故障した電子レンジ、どうする? 電子レンジの処分知識を学ぼう!

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電子レンジ

生活にかかせない家電製品、電子レンジ。最近は専用レシピなのも充実しており、ますます需要が高まりつつあります。当然、故障すると非常に困ってしまうはずです。

そこで、今回は電子レンジの寿命にまつわる情報を中心に、処分方法や買い換え知識などをご紹介します。

  1. 電子レンジの寿命はどのくらいなの?
  2. 電子レンジの寿命が近いサイン
  3. 電子レンジの処分方法
  4. 電子レンジはどうやって選ぶ?

1.電子レンジの寿命はどのくらいなの?

1-1.電子レンジの平均寿命

電子レンジはマイクロ波による摩擦熱を利用して食品を加熱する家電製品です。そのため、そのマイクロ波を出す装置の寿命=電子レンジの故障といえます。

マイクロ波を出す装置は真空管の一種であるマグネトロン(マイクロ波発振用電子管)です。マグネトロンは、約2000時間で稼働寿命を迎えるとされています。2000時間を日数に換算すると80日程度です。

「寿命が80日!?」……と、驚かれた方も多いでしょう。しかし、よく考えてみてください。レンジ機能を使うのはごく短い時間でしかありません。ですから、実際には長い寿命があります。

たとえば、1日10分間しか使用しないとすれば、12000日は持つということ。これはつまり、約33年に該当します。

1-2.寿命はあくまで目安

マグネトロンの寿命が2000時間。1日10分の使用を前提とすれば33年持つと考えられる、とお話ししました。しかし、それはあくまでも理論値。ほかのパーツの劣化などが重なってくるので、1日10分しか使用しないからといって、必ずしも33年持つというわけではありませんので注意しましょう。

また、マグネトロンの寿命も、メーカーや生産国によって大きく変化するのも忘れてはいけません。たとえば、日本製は長持ちしますが、中国製はすぐに壊れてしまう可能性が高いといえます。

2.電子レンジの寿命が近いサイン

電子レンジには、寿命を知らせるサインがあります。どのようなものか見ていきましょう。

2-1. 調理できない・温まらない

1番分かりやすいサインといえば、調理できない・温まらないといった不具合。マグネトロンが消耗している可能性が高いので、寿命といえます。

2-2.ドアがしっかりと閉まらない

ヒンジが壊れるなどしてドアが閉まらなくなることがあります。電子レンジはマイクロ波を利用しているので、ドアが開いたまま調理が行われると危険です。また、満足に機能を果たせません。寿命と割り切って買い換えるのが賢明でしょう。

2-3.ターンテーブルが回らない

ターンテーブルが回らないということは、正常に温めることができないということ。寿命が近いといってもよいでしょう。

ただし、最近はターンテーブルのない電子レンジも多いので参考にできない場合もありますのであしからず。

3.電子レンジの処分方法

3-1.粗大ゴミとして処分

最もポピュラーな方法といえば、やはり自治体による回収でしょう。

電子レンジは代表的な家電製品ですが、幸いにも家電リサイクル法の対象品目ではありません。そのため、自治体で回収を行っています。

電子レンジのサイズによって異なりますが、基本的には不燃ゴミか粗大ゴミとして捨てることができるでしょう。ただし、自治体によっては小型家電リサイクル法の品目の場合があります。小型家電リサイクル法の品目に入っている場合は手続きをしなければいけないので、自治体の係員に尋ねておきましょう。

3-2.リサイクルショップに売却

電子レンジはリサイクルショップで需要の高い家電製品ですので、リサイクルショップに売却するという方法も比較的ポピュラーでしょう。

メリットは買い取ってもらえること。デメリットは持ち込む手間です。車などがないと、重い電子レンジを運ぶのは一苦労でしょう。しかも、電子レンジの状態によっては買い取ってもらえないこともあります。

せっかく車で運んでも、ガソリン代のほうがかかっているなんて可能性もあり得るのです。電子レンジを持ち込む際には査定額が下がらないように必ず掃除を行いましょう。また、旧式のものや中国製のものなどはあきらめたほうが無難です。

3-3.インターネットオークション

インターネットオークションは、利用しやすいので非常に便利です。

しかし、電子レンジは非常に汚れやすい家電製品であることがネック。せっかく落札されても、値段交渉をかけられたり、クレームなどで返品されたりといった苦労があります。かといって、高値で売れないこともざらなので、電子レンジのグレードなどによっては苦労に見合わないかもしれません。

3-4.不用品回収業者による回収

不用品回収業者も、最近人気が徐々に増え始めている処分方法です。完全に故障している電子レンジや、旧式の電子レンジ、中国製などの粗悪品の場合など、売却が期待できないものを処分したい際におすすめします。

4.電子レンジはどうやって選ぶ?

4-1.電子レンジのタイプから選ぶ

電子レンジは以下の4つの種類に大きく分けられます。

  • 電子レンジ
  • 電子オーブンレンジ
  • ガスオーブン
  • コンベクションオーブン

電子レンジは基本のタイプ。マイクロ波を使った摩擦熱で温める機能だけを持った低機能品です。

電子オーブンレンジは、レンジ機能にプラスして複数の機能を持った多機能電子レンジのこと。

ガスオーブンはガスで温めた風を使って調理するタイプです。一般的な電子レンジに比べて素早く熱が伝わるメリットがありますが、通常はレンジ機能がないというデメリットが特徴的。ただし、最近はレンジ機能も併せ持ったコンビネーションレンジも主流になり始めているので問題はないでしょう。

コンベクションオーブンは、熱風の対流を利用することで、食品をむらなく温めることができるというのが強み。プロに好まれやすく、レストランなどでも多く採用されているようです。

4-2.庫内容量から選ぶ

電子レンジの容量は、主に3種類。すなわち、1~2人用の『20~25L』、3~4家族の『26~30L』、4人家族以上用の『30L~』です。

家族構成を考えて選ぶようにしましょう。

4-3.センサー方式から選ぶ

電子レンジ・オーブンレンジには、どれだけ加熱すれば良いのかを判別するためのセンサーがあります。センターによって食品の分量や状態を把握するのです。

最も人気が高いのは『赤外線センサー方式』。食品が加熱される過程で発生する赤外線をセンサーで感知し、食品の状態を把握して正確に加熱するのが特徴です。

4-4.流行(はやり)から選ぶ

電子レンジにも、洋服のように流行(はやり)が存在します。最近流行(はやり)しているタイプの電子レンジといえば、健康に気を配った電子レンジでしょう。たとえば、調理の際に油分や塩分を自動でカットする機能。あるいは、油を使わずに揚げ物を作る機能などです。ほかにも、蒸し調理ができるかどうかも重要でしょう。

ただし、流行(はやり)だけで選ぶと後悔することも珍しくありません。理想としては、参考程度にとどめておくのがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は故障した電子レンジの処分法について中心にご紹介しました。

  1. 電子レンジの寿命はどのくらいなの?
  2. 電子レンジの寿命が近いサイン
  3. 電子レンジの処分方法
  4. 電子レンジはどうやって選ぶ?

電子レンジは生活の必需品です。しっかりと処分して、買い換えましょう。