【だるまの捨て方】処分前に必要なことと正しい方法を解説!

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「だるまはゴミとして処分してもいいのか?」「下手に処分すると悪いことが起きるかも」など、だるまの処分方法で頭を抱えている方は多いでしょう。縁起物として知られているだるまは、いくつか処分方法があります。また、処分前にしてほしいこと・注意点も把握することが大切です。

本記事では、だるまの処分方法とポイントを解説します。

  1. どんなときにだるまを処分する?
  2. だるまを処分する前にすべきこと
  3. だるまの処分方法は?
  4. だるまを処分する際の注意点
  5. だるまの処分に関してよくある質問

この記事を読むことで、だるまを正しく処分する方法が分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。


1.どんなときにだるまを処分する?

最初に、だるまの基本知識や処分するのはどんなときが多いのか解説します。

1-1.だるまは縁起物の1つ

お正月や何かの願掛けをするときに購入することが多いように、だるまは縁起物の1つです。もともとは、仏教をインドから中国へと伝えた禅宗の僧侶・達磨(だるま)大師がモチーフとなっています。達磨大師は長年座禅を組んで修行したため手足が衰えてしまったといわれており、座禅の姿をだるまとして描いているのです。一般的なだるまは赤い色をしていますが、仏教において暗いの高い僧侶が赤い衣を身につけていたからだといわれています。縁起物だからこそ、だるまを処分するのにゴミとして出すのは「バチがあたる」「燃やすと不吉なことが起きる」と思われているのです。

1-2.だるまのご利益を授かったときに手放す

一般的に、だるまを手放すときはご利益を授かったときがほとんどです。だるまに願掛けをするときは、墨で左目を書くことになるでしょう。そして、祈願が叶(かな)ったときに感謝の気持ちを込めて右目を書き入れるという風習があります。ご利益を授かったからこそ、そのままゴミに出したり燃やしたりするのは失礼にあたることだとみなされているのです。右目を書き入れた後は、しっかりと感謝して適切な方法で処分します。

1-3.大切に保管する選択肢もある

ご利益を得た後は正しくだるまを処分して、次の年は処分しただるまよりも大きめのだるまを飾ると良いといわれています。けれども、縁起の良い流れを運ぶために、そのまま大切に保管するという選択肢もあるのです。「役目を終えただるまは適切な方法で手放さないといけないのでは?」と思いがちですが、大切に保管しておいても特に問題はありません。ただ、そのまま保管する場合は傷まないように保管場所を整えることが大切です。

2.だるまを処分する前にすべきこと

ここでは、だるまを処分する前にすべきことをいくつか紹介します。

2-1.捨てる前に供養する

だるまを処分する前に、供養しなければなりません。前述したように、だるまは縁起物になるため、きちんと感謝をしてから正しい方法で供養する必要があります。感謝の気持ちを込めて供養することで次の良縁につながるからです。達磨大師がモチーフになっているように、いわゆる達磨大師の化身となる存在となるため、ゴミ袋に入れてそのまま廃棄というのは失礼にあたります。供養方法に関しては次の項目で説明しましょう。

2-2.主な供養方法は3つ

だるまの主な供養方法は、お寺や神社に依頼するか・どんど焼きやだるま市で供養してもらう方法があります。供養を行っているところは探せば意外と近くに見つかるはずです。どうしても見つからない場合は、自分で供養する方法もあるので安心してください。自分で供養する方法としては、供養したいだるまをきれいに拭いて塩を振ってあげた後、白い紙または布に包み処分するだけでOKです。塩を振るときは感謝の気持ちを込めるとなおさら良しとされています。

2-3.だるまのご利益期間は1年間

だるまを処分する前に、購入してからどのくらい経過しているのか確認してください。一般的に、だるまのご利益期間は1年間だといわれています。たとえ、期間内に利益を得ることができなかったとしても、1年の区切りをつけて感謝の気持ちと込めた上で右目を書き入れてください。右目を書き入れないまま供養するのではなく、右目をきちんと書き入れるのがポイントです。そして、成就しなかった場合は、同じサイズのだるまを次に購入し再挑戦することになります。

3.だるまの処分方法は?

それでは、だるまはどのようにして処分すればいいのでしょうか。

3-1.お寺や神社で供養し処分してもらう

一般的な方法として知られているのは、お寺や神社で供養し処分してもらう方法です。お寺や神社の中には、お焚(た)き上げ供養を行っているところがあります。お焚き上げ供養には、人形などの魂が宿っているものを燃やすことで浄化し、天に返すという意味が含まれているのです。古くから供養のための儀式として行われていたため、付き合いのあるお寺などに出向き供養し処分してもらいましょう。ただし、お寺や神社の中にはお炊き上げを行っていないところや、決まった期日に受けつけているところがあります。近くにない場合は、宅配でも受けつけを行っているところに依頼するといいでしょう。

3-2.どんど焼きやだるま市で供養し処分してもらう

お寺や神社以外でも、どんど焼きやだるま市を利用して供養し処分してもらう方法があります。どんど焼きは正月飾りや書き初めなどを集めて積み上げ燃やし、年神様を見送りするという風習です。だるまも一緒に供養できるところがあるため、1月15日の小正月に神社で行われる予定がないか確認してください。町内会や子ども会などでどんど焼きを行っている地域もありますが、だるまを燃やすと目がつぶれるから燃やしてはいけない決まりがある地域もあるので要注意です。なお、お寺の境内で催されるだるま市を利用するのもいいでしょう。あらかじめ、開催日や供養を行っているか確認が必要です。

3-3.自分で供養し普通のゴミとして処分する

自分でだるまを供養する場合、普通のゴミとして処分する方法があります。自治体によって異なりますが、多くの自治体では燃えるゴミまたは粗大ゴミ扱いになる可能性が高いでしょう。一般的に、一辺が30cm以上の大型サイズのだるまは粗大ゴミとなります。粗大ゴミの場合、事前にコンビニやスーパーで粗大ゴミ処理券を購入してから回収指定場所に持っていかなければなりません。具体的な方法に関しては、自治体のホームページをチェックしてください。

3-4.不用品回収業者に依頼する

だるまを不用品回収業者に依頼し処分してもらう方法も選択肢の1つです。不用品回収業者の中には、供養を行っているところもあるので安心して処分できるでしょう。また、大量の不用品がある場合、一気に回収してもらえるため、手間と時間がかかりません。出張回収を利用すれば、わざわざ自分で運んだり、ゴミの種類ごとに分類したりする必要がないのです。また、買取を行っている業者に依頼すれば、買い取ってもらえるものが出てくる可能性があります。買い取ってもらえるものが多いほど、処分費用を抑えることができるでしょう。

4.だるまを処分する際の注意点

ここでは、だるまを処分する際の注意点をいくつか紹介します。

4-1.ゴミ捨て場に放置するのは絶対にNG

「面倒だから」「すぐに処分したい」との理由で、ゴミ捨て場に放置することだけは絶対にしないように気をつけましょう。だるまが放置されている様子を見ると、近所の人たちもどこか嫌な気持ちになってしまいます。せっかく縁を運んできてくれるものなのに、適当な扱いで処分すると次の良縁を引き寄せることができなくなる恐れもあるのです。あくまで風習ではありますが、気持ちよく処分するためにも、きちんと供養をして自治体のルールを守りましょう。すぐに処分したい場合は、供養を行っている不用品回収業者に依頼するといいですよ。

4-2.お寺や神社で供養してもらうときは供養料を準備する

お寺や神社でお焚き上げを依頼する場合、気持ちとして供養料を準備することになります。具体的な供養料の金額はお寺・神社によって異なるため、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。あくまで目安となりますが、供養料としてのお布施は3,000~10,000が相場です。「お気持ち程度で構いません」といわれたときには、最低限の5,000円を用意しておくといいでしょう。

4-3.宅配で送る場合は送料を確認しよう

宅配でだるまを送り供養してもらう場合は、送料の有無を必ず確認してください。送料は自己負担か、いくらかかるのか事前に確認することでトラブルを未然に防ぐことができます。また、送料と併せて、宅配の手順もチェックしておくといいでしょう。事前の申し込みが必要になったり、1度に受けつけ可能な個数だったり神社やお寺で異なる可能性があります。なお、供養後に供養報告書をしっかりと送ってくれるかどうかもチェックしたほうが安心です。

4-4.気をつけておきたい悪徳業者

不用品回収業者にだるまの供養と処分を依頼する場合、不正を働く悪徳業者に注意が必要です。回収業者の中には、回収後に追加料金を請求したり、きちんと正しい方法で処分してくれなかったりする悪徳業者が存在しています。悪徳業者に引っかからないため、複数の業者を比較してください。サービス内容が充実している・スタッフの対応がいい・無料見積もりや無料相談を受けつけているかも要チェックです。

5.だるまの処分に関してよくある質問

だるまの処分に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.願いごとが叶ったときのだるまの処分ポイントは?
A.願いが叶ったらだるまを供養し翌年はひと回り大きいサイズのだるまを買い求める方法が一般的です。そのほかの方法としては、以下のポイントがあります。

  • 願いが叶った古いだるまを供養せずに取っておき、新しいだるまと一緒に並べる
  • 願いが叶っただるまと同じだるまを新しく購入する

基本的に、願いが叶っただるまを手元に置く場合は供養をする必要がありません。供養が必要になるケースは、処分するときだけです。

Q.人形供養祭でもだるまは供養してもらえるのか?
A.人形供養を行っているお寺や神社の中には、だるまも一緒に供養しているところがあります。人形供養祭を利用して供養し処分するのも選択肢の1つといえるでしょう。お寺以外にも、生活協同組合や葬儀社の中には、定期的に人形供養祭を催しているところがあります。近くに葬儀社がある場合は、事前に問い合わせて確認してください。

Q.自分で供養する際の注意点は?
A.自分で供養する際は、以下のポイントに注目してください。

  1. 感謝の気持ちを込めてだるまをきれいにする
  2. きれいな白い紙または布に包む
  3. 感謝の気持ちを込めて塩を振りかける
  4. ゴミとは違う袋に入れる

ここで注意しておきたいのは、ゴミとは違う袋に入れることです。ほかのゴミと一緒に入れず、だるまは別の袋に1個だけ入れてください。

Q.だるまは買取対象になるのか?
A.基本的に、だるまは買取対象になりません。もともと願掛けなど縁起物として使われるだるまだからこそ、買取対象にならないところがほとんどです。けれども、伝統芸能として知られているだるまや、飾り物としてのだるまは買取対象になることがあります。縁起物として利用していないだるまを処分する際は、買い取ってもらえないか買取店などに問い合わせるといいでしょう。

Q.おすすめの不用品回収業者は?
A.不用品の回収と買取を行っているゼロプラスにご依頼ください。遺品整理サービスも行っているので、遺品整理で出てきただるまの供養や処分も可能です。買い取り対象の不用品が多ければ、処分費用の節約につながるでしょう。また、格安回収・高価買取も行っています。不用品が大量にあってもお得なプランがあるので、ぜひ1度ご相談ください。

まとめ

だるまの主な捨て方は、お寺や神社などで供養してもらう方法です。だるまは縁起物なので、そのままゴミとして捨てる行為に戸惑う方が多いでしょう。絶対というわけではありませんが、きちんと供養してもらってあら捨てたほうが気持ち的にも楽になります。また、自分で供養して処分したり、だるま市を利用したりする方法などさまざまです。処分方法をいくつか把握しておけば、最適な方法で捨てることができるでしょう。