりしている業者がいます。また、事業者名を書いていない軽トラックなどで「不要品を何でも回収します」とアナウンスしながら周回している業者も少なくないのです。それらの業者は、高額な回収費用を請求してきり、しつこく回収品を出せと要求してきたなどトラブルが報告されています。

5.IHクッキングヒーターの処分〜よくある質問〜

IHクッキングヒーターの処分についてよくある質問をご紹介しましょう。

5-1.IHクッキングヒーターを修理するか処分するか

Q:購入して10年弱になるIHクッキングヒーターの調子が悪くなりました。修理すればまだ使用できるでしょうか。それとも、買い替えをしたほうがいいですか?

A:不具合の程度にもよります。販売から10年近い製品の場合、メーカーが部品を保管していないこともあり、部品交換が必要な故障の修理は不可能です。販売店やメーカーに1度問い合わせをしてみてください。もし、修理が可能でも10年近い製品なら寿命が来るのも近いので買い替えがおすすめです。

5-2.まとめて処分したい

Q:引っ越しなので、IHクッキングヒーターだけではなく古いキッチン家電をまとめて処分しようと思っています。不用品回収業者で回収してもらえるのでしょうか?

A:一般的に、不用品回収業者はまとめて回収を依頼したほうがお得になります。1度にたくさん回収したほうが効率がいいからです。ゼロプラスでは、処分したいものがたくさんあるお客さまにはお得な「積み放題パック」を用意しています。こちらをごらんください。

5-3.据え置き型のIHクッキングヒーター

Q:据え置き型のIHクッキングヒーターの調子が悪くなったので、自分で新しい製品に交換しようとインターネットで購入しました。取り外しも取り付けも自分でできそうなのですが、古いIHクッキングヒーターの処分に困っています。古いし汚いので売ることもできません。粗大ゴミに出すしかないでしょうか?

A:粗大ゴミに出す方法と、不用品回収業者に回収してもらう方法があります。もし、IHクッキングヒーター以外にも処分したい家電や家具、日用品などがあればまとめて回収に出すとお得な不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。自分で運ばなくてもいいのもメリットでしょう。

5-4.IHクッキングヒーター買い取りの見積もり

Q:結婚のお祝いに、親戚と友人から卓上IHクッキングヒーターを2台もらってしまいました。新居にはビルトインタイプが付いているので不要です。未使用の製品なら高く売れるでしょうか?

A:未使用の卓上IHクッキングヒーターなら高く売れます。もし、パナソニックやアイリスオーヤマ、ティファールなどの製品なら、人気があるので高値買い取りが期待できるでしょう。未使用なら箱を開封しないで、そのまま買い取りに出してください。

5-5.買い取り価格と回収費用を事前に知りたい

Q:購入して5年のIHクッキングヒーターと、オーブンレンジなどキッチン家電をまとめて売りたいと思います。事前に買い取り価格と回収費用がどれくらいになるか知りたいのです。もし、不用品回収業者の見積もりサービスを利用した場合、キャンセルしたらお金を取られますか?

A:基本的に、回収業者は回収費用や買い取り価格などの見積もりは無料で行っているのです。もし、見積もりサービスを利用してから、しつこく営業の電話をかけてきたり見積料金を請求してきたりするような業者なら依頼をしないほうがいいでしょう。ゼロプラスでは、見積もりはもちろん無料ですし、お客さまがキャンセルしても無理に引き止めたりしつこく勧誘したりしないので安心してご利用ください。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。IHクッキングヒーターの処分方法が見付かったかと思います。処分するといっても、粗大ゴミで捨てる方法や買い取りに出す方法などいろいろあるのです。また、ほかにも処分したいものがあるときには、不用品買い取り・回収業者にまとめて依頼すれば回収費用がお得になることもあります。IHクッキングヒーターの状態に合った処分方法を上手に選んでくださいね。