遺品整理はいつ取り掛かればいい? 時期を決めるポイントも紹介!

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「遺品整理に適した時期はいつなのか?」「みんないつごろから遺品整理に取り掛かっているのか分からない」とお悩みではありませんか? 一生のうちで遺品整理をする機会はそう多くないため、遺品整理に関する詳しい知識がない人がほとんどだと思います。特に迷いがちなのが、遺品整理のタイミングでしょう。

この記事では、遺品整理に取り掛かるべきタイミングや適した時期、時期を決めるポイントなどを詳しくご紹介します。

  1. 遺品整理はいつからすべきなのか?
  2. 遺品整理の一般的なタイミング
  3. 遺品整理に適した時期は?
  4. 遺品整理の時期を決めるポイント
  5. 遺品整理業者の選び方
  6. 遺品整理に関するよくある質問

この記事を読むことで、遺品整理のタイミングを決める際に考えるべきことや、遺品整理業者選びの注意点などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.遺品整理はいつからすべきなのか?

まずは、遺品整理に取り掛かるべき時期についてご紹介しましょう。

1-1.決まった時期があるわけではない

遺品整理をするタイミングに決まりはありません。家族が亡くなったとき、まず考えるのは親族や知人への連絡や、葬儀のことなどでしょう。自分自身の気持ちも動揺しているため、すぐに遺品整理のことを考えるのは難しいはずです。そのため、何らかの事情がある場合を除き、遺品整理は自分たちが「よい」と思ったタイミングで始めてください。もちろん、「どのくらい時間をかけて整理しなければならない」という決まりもありません。それぞれの状況や考え方によって適切に判断しましょう。

1-2.賃貸物件で生活していた場合は早めに

ただし、故人が賃貸物件で生活していた場合は、早めに遺品整理を終えなければなりません。賃貸物件を契約している本人が亡くなった場合、賃貸借契約は相続人に承継されるため、家賃の支払いは続きます。そのため、何か月も放置しておくわけにはいきません。貸し主としても新しい入居者を募集しなければならないため、早めに部屋を明け渡してもらう必要があるのです。大家さんや管理会社に連絡をして明け渡し期限を確認し、期限までに遺品整理を終えられるよう、早めに取り掛かりましょう。

2.遺品整理の一般的なタイミング

一般的には、以下のようなタイミングで遺品整理をする人が多くなっています。

2-1.四十九日法要

最も多いのが、四十九日法要のタイミングです。故人の魂は四十九日を過ぎるとあの世へと旅立っていくといわれているため、「遺品整理をおこなうタイミングとして最適」と思う人が多いのでしょう。故人が極楽浄土にいけることを願いながら、故人が大切にしていたものを整理するのがおすすめです。

2-2.葬儀後

葬儀が終わったらすぐ遺品整理に取り掛かる人も多いです。「心の整理もついていないのに、不謹慎と思われるのでは?」という人もいると思いますが、逆に時間がたつと大切な人の死を実感してしまい、身動きが取れなくなる場合もあります。また、遠方に住んでいるので何度も足を運べない人にとっては、葬儀後すぐ遺品整理に取り掛かってしまったほうが効率的でしょう。

2-3.諸手続きが完了したら

葬儀が済んだ後は、故人が住んでいた家の退去手続きや、水道・ガス・電気・年金・保険金などの解約手続きなどが必要です。そういった諸手続きが一通り済んでから、ゆっくりと遺品整理に取り掛かる人もいます。

3.遺品整理に適したタイミングは?

遺品整理に適したタイミングや、遺品整理が遅れてしまった場合の影響についてご紹介しましょう。

3-1.気持ちに整理がついたら

明け渡し期限などがない場合は、自分の気持ちに整理がつくまで待っても問題ありません。遺品整理では、故人が生前使っていたものや大切にしていたものなどが次から次へと出てくるはずです。気持ちの整理がついていない状態で遺品整理をすると悲しさが押し寄せてきて冷静な気持ちを保てなくなってしまいます。完全に気持ちが落ち着くまで待つのは時間がかかると思いますが、ある程度落ち着いて前向きな気持ちで取り掛かることができるようになってから始めてもよいでしょう。

3-2.親族が集まったとき

遺品整理に適しているのは、親族が集まったタイミングでしょう。なぜなら、遺品整理で起こりがちな親族トラブルを回避できる可能性が高くなるためです。遺品整理の親族トラブルでは「勝手な判断で遺品を処分されてしまった」というトラブルが多く発生すします。四十九日や一周忌などの法要の際には親族が集まるため、一緒に遺品整理をするのが一番です。時間がないようであれば、遺品整理の内容を話し合っておくだけでも、トラブルを防げるでしょう。

3-3.遺品整理が遅れるとどうなるのか?

「気持ちの整理がついてから」「仕事が落ち着いて時間ができてから」と遺品整理を先延ばしにしていると、「気がついたら2~3年経過していた」ということもあります。持ち家だからといって長期間放置してしまうと、適切な管理をしないことで景観が損なわれ、近隣住民に迷惑をかけることになるでしょう。そうなる前に遺品整理を終えられるように、「最低でもいつごろから取り掛かる」という目安を決めておくことをおすすめします。

4.遺品整理の時期を決めるポイント

遺品整理の時期を決める際に、以下のポイントに注意しましょう。

4-1.相続税の発生

遺品の中に相続税の課税対象になるものが含まれている場合は、亡くなってから10か月以内に申告して納税する必要があります。10か月を過ぎると延滞税が課せられてしまうため、注意が必要です。相続税がかかる遺品があるかどうかを確認するためにも、少し余裕を持って遺品整理を始めてほうがよい場合もあります。

4-2.固定資産税の増額

故人が住んでいた家を空き家のまま放置すると、特定空き家に指定されて固定資産税が増額してしまいます。もちろん、こまめに手入れをして衛生上有害な状態や倒壊の恐れがあるような状態になっていなければ問題ありません。すぐに遺品整理ができなくても、家の管理や手入れだけはきちんとおこなっておきましょう。

5.遺品整理業者の選び方

自分で遺品整理をするのが困難な場合は、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。遺品整理業者選びのポイントや注意点をまとめました。

5-1.チェックすべきポイントは?

近年は少子高齢化がすすみ、「遺品整理を手伝ってくれる兄弟がいない」「親と離れて住んでいたので通わなければならない」など、さまざまな問題が出てきています。そのため、遺品整理を専門業者に依頼するケースが増えているのが現状です。需要が増えたことを背景に、遺品整理業者の数も増加してきているため、業者選びはより慎重におこなわなければなりません。以下のポイントをチェックして選ぶことをおすすめします。

  • 豊富な実績があるか
  • 分かりやすい料金体系か
  • 無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容が明確か
  • 丁寧な対応か

5-2.複数の業者を比較しよう

料金についても業者ごとに異なるため、大まかな相場を把握しておく必要があります。1社に絞ってしまうとその業者の料金が高いのか安いのか分からないため、最低でも3社に無料見積もりを依頼し、内容を比較してみるとよいでしょう。相見積もりを取ることで相場を把握しておけば、提示された金額が妥当なのか判断しやすくなるはずです。

5-3.こんな業者には注意

中には悪質な遺品整理業者も存在します。以下のような特徴の業者には特に注意してください。

  • ホームページがない
  • 所在地を明らかにしていない
  • トラックで地域を回りながら不用品を回収している
  • 見積書を書面で提出しない
  • 追加料金についての説明がない

6.遺品整理に関するよくある質問

「遺品整理について詳しく知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.遺品でも状態がよければ買取に出すことができますか?
A.はい。使用感が少なく壊れていないもの・汚れや傷が目立たないものであれば買取対象になる可能性はあるでしょう。

Q.遺品整理業者に依頼するメリットは何ですか?
A.時間や手間がかからない・大切な遺品を間違えて処分せずに済む・遠方でも依頼できるなどのメリットがあります。

Q.高く売れやすいのはどのような遺品ですか?
A.貴金属や骨とう品・美術品・ブランド品・有名メーカーの家具家電などは高く売れやすいでしょう。

Q.遺品の供養も依頼できますか?
A.業者によっては供養も受け付けているため、事前に確認してみるとよいでしょう。ゼロプラスでも供養をおこなっているのでぜひチェックしてみてください。

Q.遺品整理士が在籍している業者に依頼すべきですか?
A.遺品整理士は遺品の価値や扱いに関する知識を持っていることが証明できる資格なので、在籍している業者に依頼したほうが安心でしょう。

まとめ

遺品整理の最適な時期や一般的なタイミングなどを詳しくご紹介しました。遺品整理は故人の思い出と向き合いながらおこなうものなので、取り掛かる時期は慎重に選んだほうがよいでしょう。しかし、状況によっては急いで遺品整理を終えなければならないケースもあるため、事前にしっかり確認しておいてください。