仏壇の処分方法に迷ったら! 方法ごとの流れや注意点も紹介!

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「仏壇が不要になったが処分方法が分からない」とお悩みではありませんか?  何らかの事情で仏壇の処分が必要になったとき、「捨てるのは抵抗がある」「供養はどこに依頼すればよいのか?」など、不安や疑問もあると思います。

この記事では、仏壇の適切な処分方法や処分の流れ・注意点などを詳しくご紹介しましょう。

  1. 仏壇の処分が必要になるのはどんなときか?
  2. 仏壇を処分する4つの方法
  3. 仏壇の処分方法を選ぶポイントは?
  4. 仏壇を処分する際の流れ
  5. 仏壇を処分する際の注意点
  6. 仏壇の処分に関するよくある質問

この記事を読むことで、仏壇の処分にかかる費用や、処分する前に確認すべきことなどが分かるはずです。


1.仏壇の処分が必要になるのはどんなときか?

まずは、仏壇の処分が必要になるケースについてご紹介しましょう。

1-1.引っ越すとき

引っ越しを機に仏壇の処分を検討するケースもあるでしょう。「新居に置き場所がないので小さめの仏壇がほしい」「新居の雰囲気に合わないのでデザインを変えたい」など、理由はさまざまです。また、介護施設には仏壇を持ち込めないため、入所を機に処分する人もいます。

1-2.遺品整理をするとき

両親が亡くなり、実家に仏壇を置いておけなくなった場合は処分が必要です。実家をそのまま残すにしても、遠方に住んでいると仏壇をなるため簡単に管理できなくなるため、処分を検討するケースが多くなっています。

1-3.継承者がいなくなったとき

今は子どもがいない家庭や一人っ子の家庭も増えてきているため、仏壇の継承者がいないという理由で処分するケースも珍しくありません。生前整理の際に仏壇も処分し、残された遺族の負担を減らそうとする人も多いのです。

2.仏壇を処分する4つの方法

仏壇の処分方法には、以下のようなものがあります。

2-1.菩提寺

仏壇を処分する際は「閉眼供養」という魂抜きをする必要がありますが、菩提寺に依頼すれば閉眼供養と合わせて仏壇の処分も引き受けてくれる可能性があります。ただし、檀家(だんか)の依頼だけ引き受けているお寺も多いので事前に確認が必要です。

2-2.仏具店

仏壇の引き取りを受け付けている仏具店もあります。引き取った仏壇はお焚(た)き上げによる合同供養をしてくれる場合がほとんどです。「菩提寺が遠いので自分で持ち込むのが難しい」というときなどに利用してみるとよいでしょう。

2-3.不用品回収業者

引っ越しや遺品整理などで仏壇以外にも不用品が多数出た場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。回収方法には主に持ち込み・宅配・出張の3種類がありますが、出張回収を利用すれば希望した日時に自宅まで回収に来てもらえます。そのため、仏壇を自分で運ぶのが難しい人でも安心です。

2-4.自治体

閉眼供養をおこなった後であれば、仏壇をゴミとして処分しても問題ありません。何ゴミに分類されるかは自治体によって異なるため、自分が住んでいる地域では何ゴミになるのか調べましょう。

3.仏壇の処分方法を選ぶポイントは?

仏壇の処分方法はいろいろあるため、どの方法を選ぶべきか迷う人は多いでしょう。選び方のポイントをまとめました。

3-1.悔いなく処分したいなら菩提寺や仏具店

仏壇は毎日手を合わせていたものなので、閉眼供養をしていてもゴミとして処分するのは抵抗があるという人も多いでしょう。新しい仏壇に買い替える場合も同様です。菩提寺や仏具店に依頼すればきちんと供養してから処分してもらえるため、心残りはないでしょう。

3-2.安く処分したいなら自治体のゴミ回収

できるだけ費用をかけずに処分したい人には、自治体のゴミ回収を利用するのがおすすめです。仏壇の処理手数料は500~2,000円程度の自治体が多く、安く処分できます。菩提寺に依頼した場合は10,000~50,000円、仏具店の場合は20,000~80,000円の処分費用がかかるため、自治体のゴミ回収がいかに安いか分かるはずです。

3-3.手間をかけず処分したいなら不用品回収業者

できるだけ手間をかけたくない人は、不用品回収業者を利用するとよいでしょう。前述したように、出張回収を利用すれば自宅まで仏壇を回収に来てくれます。ほかに不用品が多数あっても自分で分別したり運搬したりする必要がないため、最も手間をかけずに処分できる方法といえるでしょう。

4.仏壇を処分する際の流れ

仏壇を粗大ゴミに出す場合と不用品回収業者に依頼する場合の流れをまとめました。

4-1.粗大ゴミに出す場合

閉眼供養をした仏壇を粗大ゴミとして捨てる場合、まずは回収の申し込みをする必要があります。その際、回収日時と回収場所・料金を確認してください。コンビニや郵便局で料金分の粗大ゴミ処理券を購入し、仏壇の目立つ場所に貼りましょう。そして、回収日の朝、指定された回収場所まで持っていくというのが一般的な流れです。

4-2.不用品回収業者に依頼する場合

不用品回収業者に回収を依頼する場合は、まず無料見積もりを依頼しましょう。その内容に納得できたら、現地での見積もり日時を決定します。正式見積もりの内容にも納得できたら、実際の作業日時を決定して予約してください。作業終了後、支払いという流れになります。

5.仏壇を処分する際の注意点

仏壇を処分するにあたって知っておきたい注意点をまとめました。

5-1.引き出しにものが入っていないか確認する

仏壇の引き出しを確認してから処分してください。引き出しに数珠や遺影などをしまっていたり、通帳や印鑑などの保管場所にしたりしている場合もあるため、そのまま処分してしまうと大変なことになります。忘れずにチェックしましょう。

5-2.宗派ごとのルールを確認する

仏壇の処分方法に宗派ごとのルールが決められている場合もあるため、必ず確認しておきましょう。たとえば、位牌(いはい)も処分前に魂抜きをしなければならない宗派と、そうでない宗派があります。どんなルールがあるか分からない場合は、菩提寺に聞いてみるとよいでしょう。

5-3.不用品回収業者は慎重に選ぶ

仏壇の処分を不用品回収業者に依頼する場合、業者選びは慎重におこなってください。実績は豊富か・無料見積もりを受け付けているか・必要な許可を持っているかなど、細かくチェックしましょう。悪質な業者を利用して回収した不用品を不法投棄された例もあるため、十分注意が必要です。

6.仏壇の処分に関するよくある質問

「仏壇を処分したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.仏壇の閉眼供養にはどのような服装で行けばよいですか?
A.喪服を着る必要はありませんが、できるだけ地味で黒っぽい服装がよいでしょう。

Q.遺影を処分するにはどうすればよいですか?
A.仏壇と一緒に閉眼供養とお焚(た)き上げをしてもらってください。

Q.仏壇は売ることもできるのでしょうか?
A.状態のよい仏壇は売れる場合もあります。美術的な価値が高い仏壇なら古美術商に売却するのもよいでしょう。

Q.遺品整理業者に仏壇の供養を依頼することはできますか?
A.業者によっては依頼可能です。遺品整理・生前整理のサービスをおこなっているゼロプラスでは、仏壇の魂抜きと処分を受け付けています。

Q.悪質な不用品回収業者の特徴を教えてください。
A.ホームページがない・所在地を明らかにしていない・無料見積もりを受け付けていないなどの特徴があります。

まとめ

不要になった仏壇を処分する方法について詳しくご紹介しました。仏壇は閉眼供養をおこない、悔いのないように処分することが大切です。ぜひこの記事を参考に、仏壇をスムーズに処分してください。