サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いを徹底解説!

0
はてなブックマークに追加
0
Twitterでシェア
0
Facebookでシェア
0
Google+でシェア
LINEで送る

さまざまな種類の高齢者施設がありますが、中でもサービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いに戸惑う方が多いのではないでしょうか。同じような施設だと思っている方は多いはずです。けれども、この2つには大きな違いがいくつかあります。違いをしっかりと把握しておかなければ、自分や家族に合った施設を選ぶことができません。

そこで、本記事では、サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いについて解説します。

  1. サービス付き高齢者向け住宅とは?
  2. 有料老人ホームとは?
  3. サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違い
  4. 施設選びのポイントを紹介
  5. サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームに関してよくある質問

この記事を読むことで、サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いなどが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.サービス付き高齢者向け住宅とは?

まずは、サービス付き高齢者向け住宅の特徴をチェックしておきましょう。

1-1.バリアフリー構造の賃貸住宅

サービス付き高齢者向け住宅を簡単に説明すると、バリアフリー構造の賃貸住宅です。別名・サ高住やサ付住宅とも呼ばれています。一般的な高齢者施設と言えば、入居という形で病院と併設して作られた施設で生活するというイメージが強くあるでしょう。けれども、サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー構造の賃貸住宅となっているため、一般的な賃貸住宅と契約内容は変わりません。ただ、部屋の作りや建物の構造がバリアフリーになっています。足腰が弱くなったり、不自由になったりしても安心して生活できる点がメリットです。

1-2.高齢者が安心して暮らしていけるサービスを提供

サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー構造になっているだけでなく、高齢者が安心して暮らしていけるサービスも提供しています。たとえば、近年社会問題になりつつある孤独死を防ぐための安否確認などです。中には、生活相談というサービスを提供しているところもあります。また、介護が必要になったときは、訪問介護・デイサービスなど外部の介護サービスを利用できるのもサービス付き高齢者向け住宅の特徴と言えるでしょう。

1-3.入居条件は60歳以上の要介護者・要支援者

サービス付き高齢者向け住宅には、入居条件が決まっています。60歳以上で要介護者または要支援者であることが大きな条件と言えるでしょう。要介護者でもさまざまな度合いがありますが、ほとんど介護が要らない状態もしくは軽い介護が必要な状態が入居条件となります。つまり、60歳以上で自立した生活ができる方であれば、入居可能です。

2.有料老人ホームとは?

一方で、有料老人ホームにはどのような特徴があるのでしょうか。

2-1.入居者のための介護サービスを提供する介護施設

有料老人ホームは、入居者のための介護サービスを提供する介護施設です。賃貸住宅として貸し出しているのではなく、要介護者の食事を補助したり、入浴や排泄の解除をしたりするのが大きな目的となります。施設によって受け入れを行っている要介護度は異なりますが、寝たきり状態の人や認知症の高齢者にも対応した施設がほとんどです。ただし、有料老人ホームと言ってもさまざまな種類があります。中でも、住宅型有料老人ホームは要介護度が低い高齢者が入居する施設で、介護サービスではなく、食事提供や家事サポートが受けられるのです。

2-2.介護を必要とする高齢者が生活支援を受ける

サービス付き高齢者向け住宅は自立した高齢者が生活する施設ですが、有料老人ホームは高齢者が生活支援を受ける施設となります。介護が必要で自立が困難な高齢者が対象です。賃貸住宅とは大きく異なるため、個室の面積が狭い傾向があります。では、具体的にどのような違いがあるのか、次の項目で説明しましょう。

3.サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違い

ここでは、サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いについて説明します。

3-1.大きな違いは介護サービス

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの大きな違いは、介護サービスにあります。介護サービスの違いは入居者の条件と深く関係しているのです。前述したように、サービス付き高齢者向け住宅の入居条件は、介護を必要としない自立した高齢者となります。原則として60歳以上であること・主に自立~軽度の要介護者が対象です。そのため、安否確認・生活相談・生活支援などが主ないサービス内容となります。一方で、有料老人ホームは主に介護を必要とする高齢者が対象です。原則として65歳以上の自立・要支援1~要介護5の高齢者が入居条件となります。よって、食事・入浴・排泄などの介護サービスや食事の提供・リハビリなどが介護サービスの内容です。

3-2.契約の形態がまったく異なる

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームでは、契約形態がまったく異なります。サービス付き高齢者向け住宅の契約形態は住宅の賃貸契約となりますが、有料老人ホームは介護施設の利用契約になるのです。見守りサービスなどが受けられる特徴がありまながらも、サービス付き高齢者向け住宅はアパートやマンションを借りるのと同じ契約内容となります。しかし、有料老人ホームは、老人ホームという施設に入居してサービスを受けるというサービス利用契約に当てはまるのです。この違いをきちんと理解しておかなければなりません。

3-3.生活の自由度にも大きな違いがある

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームでは、生活の自由度にも大きな違いがあります。賃貸契約としてのサービス付き高齢者向け住宅は、有料老人ホームよりも自由です。あくまでも賃貸住宅の1種となるため、入居者が外出したり外泊したりする際、届け出る必要がありません。けれども、有料老人ホームで外出や外泊をする際は、そのたびに届け出が必要となります。ほとんどの高齢者が事前に届け出をすれば受理してもらえますが、要介護度によっては申請がとおりにくいケースもあるのです。

3-4.それぞれのメリット・デメリットをチェック!

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホーム、それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

サービス付き高齢者向け住宅のメリット

  • 自由度の高い生活が継続できる
  • 体調に問題がなければ外出や外泊が自由にできる
  • 必要な介護サービスが自由に選択できる
  • 初期費用が安く住み替えがしやすい

有料老人ホームのメリット

  • 介護スタッフが24時間常駐しているので安心
  • 人員配置基準があるため、手厚い介護が期待できる
  • 毎月提携病院からの往診がある
  • 介護費用が毎月定額なので負担が少ない
  • 入居者同士での交流が盛ん

サービス付き高齢者向け住宅のデメリット

  • 施設によってサービス内容が異なる
  • レクリエーションなど入居者同士の交流が少ない
  • 寝たきりや認知症の進行など身体状態が重度になった場合は退去の可能性がある

有料老人ホームのデメリット

  • 食事や入浴時間がある程度決まっているので生活が制限される
  • まとまった入居一時金が必要
  • 手厚い介護を受けることができても費用が高額

4.施設選びのポイントを紹介

ここでは、施設選びのポイントを紹介します。

4-1.決め手は自由を取るか、安心を取るか

サービス付き高齢者向け住宅にするのか、有料老人ホームにするのか悩んでいる方は、自由と安心どちらを優先するのか考えてみてください。違いを見て分かるように、自由を選ぶのならサービス付き高齢者向け住宅、安心を選ぶなら有料老人ホームが最適と言えるでしょう。介護を必要としている身体状態であれば、サービスが充実している有料老人ホームに入居したほうが自分だけでなく家族も安心できます。いざというときの緊急時でも夜間職員が常駐していれば安心です。どちらを優先すべきかによって、施設選びにも大きな違いが生まれます。

4-2.将来の生活を見据えることも大事

施設を選ぶ際は、今現在の状態だけでなく、将来の生活を見据えることも大切です。生活の自由度はもちろん、介護度が重くなっても長く生活できるかどうかが重要となります。サービス付き高齢者向け住宅は、寝たきり・認知症になるなど介護度が重くなるほど退去の可能生が高くなりがちです。介護度が重くなった時点で住み替えを検討する方法もありますが、重くなった場合でも住み続けられるような設備やスタッフ体制が整っているかも注目する必要があります。

4-3.実際に入居体験をする

施設によって異なりますが、多くの有料老人ホームでは入居体験を行っています。実際に入居する前に、1日~2日ほど寝泊まりし経験することができるのです。どのような雰囲気の中で生活をするのか、毎日どのようなスケジュールで食事や入浴をするのかなど、実際に確かめることができます。施設によって雰囲気や入居者が異なるため、入居体験は必ず行ってください。そして、自分に合った雰囲気の施設を選びましょう。賃貸契約となるサービス付き高齢者向け住宅に入居体験はありませんが、必ず自分の足で部屋をチェックしてください。

5.サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームに関してよくある質問

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.有料老人ホームの主な種類は?
A.介護付・住宅型・健康型の3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 介護付有料老人ホーム:介護が必要な老人が対象で、施設に常駐するスタッフから介護サービスを受けることができる
  • 住宅型有料老人ホーム:所有権を持つことができるシニア向け分譲マンション。サービス付き高齢者向け住宅の1種だが、住宅型は健康管理などのサービスが受けられる
  • 健康型有料老人ホーム:健康で自立した高齢者が対象で、トレーニングルーム・カラオケ・麻雀(マージャン)ルームなどアクティブに過ごせる施設が充実している

Q.多様な生活を過ごしたい方にベストな施設は?
A.比較的健康状態がよく、身体的に問題がない方は多様な生活を過ごしたい気持ちが強いはずです。そんなときは、有料老人ホームよりもサービス付き高齢者向け住宅を選ぶといいでしょう。外出や外泊が自由にできるのはもちろん、一般的なマンションと変わらない住まいなので違和感なく生活することができます。また、充実した設備を満喫したいなら、サービス付き高齢者向け住宅の1種となる健康型有料老人ホームを選択するのもアリです。ほかの入居者と楽しみながら、さまざまな設備が利用できます。

Q.サービス付き高齢者向け住宅の費用は?
A.介護施設に入居するわけではないため、介護付有料老人ホームよりも費用を抑えることができます。あくまで目安となりますが、敷金・礼金は0円~数百万円、家賃と光熱費は月々10万~30万円になるでしょう。一般的な賃貸物件よりもサービスがついているため高額になりがちです。また、任意の介護サービスや食事提供サービスなどを受ける場合は、さらにサービス費用が毎月の費用として上乗せされることになります。

Q.見守り・生活相談サービスとは?
A.見守りサービスは、介護職員が定期的に施設ないを巡回し、各部屋を訪問することで安否を確認するサービスのことです。生活相談サービスは、入居者に対する生活全般のサポートを指しています。買い物や家族への連絡などを代行してくれるので、日々の生活にかかる負担を減らすことができるでしょう。

Q.サービス付き高齢者向け住宅の設備は?
A.具体的な設備は住宅によって異なりますが、基本的にはバリアフリーであらゆるところに手すりが設置されています。段差のない構造になっているため、車いすの方でも安心して生活できるでしょう。通路の幅や出入り口の幅が、一般的なマンションよりも広くなっているのが特徴です。

まとめ

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いは、介護サービス・生活の自由度・契約形態の大きな違いがあります。どのような目的で施設に入るかによって、どちらがいいのか明確になるでしょう。まずは、入居者の目的をハッキリさせることが大切です。また、将来どのような生活を送りたいのか・介護度の重さなどもチェックしてください。特に、介護度の重さによっては、入居条件に当てはまらないケースがあります。入居を検討している方は、家族と話し合った上で決めてください。