石油ストーブを上手に処分!灯油の管理・処分の方法とは?

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暖房能力が高くランニングコストの低い石油ストーブは、冬に大活躍の暖房器具です。最近では「電気を使用しない暖房」として震災の停電時でも使用できると注目を集めています。震災に強く低コストというメリットに対して、管理や処分が面倒というのが石油ストーブのデメリットです。石油ストーブの購入・買い替えを検討している方のために、石油ストーブの保管方法や処分方法についてご紹介しましょう。

  1. 石油ストーブは効率の良い暖房器具
  2. 石油ストーブの保管方法とトラブル対策
  3. 石油ストーブの管理と処分方法

1.石油ストーブは効率の良い暖房器具

1-1.石油ストーブの寿命とは?

石油ストーブは単純な構造の暖房器具です。暖房効率では、石油ファンヒーターに及ばないものの部屋を長時間暖めるという面では非常に優れています。石油ストーブは構造が単純であるという特徴から、非常に寿命の長い暖房器具です。メンテナンスや消耗品の交換をすれば10年程度は使用できます。石油ストーブは本体が安いというメリットに加えて非常に長寿命の暖房器具といえるでしょう。

安全装置のない石油ストーブは買い替えよう

現在販売している石油ストーブには“耐震自動消火装置”“給油時自動消火装置”などの安全装置が付いています。2011年4月以降の製品では安全装置の搭載が義務化しているため、現在購入できる石油ストーブは安全性が高いといえるでしょう。しかし、2011年以前の石油ストーブには安全装置が搭載していないものもあるので注意が必要です。安全装置のない石油ストーブは処分・買い替えを検討しましょう。

1-2.石油ストーブのメリットとは?

停電時でも使用できる

石油ストーブは電気に依存しない暖房器具です。点火に電気を使用しますが、電池によって点火できるので停電時でも使用できます。石油ストーブは震災時などにも使用できる暖房器具なのです。冬季に気温が下がり暖房が必需品となっている地域に住んでいる場合には、万が一に備えて石油ストーブを導入するのも良いでしょう。

自然対流なのでほこりが立たない

石油ストーブは風を送るための装置がないため、ほこりを立てることなく部屋が温まります。ハウスダストなどのアレルギーを抑える暖房器具の一つといえるでしょう。石油ストーブには自然対流に加えて遠赤外線による効果もあり、体を芯から暖めるという効果もあります。

1-3.メンテナンスが大切

石油ストーブは単純な構造なのですが、メンテナンスフリーというわけではありません。メンテナンスは少々面倒なのですが、快適に使い続けるためには大切な作業です。メンテナンスは石油ストーブを使わなくなる春先に行うようにしましょう。

2.石油ストーブの保管方法とトラブル対策

2-1.灯油はシーズン終わりに使い切る

石油ストーブの保管方法で最も大切なメンテナンスが灯油を使い切ることです。ストーブ内部に灯油が残っていると、灯油の劣化が進み故障の原因になります。灯油はシーズン終わりに必ず使い切るようにしましょう。

使い終わりに空焚(からだ)きをする

“空焚(からだ)き”というとあまり良いイメージがありませんが石油ストーブでは大切なメンテナンスの一つになります。空焚(からだ)きの方法は、灯油タンクを空にした後に石油ストーブを点火するだけです。石油ストーブの機種によっては空焚(からだ)きを禁止しているものもあるので、取り扱い説明書を読んで確認しましょう。

2-2.石油ストーブのトラブル回避

石油ストーブは、構造が単純であることから不調の特定は簡単です。石油ストーブによくあるトラブルと回避方法についてご紹介しましょう。

ストーブが点火しない

ストーブが点火しない原因は“灯油の変質”“点火装置の故障”“芯の消耗”の可能性があります。点火装置の故障と芯の消耗に関しては、点火部品や芯の交換で対処可能です。変質した灯油を使用してしまった場合には、灯油を完全に抜いた後に正常な灯油で再点火しましょう。

臭い煙が出る

ストーブから臭いや煙が生じる場合の多くは、灯油に問題があります。灯油は半月程度で変質してしまうため灯油の保管には注意が必要です。臭いや煙が出る灯油は早めに処分しましょう

燃焼中に勝手に消える

燃焼中に勝手に火が消えてしまう症状は“水の混入”が主な原因です。水が混入してしまった場合には、灯油専用スポイトで灯油をすべて抜き取る作業が必要になります。芯の交換が必要になってしまうこともあるので、灯油の管理に注意しましょう。

3.石油ストーブの管理と処分方法

3-1.灯油の保管と処分方法

石油ストーブの管理で重要なのが灯油の保管と処分の方法です。灯油の保管と処分方法についてご紹介しましょう。

灯油の保管方法

灯油は保管方法を間違えると半月程度で変質してしまいます。灯油は“灯油用の赤色の耐油性プラスチック容器”を使用して直射日光の当たらない場所に保管しましょう。

灯油の処分方法

灯油はもちろん危険物なのですが、発火しにくい特徴があるため処分方法はあまり難しくはありません。

  • 少量の廃棄:新聞紙や布に染み込んだ状態であれば燃えるゴミとして処分可能です。
  • 大量の廃棄:変質してしまった灯油など大量の灯油を処分する場合には、ガソリンスタンドの引き取りサービスを利用して処分しましょう。

3-2.消耗品の交換をしよう!

灯油ストーブには消耗品が数多くあります。消耗品を交換するだけでトラブルの回避や予防にもつながるのです。

灯油が染み込むことで点火しやすい状態にするのが芯の役割です。燃える部分なので、定期的なメンテナンス・交換が必要になります。ほとんどの石油ストーブの芯は、不燃繊維である“ガラス繊維”です。メーカーによって形状が異なるため、必ず適合した芯を使うようにしましょう。

点火プラグ

電池で発熱し石油ストーブを点火する部品です。石油ストーブが点火しない場合には“点火プラグ切れ”の可能性があります。点火プラグの交換にはドライバーが必要ですが、誰にでも簡単に交換可能です。点火プラグの位置や交換方法はメーカーによって異なるので取り扱い説明書を確認して交換しましょう。

電池

石油ストーブの発火にはあまり電気を使用しないため、電池は非常に長持ちです。1シーズンは十分に持つのですが、シーズンが終わって保管する際に、必ず電池を取り外しましょう。最近では、震災時にも点火できる手回し式の“電池レス石油ストーブ”などもあります。

3-3.石油ストーブの処分方法

壊れてしまった石油ストーブの処分方法についてご紹介しましょう。

灯油と電池を取り除いて粗大ゴミとして処分

石油ストーブは粗大ゴミとして廃棄できるのですが、その際には“灯油と電池の抜き取り”が必要です。電池の抜き取りは問題ないのですが、灯油の抜き取りは慎重に行う必要があります。壊れたストーブの場合、内部の灯油を使い切る空焚(からだ)きもできないため灯油用スポイトで灯油を抜き取らなければなりません。少々面倒な作業が必要になりますが、安全に石油ストーブを処分するためにも大切な作業です。処分のための作業の後は、粗大ゴミ収集申し込みをして排出しましょう。

不用品片付けサービスに処分を依頼しよう

石油ストーブを処分する場合、申し込みや収集場所までの運搬など多くの手間がかかります。忙しく石油ストーブの処分ができない場合には、不用品片付け業者に依頼するのも一つの方法です。不用品片付けサービスは、複数の処分を依頼することでお得に利用可能できます。春の整理整頓を良い機会と考えて、お得に不用品片付けを利用してみましょう。

まとめ

石油ストーブは、電源を使用しない暖房器具として注目を集めています。震災など不測の事態に強い石油ストーブは、緊急時の備えと考えて良いでしょう。石油ストーブは、ほかの暖房器具と比べて非常に構造が単純であるためメンテナンスも簡単です。灯油の保管方法とシーズン後のメンテナンスさえ欠かさなければ、10年程度は十分使うことができます。買い替えや故障によって不要になってしまった石油ストーブは、安全面からも適切な方法で処分する必要があるのです。自分だけでは処分が難しい場合には、不用品片付けサービスを利用して処分することを検討してみるのも良いでしょう。