遺品整理の悪徳業者に注意! 依頼する際にチェックすべきポイントは?
遺品整理の悪徳業者が存在することをご存じでしょうか? 近年はさまざまな事情から、遺品整理を専門業者に依頼する人が増えてきています。「遠方に住んでいるので何度も通うのが難しい」「遺品が多すぎて処分に困っている」というような悩みも、遺品整理業者に依頼すれば解決できるでしょう。実際にその需要は年々高まり、全国に遺品整理業者が増えてきているのが現状です。しかし、どの業者に依頼しても同じというわけではありません。中には悪徳業者も存在しており、その業者を利用した人たちがトラブルに巻き込まれている例もあるのです。この記事では、遺品整理の悪徳業者によくある特徴や見分け方などをご紹介します。
この記事を読むことで、遺品整理の悪徳業者について分かるはずです。トラブルに巻き込まれないために、ぜひ参考にしてください。
1.遺品整理の基礎知識
まずは、遺品整理についてまとめました。
1-1.遺品整理とは?
遺品整理とは、故人が生前所有していた身の回りのものを整理することをいいます。一般的に遺品整理は遺族の役目であり、住んでいた家を明け渡すこと、気持ちの整理をつけることなどを目的として行うものです。方法としては、遺品を「残すもの」「処分するもの」「形見分けするもの」に仕分けし、不要なものを処分して残ったものを整理します。
1-2.近年増えている遺品整理の需要
近年、遺品整理の需要が増大している理由には、核家族化などの社会的な背景が関係しています。「両親が亡くなって子どもが一人だけなので遺品整理するのが大変」「遠方に住んでいる身内しかいない」といった問題が非常に増えているのです。また、身内のいない高齢者の孤独死が増えていることも、遺品整理の需要が増大する原因の一つとなっています。
1-3.遺品整理の業者について
遺品整理の需要増加により、全国で遺品整理業者が増えてきています。「遺品が多すぎて何から手をつけたらよいのか分からない」「一人で作業するのは時間的にも体力的にも難しい」という問題を解決してくれるのが、遺品整理業者です。具体的な仕事は遺品の仕分けと適正な処分であり、業者によっては遺品供養や部屋の清掃サービスを行っているところもあります。
2.遺品整理の悪徳業者とは?
遺品整理の悪徳業者について、特徴や実際のトラブル例などをご紹介します。
2-1.悪徳業者の存在について
遺品整理の需要が高まるにつれ、遺品整理業は新規事業モデルとして認知がすすみつつあります。補助金を受けやすくなるケースもあるため、逆手にとる悪質な業者が増えているのです。
2-2.悪徳業者の特徴
遺品整理の悪徳業者には、以下のような特徴があります。
- 直接訪問せず、電話やメールだけで見積もりをとる
- 見積書と実際の請求金額がまったく違う
- トラックで巡回しながら無料回収を宣伝している
- 遺族の立ち合いを求めず、業者だけで作業しようとする
- ホームページなどで業者の情報を公開していない
2-3.トラブル例
悪質な遺品業者を利用したことで実際に起きたトラブル例をご紹介します。
- 追加料金が発生し、高額な費用をだまし取られた
- 遺族の目の前で遺品を雑に扱われた
- 回収した遺品を不法投棄された
- 「無料回収」を宣伝していたのに高額な料金を請求された
- 見積もり内容に納得できず断ろうとしたら脅された
- 作業中に貴金属や金品を盗まれた
- 確認せずに形見や権利書を処分された
3.遺品整理の悪徳業者を見分けるために
悪徳業者を見分けるポイントや相談先などをご紹介しましょう。
3-1.見分け方、ポイント
悪徳業者を見分けるためには、業者選びを慎重に行う必要があります。業者のホームページをしっかりチェックし、知りたい情報が書かれているか、業者の住所や固定電話の番号が記載されているかを確認してください。また、実績が豊富な業者であるかもチェックしましょう。料金が安すぎる業者にも注意が必要です。事前に数社から見積もりをとって大まかな相場を把握しておくことをおすすめします。また、実際にスタッフと会ったときに、言葉づかいや身だしなみ・人柄をよく見ておいてください。契約を急がせる素振りはないか、納得のいく料金の説明があるかは特に重要なポイントになります。さらに、実際にその業者を利用したことがある人たちの口コミもチェックしておきましょう。トラブルはなかったか、満足のいく対応をしてもらえたか、確認しておいてください。
3-2.遺品整理士について
遺品整理士が在籍しているかどうかも重要なポイントになります。遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理士認定協会が運営する民間資格です。遺品整理に関する正しい知識を持っていることを認めた資格で、遺品整理士がいることは優良業者のあかしであるともいわれています。安心して遺品整理を任せることができるため、この資格の所有者が在籍しているか、必ずチェックしてください。不用品回収買い取り・遺品整理の「ゼロプラス」には、遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍しています。ぜひ利用してみてください。
3-3.トラブルになったときの相談先
万が一、遺品整理業者とトラブルになったときは、まず弁護士や行政書士の前に国民生活センターに相談してみるとよいでしょう。悪徳遺品整理業者とのトラブル相談を数多く受けているため、適切なアドバイスをもらえるはずです。また、遺品整理士が在籍している業者であれば、遺品整理士認定協会に相談するのもよいでしょう。
4.遺品整理の悪徳業者に関するよくある質問
「遺品整理の悪徳業者について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q. 遺品整理はどのようなタイミングですればよいですか?
A.物件の明け渡し期限などが特にない場合は、四十九日法要など親族が集まるタイミングで遺品整理をする人が多いでしょう。また、故人への想(おも)いが癒(い)えてから遺品整理を行ったほうがよい場合もあります。
Q.遺品整理で起こりうる親族トラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?
A.形見分けにおける金銭的なトラブルや、勝手な判断で遺品を整理してしまったことによるトラブルがよく発生しています。親族トラブルを避けるためには、親族とのコミュニケーションをしっかりととっておくことが大切です。
Q.遺品整理業者を利用するメリットにはどのようなものがありますか?
A.時間や手間がかからないという点です。また、業者によっては不要な遺品の買い取りもしてもらえます。
Q.遺品の供養もお願いできるのですか?
A.「ゼロプラス」では遺品の供養も受け付けています。そのまま処分することに抵抗がある遺品は、供養を依頼するとよいでしょう。
Q.遺品整理士の資格はどうやって取得するのですか?
A.遺品整理士認定協会の認定試験に合格すると取得できます。2か月間の講義を受講し、最後にレポートを提出して合否の判定がされるという流れです。
まとめ
いかがでしたか? 遺品整理の悪徳業者について詳しくご紹介しました。悔いなく遺品整理を済ませるためには、業者選びを慎重に行わなければなりません。悪徳業者を利用するとトラブルに巻き込まれる可能性があるため、業者を見極めるための知識を身につけておきましょう。ぜひこの記事を参考にして、スムーズに遺品整理を済ませてください。