遺品整理で残すものは何? 仕分けのポイントをつかんで整理しよう!
「遺品整理で何を残せばいいのか分からない」「残すものがたくさんあって困っている」など、遺品整理にお悩みの方は多いでしょう。大切な人の遺品は、できるだけ多く手元に置いておきたい気持ちは分かります。しかし、すべてを残しておくことはできませんよね。遺品整理のポイントをきちんと把握しておけば、残すもの・残さないものの取捨選択がきちんとできるようになります。本記事では、遺品整理で残すものの選び方・仕分けのポイントを説明しましょう。
この記事を読むことで、遺品整理で残すものと残さないものの仕分けポイントが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.遺品整理で残すものとは?
遺品整理で残したほうがいいものは、どんなものがあるのでしょうか。
1-1.まずは遺言書をチェックしよう!
遺品整理を始める前に必ずチェックしておきたいのが、遺言書の内容です。効力が認められた遺言書に遺品整理について記載されている場合、その内容のとおりに進めていかなければなりません。なお、親族とのトラブルを防ぐためにも、遺言書は読んだ後も必ず保管してください。
1-2.捨ててはいけないもの一覧
遺品整理で捨ててはいけないものはたくさんあります。分かりやすいように、以下に一覧をピックアップしてみました。
- 現金・通帳・証券類
- 金銭的に高い価値があるもの
- 身分証明書・印鑑・カード類・書類系
- リース品など借りもの系
- カギ
- 心理的に大切なもの
貴金属製品・酒類・美術品・骨とう品・着物など金銭的に価値があるものは、売却してお金に換えられます。これらをただ捨てるのは、非常にもったいないことなのです。また、金銭的な価値がなくても、思い出の品やアルバム等は心理的に大切なものとなります。無理をして捨てる必要はありませんよ。
2.遺品整理で残すものの選び方
遺品整理で残すもの・残さないものを選ぶ際のポイントについて解説します。
2-1.事前に親族で基準を決めておく
遺品整理は、遺品の量が多いほど仕分けに時間がかかってしまいます。ですから、何を残すのか、何を処分するのか、あらかじめ親族で決めておきましょう。残すものの基準を取り決めておけば、スムーズに仕分けができます。遺品整理はできるだけ早めに終わらせることがポイントなので、親族で集まりやすい四十九日など法事のときがベストタイミングです。
2-2.迷ったものは残す
残すべきか、捨てるべきか、どうしても迷ったときは残しましょう。いったん、残しておけば、後で時間ができたときにじっくりと考えることができます。大切な人が亡くなった後は、気持ちも整理できず動揺しているため、冷静な判断ができなくなるでしょう。また、亡くなってしばらく経過した時期に、故人と関係があった人から連絡があり、意外なものが必要になるケースもあります。保管場所が確保できるならば焦って処分する必要はありません。
2-3.思い出のものはデータ化する
残すべきかよく迷うものとして、アルバム・写真などの思い出の品があります。思い出の品々は量が多く、「残しておきたいけれど、保管場所がない」と困っている方が多いでしょう。そこで、おすすめしたいのがデータ化です。思い出の品々の写真を撮りデータ化すれば、置き場所に困らず残すことができます。管理もしやすくなるので、ぜひ検討してみてください。
2-4.故人が大切にしていたかどうか
たくさんの遺品が出てきた場合、すべてを保管しておくのはとても難しいことです。そのときは、残すものの基準として、故人が大切にしていたものかどうか思い出してみてください。故人が大事にしてきたものは残す価値があるものです。故人とつながりのある人から、「譲ってほしい」という連絡がくる可能性もあります。
3.遺品整理の仕分けのポイント
遺品整理がスムーズに進められるように、仕分けのポイントを押さえておきましょう。
3-1.なかなか捨てられないもの・価値があるものは残す
前述したとおり、基本的に残すべきか迷っているものや、なかなか捨てられないものはすぐに処分する必要はありません。無理に捨ててしまうと、後悔の気持ちが残ってしまいます。また、たとえ要らないものでも価値があるものは残しておきましょう。たとえば、大量の衣類の中には、毛皮・着物・ブランド品など高値で売れるものがあります。処分するのはもったいないので、手元に残し、落ち着いた頃にリサイクルショップ等へ売りましょう。
3-2.捨てられないけど置き場所に困るものはリサイクルへ
「置き場所に困るが、まだ使えるので捨てるのはもったいない」と悩んでいるものは、ぜひリサイクルしてください。特に、家電・家具・趣味のものなどは、リサイクルできるものです。家電リサイクル法に指定されているエアコン・洗濯機・冷蔵庫・テレビや、大型家具などは自治体で処分が困難でしょう。リサイクルすることで資源が再利用でき、処分に困ることもありません。具体的なリサイクル方法に関しては、後ほど、【4-2.リサイクルする】で説明するのでぜひチェックしてください。
3-3.プロへ依頼するのも方法の1つ
「仕分けする時間がない」「遠方にいて遺品整理できない」という方は、遺品整理業者に依頼するのも方法の1つです。遺品整理の実績がある業者ほど、的確かつスピーディーに仕分けを行います。中には、仕分けから不用品の処分まで行ってくれる業者もあるので、一気に片付けを終わらせることができるでしょう。費用はかかりますが、自分で行う手間と時間が省けて便利です。
3-4.遺品を残す基準をきちんと伝えること
プロの業者へ依頼する際は、何を残すのかスタッフとの意思疎通が大きなポイントとなります。なぜなら、きちんと意見を伝えておかなかったせいで、大切な遺品が捨てられることになるからです。実際に、「残すものを捨てられた」と業者との間でトラブルが起きています。事前の打ち合わせ等で、捨てるものと残すものの基準を明確にしておかなければなりません。
4.遺品整理で出た不用品の処分方法
遺品整理で仕分けた要らないものは、なるべく早めに処分します。そこで、不用品の処分方法について具体的に説明しましょう。
4-1.自治体で処分する
一般的な方法としては、自治体でゴミとして処分する方法があります。自治体で処分する場合は、自治体によって処分ルールが異なるため、お住まいの地域のルールとゴミの分類を必ず確認してください。粗大ゴミの場合は、事前の申し込みが必要になるところがあります。自治体での処分は費用を抑えられるメリットがありますが、大量の場合、近所迷惑になる恐れがあるので要注意です。
4-2.売れるものはリサイクルする
要らないけれど価値があるものは、リサイクルショップ・買取専門店などで売却しましょう。遺品でも、家電・家具・衣類などは、あらゆるショップで売ることができます。特に、貴金属・アクセサリー・着物・発売されたばかりの家電・ブランド品は、高価買取が期待できるでしょう。売却すれば、遺品整理にかかる費用も節約できます。できるだけ高く売りたい方は、まとめて売る・付属品をそろえる・キレイにするという3つのポイントを押さえてください。
4-3.不用品回収業者へ依頼する
不用品が大量にある・すぐに処分したいという方は、不用品回収業者がおすすめです。出張回収が利用できる業者なら、大量の不用品でも一気に処分できます。中には、処分だけでなく買取を行っているところもあるので、処分費用を抑えることができるでしょう。さらに、自治体で処分する場合、回収日や回収場所が決まっているケースがほとんどです。すぐに処分したくてもできなかったり、わざわざ運ばなければならなかったりと大変な作業となります。しかし、業者へ依頼すれば、すぐに処分でき手間もかかりません。
4-4.悪質な業者に要注意!
遺品整理や不用品回収を行っている業者の中には、見積もり内容と異なる費用を請求したり、不法投棄をしたりと不正を働く悪徳業者が存在しています。遺品整理業者に依頼するケースが増えているため、悪徳業者とのトラブルも続出しているのです。トラブルを防ぐために、以下のポイントを押さえた上で慎重に業者を選びましょう。
- 遺品整理士が在籍しているか
- 古物商許可や産業廃棄物収集運搬許可を取得しているか
- 無料見積もり・無料相談を受けつけているか
- 見積書の内容が細かく記載されているか
- 不用品の処分だけでなく買取も行っているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
不用品回収・遺品整理を行っているゼロプラスでは、不用品の買取も可能です。たとえ、買取不可になっても処分できるので時間と手間がかかりません。ぜひ1度、お問い合わせください。
5.遺品整理に関してよくある質問
遺品整理に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。
Q.仏壇・位牌(いはい)は残すべきか?
A.受け継ぐ場合は残してください。受け継がない場合は、処分前にお寺や仏具店などで魂抜きをしてもらわなければなりません。特に、位牌は故人の魂が眠っている場所なので、きちんと儀式を行う必要があります。また、金・銀でできているものは、高価買取が期待できるでしょう。ただし、売却する場合も、きちんと魂抜きを済ませる必要があります。
Q.なぜ、カギは残したほうがいいのか?
A.遺品整理で出てきたカギは、何のカギなのか分からないケースがほとんどです。だからといって処分してしまうと、カギが必要になったときに困ってしまいます。必ず何のカギなのか調べてください。親族に聞いても分からない場合は、カギ屋に持って行き、カギの形状やナンバーから探りましょう。
Q.残したほうがいいリース品とは?
A.テレビのチューナー・Wi-Fiルーター・車イスや歩行器など介護用品は、業者から借りている可能性があります。借りものを勝手に処分するのはNGなので、リース品だと思うものは必ず残しておきましょう。誤って処分すると、弁償で余計な費用がかかることになります。また、返却と同時にリース契約の解約も忘れないでくださいね。
Q.残しておくべき書類とは?
A.保険や不動産の契約書・公共料金の領収書・仕事関係の書類などは、捨てずに大切に保管してください。なぜなら、故人がした契約の確認・調整・解約のために必要になるからです。たいていの書類は1年を目安に保管するといいでしょう。また、要らなくなった書類は情報の流出を防ぐために、シュレッダーにかけて処分してください。
Q.遺品整理業者に依頼するメリットは?
A.大きなメリットは、遺品整理の負担が軽減することです。遺品の量が多いほど、捨てるものと残すものの基準がバラバラになり、時間がかかります。不用品の運び出し・もろもろの手続き・仕分けなど、体力的・精神的にも負担の大きい作業なのです。また、買取サービスを行っている業者に依頼すれば、遺品整理の費用を抑えることができます。
まとめ
いかがでしたか? 遺品整理の仕分けで何を残したらいいのか分からなくなりますが、身分証明書・書類など今後の手続きに必要なものや、貴重品・現金など価値あるものは残すべきものです。どうしても迷ったときは、無理して捨てる必要はありません。いったん、残しておき、後で時間があるときにもう1度じっくり考えるといいでしょう。自分で仕分けができない場合は、遺品整理業者や不用品回収業者へ依頼するのも選択肢の一つです。